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『明治大帝御一代記』
『明治大帝御一代記』(1964年・S39)
*正しくは「大蔵映画」ですが、新東宝カテゴリに入れています

かつて新東宝が製作した『明治天皇と日露大戦争』、『天皇・皇后と日清戦争』そして『明治大帝と乃木将軍』を再編集し、1本の映画にして公開した作品。

前2作には出演している天っちゃんだが、『明治天皇…』冒頭のモミアゲ代議士は本筋に関係ないからかばっさりカット、そのかわり『天皇・皇后…』でのモミアゲ狙撃犯・小山の活躍(ハタ迷惑な暗躍)ぶりはノーカットで使われていた。でもそれだけなので、わざわざこのダイジェスト版を見る意味は(天知ファン的には)あまりない。

*DVDには嵐寛寿郎・若山富三郎・高島忠夫のプロフィールつき(アラカンさんはともかく、どういう基準のチョイスなのかいまいち不明)。ただジャケットには、アラカン・宇津井・天知の順でクレジット表記されていた(これもどういう基準なのか)。

*正規品なのに、こういうウッカリがあると胡散臭さ倍増である

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=120 |
| 映画::新東宝 | 11:07 PM | comments (x) | trackback (x) |
『女王蜂と大学の竜』
『女王蜂と大学の竜』(1960年・S35)

三国人連盟の横暴からマーケットを守る関東桜組。ドンパチを好まず、清く正しい任侠道をゆく組長の千之助(嵐寛寿郎)とそのグラマー娘・珠美(三原葉子)だが、連盟の呉(大友純)やショバを狙う土橋(近衛敏明)のいやがらせはヒートアップする一方。そこへ現れ窮地を救ってくれたのが、ラバウル帰りの元特攻、頭が切れる(らしい)ので“大学”との仇名を持つ大学の竜こと広岡竜二(吉田輝雄)。しかし、桜組の幹部・達(沖竜次)が土橋サイドに内通していたことから事態はどんどん悪い方向に。果たして珠美は組を守れるのか!?

さて、クレジットは両サイドに余裕のある好位置につけていながらgooのあらすじにも名前が出てこない駒形金竜(天知茂)は、アラカン組長に付き従って和服姿で登場するそのスジの人。よく見ると右頬にえげつない刀傷があるこの男(画像)、組員たちから「叔父御!」と呼ばれていて、血気にはやる若衆に「静かにしろい! 組長の命令があるまでは、勝手な真似は許さねえ!」と啖呵を切って瞬時に大人しくさせる凄腕である。“叔父御”というのは「親分と五分五分の兄弟分」らしいから、若いのに立場も上等だ(アラカンさんと兄弟分!)

ところが敵の陰謀により、派手な出入りが起きる前に進駐軍に引っ張られてしまうので出番はあっという間。あの刀傷はアラカンさんを庇った時のもので、それがきっかけで盃を交わすことになったんだろうか、きっと元々は一匹狼でぶいぶいいわしてたに違いない、それよりどさくさに紛れて珠美姐さん(竜とラブラブ)が4代目になってしまってあの後どうなるんだろう、などと色々想像を逞しくする(しかない)役柄ではあった。

*オカマっぽい挙動やらウケ狙いの寄り目やらをしてのける吉田輝雄さん、ずいぶんこなれてきたようだ(似合っているかどうかは別として)

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| 映画::新東宝 | 11:05 PM | comments (x) | trackback (x) |
『薔薇合戦』
『薔薇合戦』(1950年・S25)

会社乗っ取りに失敗した挙句に病死した夫の後を継ぎ、パトロンの助けを借りて新会社を設立した真砂(三宅邦子)には2人の妹がいる。やり手かつ男前の宣伝部長・園池(鶴田浩二)に心ひかれながらも、姉の言いなりに社員の日夏(永田光男)と結婚する雛子(若山セツ子)、自由意思での“試験結婚”と称して雑誌記者の江島(大坂志郎)と同棲生活を始める千鈴(桂木洋子)。大なり小なり上り調子の三姉妹だったが、やがてそれぞれが関わる男のために破滅が訪れ…(最後は、鶴田さんが美味しいとこどりする)、という展開。

この映画にノボル君19歳が出ている根拠は、1983年放送のトーク番組「素敵なこの人」で、当時のノボル君から貰ったという手紙を同級生が持ってきて、その中にこの作品に出ている旨が書かれていたことに因る。…なので、どこかにいることははっきりしているのだが、例のごとくコレと確定するには至らなかった。

