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非情のライセンス 第3シリーズ #26 (終)
#202「あゝ兇悪! さらば会田刑事」(1980年・S55・12月4日OA)

引退まであと6日と迫った矢部警視(山村聡)から、女子中学生・真山百合子(小野はるみ)が幸せに暮らしているかを調べろとの単独指令を受けた会田(天知茂)。「もし不幸せだったら、俺が引き取る」と言う矢部の真意を図りかねつつ彼女を尾行すると、物々しいボディガードに囲まれて百合子が帰宅した豪華料亭から、思いがけない人物が姿を見せた。15年前に1度だけ会った女(第1シリーズ初回参照)・真山由比(加賀まりこ)――かつて見逃してやった彼女が、百合子の母親だったのだ。

ボディガードは公安の連中だと矢部に聞かされ、おまけに「あの子はお前の娘だ」と言われて会田は驚く。あの時お前が由比を逮捕していれば生まれるはずはなかった、だから百合子は俺とお前の責任で生まれてきた子なのだと矢部は続けた。そんなとき、ボディガードの一人が事故死に見せかけて殺される。遺体安置所になぜか公安局長と共に姿を見せたのは、由比のパトロンで近頃羽振りの良い総会屋・秋山(田中明夫)だった。非常に胡散臭いものを感じ取った会田は「間接的な父親としてあの子を守る義務がある」と由比に会い事情を問い質す。由比はしらばっくれたものの、会田を本当の父かと問い「18歳になる3年後(1983年11月2日)、本当のお父さんからプレゼントが贈られてくるの」と無邪気に言う百合子は、なぜだか化学式を落書きしていた

会田が忠実に暗記して帰った百合子の化学式(核酸)は、15年前に自殺した化学者・早崎の癖を踏襲していることが判明。“生化学者からみた食糧問題”をテーマにしていた早崎は突如蒸発、見つかった時は廃人同様で、ある夜夫婦で死んでいるのが見つかったのだという。以来、夫妻の8か月になる娘・真理子は行方不明になっていた。もしや百合子は「早崎真理子」なのではないか、そして「廃人」というキーワードから、かつてジャンキーだった由比が関わっているのではと推理した会田の元へ、またしても百合子のボディガードがディスコで刺殺されたとの報せが届く。

現場には捜査一課の橘(渡辺文雄)らがいた。“グレーの背広を着た目つきの鋭いがっしりした体格の60くらいの男が娘を連れて行った”との目撃者情報を聞き、会田はそれが矢部であると直感。はたして矢部は、会田のマンションに百合子を保護していた。少女の寝顔に安堵した会田だが、傍らの直筆メモを見て顔色を変えた。

「あの娘を守るために秋山と刺し違えるつもりだ
俺の身に万一のことがあったら
後はたのむぞ会田
真山百合子はお前の娘で 俺の娘だ
しっかり育ててくれ
矢部」

尾けてきたらしい橘に百合子を託し、秋山邸へ急ぐ会田。しかし、一足遅く矢部は連れ去られた後だった。総理から真相を聞き、秋山に銃を突き付けた矢部だが、秋山と由比のどちらか一方でも死ねば事が公になると脅され、百合子を想って断念したのだ。会田のマンションでは押しかけた公安相手に橘が頑張っていたが、会田は由比から矢部の居場所を聞くために百合子を手放した。

明け方近くになって、河原に放置された車内に縛られている矢部をようやく会田は発見。だがドアを開けた途端、時限爆弾が時を刻み始めた!
「俺のせいだ…俺がドアを開けたからスイッチが!…俺がそのスイッチを!」
「違う、しっかり聞いてほしかったからドアを開けさせたんだ」
パニック状態の会田を諭すように静かに真相を語って聞かせた矢部は、それでも「イヤだ! 俺はイヤだ!」と駄々っ子のように繰り返す会田を「責任をとるんだ、会田!」と蹴とばして前へ進めさせる。放心状態で頷き、踵を返した会田の背後で、矢部を乗せた車は轟音とともに炎に包まれた。

白昼、公衆の面前で自己紹介するなり秋山を襲った会田は、書類のキーを手に命乞いする彼の額に弾をぶちこむと、その足で由比の元へ。15年前、真理子が貰うはずの“遺産”欲しさに早崎夫妻を殺し、真理子を百合子として育てたのは彼女と秋山だった。
「会田さん、今度こそ…本当に捕まえてよ」
百合子を母親として愛していた由比の気持ちに応えることを約束し、会田は彼女に銃を向ける。そして閑静な邸宅に、銃声が一発響きわたった。