【それっぽいが決定打に欠ける人たち】
その1(真砂さんの化粧会社の社員)
その2(同じく社員。だがこの角度になると自信なし)
その3(試写会に来た青年。パンフを見ているお兄さんもそれっぽいが、メイクが濃すぎな上に顔を上げるとかなり別人率アップ)
その4(バーテン。ちょっとふっくらしすぎているので、こちらのビアガーデンのお兄さんの方が妥当かもしれない)

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| 映画::清水次郎長 | 11:33 PM | comments (x) | trackback (x) |
『森繁の新婚旅行』
『森繁の新婚旅行』(1956年・S31)

四国の田舎町に左遷されたマイペースな新聞記者・森文吾(森繁久彌)は、ひょんなことから平家の末裔の御姫様・平小路敦子(紫千鶴)と祝言をあげることに。新婚旅行に東京見物としゃれこもうとするが、彼のスケジュール表をくすねた田舎の高校生たち(三木のり平など)がそれを修学旅行用に使ったおかげで、どこへ行くのも彼らと一緒で…というどたばたコメディー。

思いがけなくクレジットの3〜4番目の真ん中に名前があった天知茂24歳(誕生日前)は、森の同僚の新聞記者(冒頭のシーンでいえば、たぶんこれ←括弧内)。1度もアップが無いばかりか正面すら向いてくれない、(探す)難易度の高い役なのだが(この角度が最高←画面中央)、同じく同僚役の高島忠夫が「森さんはまっさきに会計課に顔出すんですよ」と言った後の「相変わらずだなあ」と、新婚旅行ときいて「ほう、じゃホヤホヤってわけだな」の台詞の言い方でなんとか確定できた。

台詞があったシーンの最後に森繁さんから「シケた顔してんな、お前」とアドリブめいたツッコミを入れられていた天っちゃん。新年早々(1月14日公開)こんな出番ではシケざるを得なかっただろう。

*この後、クリスマスパーティーとやらで歌い踊るシーンになるのだが、そこにはいなかったような気がする(とんがり帽子かぶって踊ってたら、それはそれで凄いんだが)。

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| 映画::新東宝 | 11:03 PM | comments (x) | trackback (x) |
『鉄砲犬』
『鉄砲犬』(1965年・S40)

博多の賭場で知り合ったヤクザ風の男・小平一夫(山下洵一郎)に頼まれて、大阪にいる彼の母親に30万入り封筒を渡すことになった鴨井大介(田宮二郎)。大衆酒場でアル中の早川(小沢昭一)が虐められているのを目撃するが、その場をかっこよく収めたしょぼくれ刑事(木村:天知茂)と旧交を温めている間に、大事なハンドメイドの拳銃入りボストンバッグをチンピラに奪われてしまった。

懐に入れていて無事だった預かり物を一夫の母・きぬ(北林谷栄)と妹・照子(姿美千子)に手渡した帰り、チンピラたちが難癖をつけてきたのをシェーのポーズで退散させた鴨井だが、彼らは照子の職場にも姿を見せた。一夫に詐欺の片棒を担がせ、博多で消しにかかった彼らのボス・塚本(安部徹)が、一夫が舞い戻って全てを暴露することを恐れているらしい。しょぼくれの話では、その詐欺の犠牲者が先のアル中・早川だという。名の知れた競輪選手だった早川は、自分を陥れた男(=一夫)を執拗に探していた。

塚本は早川の口も塞ごうと、ヒットマン・魚方(守田学)に命じて襲わせる。偶然通りがかった鴨井の助けで早川は一命をとりとめるが、体内から取り出した弾を鴨井に見せたしょぼくれは渋い顔。「鴨井、お前の匂いがするんやけどな」 魚方が使った銃と弾は、盗まれた鴨井のものだったのだ。おまけに大阪へ戻ってきた一夫も、鴨井の銃を持った魚方に撃たれ死亡、その時間にツルちゃん(坂本スミ子)とトルコ風呂にいた鴨井のアリバイは、ツルちゃんごとかき消されてしまった。

しょぼくれの追及を逃れた鴨井は、病院を抜け出した早川と共にツルちゃんを救い出し、塚本たちのアジトへ向かう。照子を人質に取られてピンチになるも、しょぼくれ達が駆け付ける中で颯爽と“峰打ち”で塚本を海へ沈めた鴨井。「しょぼくれ、俺が撃ち損ねたらどないするつもりやってんや!」奪い返した自前の銃を使ったことを思わず自慢してしまった彼だが「撃った? お前がか? あいつ(=塚本)ひとりで落ちたんと違うんか」としょぼくれはすっとぼけてナイスフォロー、おとがめなしと相成った。

*犬シリーズ第4作目。後ろにも目がある隙のなさを冒頭から見せてくれるしょぼくれ刑事、アル中のおっさんを心配してやったり(標準語で)、照子の一人歩きを心配してやったり(再び標準語で)するかたわら、鴨井にはあくまでおとぼけキャラで迫るというか、自分からじゃれていくような雰囲気が味わい深い(今回は身体検査とやらで2度ほど物理的に迫ってもいた)。…ところで鴨井に弾を見せるシーンで部下に「部長!」と呼ばれていたが、エライさんなんだなあ(って、部長って何の部長なのだろう。特捜部か?←違う)

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| 映画::大映with田宮二郎 | 11:49 PM | comments (x) | trackback (x) |
怪塔伝
『怪塔伝』(1951年・S26)

八大将軍吉宗を狙撃し失敗した尾張の2人組。不憫に思った尾張公はそれぞれの子供(男と女)が成人した暁には二人を夫婦にし、男子を一万石にて尾張藩へ復帰させる、という秘密のお墨付きを残した。18年後、5枚の地獄絵の中の1枚に隠されているというお墨付きの在り処を巡って、件の遺児・芳太郎(鶴田浩二)と、それを横取りせんとする白塔一族の死闘が始まる!

この映画を出演作品に入れたのは、ワイズ出版の「天知茂」に収録されている本人の日記(S26年2月9日から4月5日まで)の中に「丸根組」という言葉があり、丸根監督が松竹下加茂で撮った作品で時期的に合致するのはこれしかない、という理由からである(同じく「海を渡る千万長者」も、日記の「斎藤組」云々の記述から)。内容を抜粋すると
2月24日
午前6時集合、丸根組、高槻ロケ。中止となる。セットに入る。
2月26日
2日間雨で中止のロケ決行。
2月28日
丸根組奈良ロケ中止。
3月1日
丸根組午前7時集合。セット、出ずじまい。
…とのことで、この後は名古屋に戻り(この時期に新東宝ニューフェイスに応募している)京都を引き払っているので、出ていれば下加茂最後の作品のはず。しかし、クライマックスの折原啓子さんの婚礼シーンで背後に座る白塔一族の面子にそれっぽいのがいるようにも思うだが、例によって判別不明だった。

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| 映画::清水次郎長 | 11:31 PM | comments (x) | trackback (x) |
『博徒』
『博徒』(1964年・S39)

三組の博徒一家がシマを張る明治の大阪にて、盛大な襲名披露で阿倍野一家の二代目に収まったのは藤松米太郎(東映デビュー:天知茂)。紋付き袴だけでなく洋装や電気マッチ(あとは馬車など)も良く似合う藤松は“関東から流れてきた、御家人崩れの成り上がりモン”としてナニワの古株博徒たちから毛嫌いされるが、彼には市会議員になるという野望があり、目的達成のために財界の大物たちの頼みごとを引きうけて足場を固めてゆく。

博徒を馬鹿にしているくせに彼の資金や組織にちゃっかり頼ってくる連中を見返すため、社会的地位を得ようとしているかのような藤松。しかし昔堅気の任侠道を説く高田一家の伊三郎(主役:鶴田浩二)を筆頭に、血の気の多い子分・卯之吉(松方弘樹)、弟分・安之助(里見浩太朗)たちがなんだかんだと足を引っ張ってくる。

鉄道会社に請われ、貧民窟(あくまで自分のシマ内)の一掃を仕切っていた藤松に「堅気さんを泣かすんかワレー!」と突っかかってきたのが伊三郎。立ち退き拒否のおっさんが死んだせいで子分連中が乱闘となり死者が出るが、両一家の手打ちでとりあえず収まった。「そんな(死なせる)つもりはなかったんだ」と弁解した藤松だが、子分を失った伊三郎は、博徒らしからぬ行動を続ける彼に敵意を抱くようになる。

一方、安之助が属する八軒山一家は親分がヘタレ、その親分を叩き斬って安之助が刑務所入りしている間に、甲斐性の無い代貸が「わしらの賭場、預かってくれまへんか」と藤松に泣きついた(別に藤松がシマを乗っ取ろうとしたわけではない)。だが出所した安之助から事情を聞いた伊三郎がまたしても激怒して阿倍野一家に乗り込み、藤松を泥棒呼ばわりして詰った。