矢部が死んだ場所で、「真理子=百合子」である証明書類を灰にする会田。真理子宛の父の遺産とは、食糧問題を解決する人間改造計画(腸を半分にして人間を小型化)のあらまし。人類を二分化しようと画策した秋山のような人物を出さないためにも、唯一の遺産相続者「早崎真理子」はこの世にいてはいけない。いたいけな15歳の少女に、そんな重荷を背負わせるわけにはいかなかったのだ。

「部長は事故死、秋山と由比を殺したのは、現職警官の三角関係のもつれ…」

橘は“会田の娘なら自分が面倒をみる”と百合子を預かった。西井刑務所の門前で、手錠姿の会田に「母さんを返してよ! あんたなんか…あんたなんか死刑になればいい!」と叫ぶ何も知らない百合子だが、ただ黙って頷いてみせた橘に微かな笑みをこぼし、会田は兇悪の門へと入ってゆくのだった(昭和ブルース新録1番の終了と同時に門が閉ざされ、「完」マーク)

「この俺に、悲しみを引きずりながらどこまでもさまよい歩けというのか――」(予告の台詞)
部長と会田、会田と橘の愛と友情ここに極まれりといった感の最終回。第2シリーズの最終話同様、橋本脚本はどこのSFドラマなんだ、ってな壮大な(荒唐無稽ともいう)スケールのテーマを扱っているものの、ぐいぐい引き込まれてしまった。

*ただ、この3人がやたら良い味を出す一方、あとの特捜部メンバーが完全に蚊帳の外。非ライは群像ドラマではないとはいえ、あんなぞんざいな扱いされるなら出てなくてもよかったんじゃなかろうか。というより、部長ったら可愛い会田さえいてくれればそれでよかったのねと思えばよいのか?(二人の子供も出来たし! ←茶化すな)

*しかし、あのまま6日後に矢部さんが円満退職したら特捜部はどうなる予定だったんだろう…まさか会田が昇進? (ってことだけはなさそうだが)

*(2010.12.8)本文中の「凶悪」を「兇悪」に変更しました(ご助言ありがとうございます)

*(2010.12.9)秋山を襲ったのは「白昼」でなく「夜」ではないか、との質問をいただきました。株主総会が行われていたビル(ホテル?)内での出来事でしたが、射殺直前の画面で窓の外が明るいことを確認しました。矢部さん爆死が明け方、秋山射殺後に由比の所へ行った時もまだ明るかったので、時系列上からみても「白昼」の記述のままでも良いと判断します。
*(2010.12.9)矢部さん退職の日、カレンダーには「4」に○がついていた記憶があるので4日後では?との質問をいただきました。確認したところ、浦川(左とん平)が丸を付けたのは12月「8」日、そこから「いち、に、さん…」と「ろく」まで(12月2日まで)遡って数えていましたので、6日後ということにしました(放送日は12月4日なんですけども)。



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非情のライセンス 第3シリーズ #25
#201「兇悪の誘拐・恐怖のカーテレフォン」(1980年・S55・11月27日OA)

女性からのタレこみ情報により、農協強盗殺人犯のひとり・須藤真澄(整形後が辻萬長)を追っていた会田(天知茂)と山路(柳生博)。路上で須藤らしき男を発見したのは良いが、車で逃げようとする須藤を車から降りて追いかけようとした会田と須藤の車に生身で体当たりしようとした山路の連携ミスのせいで(はないがそう見えた)女子高生が巻き添え死、おまけに車を丸ごと爆破してとっ捕まえた須藤は「もうすぐ大手を振って出て行ってやるさ」とあくまでふてぶてしい。

まもなく山路の元へ「娘を預かった」という脅迫電話が届いた。18になる純子(五十嵐知子)が、ボーイフレンドの良一(川代家継)と共に須藤の一味に拉致されたのだ。逆探知不可能のカーテレフォンから、人質と須藤の交換要求を出してくる石岡(大谷朗)ら一味。「あのとき、須藤の野郎、ぶち殺しときゃよかった…!」会田が兇悪極まりない台詞を兇悪な顔で吐いたところで後の祭りである。

我々はお前たちの要求を呑むことはできない、そう気丈に犯人に告げる山路も、上層部の“何があっても須藤は釈放しない(=人質は見殺し)”という選択に内面の苦悩を隠せない。拳銃つきつけてでも、と総監を諌める気まんまんの会田に経験者(第2シリーズ最終話「兇悪の終焉」参照)の矢部警視(山村聡)は「お前はどうしても俺をクビにしたいらしいな」と折れて再度の交渉に向かおうとしたのだが、そこへまた石岡から電話があり、なんと良一が国務大臣の孫であることが判明、上層部の指示は手のひらを返したように須藤釈放へと変わった。