伊三郎なんかやっちまいましょうぜ、と憤る子分たちを前に無言で思案中の藤松のところへ、高田一家を破門になった五郎七(遠藤辰雄)が現れ、高田の親分(月形龍之介)をバラすから女と逃げる資金をくれと持ちかけてきた(別に藤松が親分をバラせとけしかけたわけではない)。ところがその女というのが卯之吉と相思相愛の女郎・小里(藤純子)。小里を返せー!と猟銃持ってなだれこんできた物騒な卯之吉を仕方なく藤松は一発で始末。「卯之さんは阿倍野の親分にブッ殺されたあ~!」と泣き叫ぶ小里の言葉にアンチ藤松度数が上昇する伊三郎、おまけに高田の親分を刺して一家に捕まった五郎七が「(親分殺しは)藤松の差し金だー!」と大ボラ吹いたおかげで完全にブチ切れてしまい、藤松に果たし状を叩きつけた。

多分にお門違いな憎悪を向けられた藤松は果たし状にも動じず、「俺は無駄な喧嘩はしない」と警察に連絡。だが、博徒風情の市政参加を快く思っていなかった警察署長は、相討ちさせる魂胆で馬車で殴り込みをかけた伊三郎と安之助を止めなかった。たった二人にばっさばっさやられて倒れる阿倍野一家の面々。かくして、何発ぶち込んでも向かってくる(主役ですから)伊三郎と彼を捨て身で守った安之助の連携プレーにより、伊三郎のドスをくらってしまった藤松は「貴様、邪魔ばかり…!」と本音を吐いて倒れ伏すのだった(おまけに間抜け呼ばわりされて止めを刺され、足を突っ張らせて絶命)。

*ドス持ちの鶴田さんに拳銃向けてるスチールからどんな悪人なんだと思っていたら、gooあらすじにあるようなイカサマ博打もなく、単に近代的な博徒の道を模索しようとしていただけ(にみえる)藤松。なのになんでそこまで憎むんだ伊三郎!と鶴田さんの暴走ぶりが少々恨めしくなる作品。まあ、大阪で標準語しゃべって済ましてるヤロウってだけでムカつく気持ちは分かるんだが(←そんな問題ではないと思う)。

*初の東映作品なので花を持たせてもらったのかどうか、松方弘樹や里見浩太朗を簡単にやっつける姿がまたカッコいい。

*襲名披露とか、手打ち式とか、博徒の仕来たりが極上のモデル(=天っちゃん)つきで分かる、プロモーション映画としての面白さもある(「博徒 せいたい早わかり表」なるミニ冊子が存在し、そこにも襲名披露の写真なども入っている)

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| 映画::東映 | 12:58 PM | comments (x) | trackback (x) |
新釈 四谷怪談 (前・後編)
『新釈 四谷怪談 (前・後編)』(1949年・S24)

おそろしく小心者で自滅する伊右衛門(上原謙)、元・茶屋女で伊右衛門に「別れないで~!」とすがりついて蹴飛ばされて熱湯に顔を突っ込むお岩(田中絹代)、お岩恋しさの余りストーカーになってる小平(佐田啓二)など、古い映画なのになんだか新鮮で、goo映画の粗筋よりも派手な炎のクライマックスといい、さすが“新釈”だけのことはあった。

天っちゃんがこの作品に出ている(映っている)という根拠は、ワイズ出版「天知茂」で勲兄さんが「この映画の冒頭の『御用!御用!』シーンで水被って肺炎に」云々という発言だけで、どうも件の『御用!』は「影法師」(レビューはこちら)である可能性の方が高そうなので、いるかどうかは不明(例によって『御用』シーンは暗くて顔の判別は出来なかった)。

ただ、勲兄さんの奥様の友人が木下恵介監督の下でチーフ助監督を務めており、そのツテで松竹下加茂に入れたという経緯があるので、この木下作品のどこかでウロチョロしていても不思議ではない。といっても、群衆シーンはほんとに人が画面に溢れているので、探しにくいことこのうえないのだが。

*(2009.11.8追記)1983年放送のトーク番組「素敵なこの人」によれば、肺炎に罹ったのは「夏の暑い時期でね」とのこと。つまり勲兄さんの言葉通り、7月公開の本作品がそうなのかもしれない。

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| 映画::清水次郎長 | 11:30 PM | comments (x) | trackback (x) |
『月の光(トラン ブーラン)』
『月の光(トラン ブーラン)』(1954年・S29)

(ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞)

南方戦線でゲリラ殲滅と現地人の日本語教育に携わる小林伍長(小笠原弘)は温和な性格で部落の人気者。ところが両親を戦争で失った歌の上手な少女・ベルダ(雪村いづみ)だけは彼に頑なな態度をとり続けていた。おまけに兄・アリ(沼田曜一)がメルド(三原葉子)との結婚資金のためにゲリラに加担、日本軍に捕らえられてしまったことで一層硬化するベルダだが、兄は小林の機転で命を救われたと知り徐々に態度を和らげる。

アリを逆スパイとしてゲリラ隊に戻す、というのが小林の策。ところがそのカラクリはゲリラのイスカンダル(というカッコいい名前はどこにも出てこなかった殿山泰司)に知れ、アリは捕えられてゲリラ隊長(ひとりだけエゲレスの冒険家めいたヘルメットを斜め被りして銀縁メガネを光らせた天知茂)の前に引き出され、リンチの挙句、日本軍をおびき寄せるニセ手紙を書かされた。

手紙が胡散臭いと踏んだ上官の田代(細川俊夫)は兵を出さず、その決定を知ったベルダはメルドと2人で出発。目をぎらつかせたゲリラ隊長らにまんまと捕まりあわや…!となりかけるが、逃げてきたアリ、そして駆け付けた小林たち日本兵によってゲリラたちは一網打尽とあいなった。

…ワタシ的にはゲリラ隊長がさしたる抵抗もみせずに手を挙げた時点で話が終わったのだが、この後、小林センセイにメロメロになったベルダが鈍感極まりない彼の気を引こうと「2人の男にプロポーズされた」などと言って翻弄し、それでもやっぱり鈍かった小林がいろいろあってようやく彼女の気持ちに気付いたところで部隊が他所へ移動、ベルダ涙の別れ、というのが映画の主題。

*公開が主演デビュー作『恐怖のカービン銃』のほぼ1カ月後であるせいか、開眼したての冷徹なワルの雰囲気が同映画に酷似していた。ただあっちは色気を感じる余裕があったが、こちらは顔をゆっくり拝む暇もなく出番終了。まあ流暢なマレー語(推定)だけは堪能できたのでよしとしよう。

*「ニヒル 天知茂」(ワイズ出版)でこの映画のものとされているスチールは別作品と判明(よくみたら『女真珠王の復讐』っぽい)

*主演の小笠原さん、前も書いたがこの年はほんとに目立っているのだが、キャラがウツイ系だからだんだんあっちと被ってきて仕事がなくなったのかもしれない。

*アリとメルドの結婚式シーンに森悠子さん(天っちゃんの未来の奥様)の姿があるらしい…と聞いたのに判別できなかった。←修行が足りない

*そういえば「隊長」だったゲリラ隊長だが、彼らが投降した後も小林たちはもっと強そうなゲリラ集団に襲われていた。どれだけローカルだったのか。

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| 映画::新東宝 | 10:59 PM | comments (x) | trackback (x) |
『リングの王者 栄光の世界』
『リングの王者 栄光の世界』(1957年・S32)

立ち退きの迫る家で母親と足の悪い妹とで暮らす魚河岸の新ちゃん(宇津井健)は、ボクサーになって家族を裕福にしようと新聞記者の畑さん(伊沢一郎)の勧めを受けることに。調子よく勝ってゆく新ちゃんだが、試合中にガールフレンドの京子ちゃん(池内淳子)にデレデレして足が止まる始末。自分と同じ轍を踏ませまいとトレーナーの岩崎(中山昭二)は京子ちゃん引き離しを画策するが、その結果、よりタチの悪い悪女(クラブのマダム:若杉嘉津子)の毒牙にかかった新ちゃんは、宿敵の三田村(元アスリートだけに脱いだらすごかった細川俊夫)に敗れるわマダムに捨てられるわで踏んだり蹴ったり。しかし辛抱強く見守ってくれた岩崎や畑さん、そして京子ちゃんのおかげで、打倒・三田村に向けてファイトを燃やすのだった。

*石井輝男監督のデビュー作。こんなスポ根ドラマが似合わないことこの上ない天っちゃんの役名は「幹部B」、新ちゃんの所属する旭光倶楽部の会長のお付きで、幹部というより会長さんにコート着せたりするただの下っぱ君である。しかし、こんなセリフすらない“仕出し”も本作品が最後、徐々に上り調子になってくる新婚さんなのだった。

【幹部B 写真集】
チンピラ然とした初登場シーン
*負けを認めたくない新ちゃんに詰め寄られてつらそうに俯くシーン
*心を入れ替えて練習に精出す新ちゃんを温かく見守るシーン
*DVDに収録されていた唯一映ってるスチール

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| 映画::新東宝 | 10:56 PM | comments (x) | trackback (x) |
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