須藤は大手を振って出て行ったが、人質は時間になっても解放されなかった。そもそもなぜ一味は須藤をそれほど必要としたのか――。会田は北里(小野武彦)と村井(高田洋)の協力で冒頭のタレこみ女性・井上英子(清水まゆみ)の居場所を突き止めた。英子が持ち逃げした須藤の鞄には、人数分の偽造パスポートと韓国への密航の割符が入っていたのだ。やがて須藤が仲間を連れ、出前に身をやつし英子を訪ねてくる。それを待ち構えていた会田の「5秒やる。死にたくなかったら喋れ」との脅しをせせら笑ったせいで須藤は本当に5秒で射殺され、びびった相方はアジトの場所を吐いた。

急ぎアジトへ向かった会田と山路だが、純子と良一は既に冷たい骸と化していた。石岡と残党(三夏伸・きくち=帰マン=英一)を射殺後、拉致され犯され殺された娘の亡骸を抱き寄せる山路に、会田はかける言葉もなかった――(昭和ブルースは新録2番)

*非ライならではの非情クオリティで繰り広げられた山路さんの悲劇、なのだが、#13「兇悪の唇」で「肉親は妹しかいない」発言があったせいで急に降ってわいた娘(と奥さん)設定に違和感を持ってしまったのがマイナス。もっとも、今のメンバーで妻子持ちにできるのは彼しかいないからなあ。

*非情といえば、久々にギンギンに非情な会田が見られるのが特筆事項。ホントに撃っちゃうとは思ってなかった…でもそこまでしたのに結局人質が助からないのも非ライならではだ。



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非情のライセンス 第3シリーズ #24
#200「兇悪の涙・警視庁特捜部解散!?」(1980年・S55・11月20日OA)

影の国家権力といわれ、警視庁も太刀打ちできない組織・KUC(=国際友愛調査センター)を密偵中の会田(天知茂)。矢部警視(山村聡)のかつての部下で、今はKUCの大ボス(伊豆肇)の運転手である安井がボスの一挙手一投足を手帳にしたためていたため、彼に接触を図ろうとした瞬間、暴走トラックが突っ込んできて安井は死亡。おまけに突如現れた胡散臭い連中に囲まれているうちに手帳を先に奪われてしまい、一発お見舞いして捕まえたひとりはすぐさま毒を飲んで果てた。

ふてくされていつもの「エスプリ」に行くと、ママ・しずえ(野川由美子)は最近よく見かけるインテリ風の男・篠原(井上孝雄)となにやら良い仲。後をつけた会田は、彼が憎きKUCの重役であることを知る。KUCビル内で乗ったエレベーターが28階から急降下するなど、ここでも受難が続く会田は、篠原にプロポーズされたと酔い潰れるしずえの本当の気持ちを知りながら何も言えないでいた。

KUCの圧力か、特捜部に公安のメスが入り、解散説が囁かれ始めた。特捜部と心中してでもKUCと対決する覚悟の会田に、「お前さんの葬式にだけは出たかないよ」と一課の橘(渡辺文雄)も心配顔。そんなとき、しずえは篠原のスケジュール帳を映したマイクロフィルムを会田に手渡す。会田はそれを基に浦川(左とん平)を連れて篠原とボスを急襲、安井の手帳を奪い返すのだが、北里(小野武彦)を人質にとられ、あえなく警察に突き出されて留置所送りに。釈放の談判に訪れた矢部に、篠原は特捜部の自発的解散という交換条件を出してきて、職にあぶれたらKUCで雇ってもいい、などと豪語する。

しずえの真意もすべてお見通しにも関わらず、圧倒的な自信で結婚を迫った篠原だが、店をたたみ、プロポーズを受け入れた彼女が会田の為に決死の覚悟で自分の愛娘を拉致、伴(角川博)を使って安井の手帳を要求してきた事には驚いた。かくして安井の手帳は会田の手に渡ったが、店に仕掛けられた時限爆弾で重傷を負った伴は、しずえの居場所を打ち明けて事切れた。

夕焼けの中、会田は大磯海岸にたたずむしずえを見つけた。彼女のお蔭で特捜部が救われたことを告げ、固く抱き合ったそのとき、一発の銃声が轟いた。くずおれるしずえ。背後から凶弾を放った篠原を倒したものの、子飼いの連中に銃を向けられなすすべもない会田の窮地を救ったのは、彼の後をつけてきた橘だった。橘の啖呵で一味は退散。だが――「しずえ、しずえ!」愛しい女性を初めて名前で呼んだ会田の声は、もう彼女には届かなかった――(都会の喧噪を歩きながらしずえさんを回想する会田のバックに昭和ブルース新録1番)

*「愛の石松劇場」の悲しい大団円。過去はともかく、ストレートに愛をぶつけて散ったしずえさんにただ涙するしかない会田の姿が哀しくも美しかった(いや、なんかホントに)。でも橘さん(今回非常にオトコマエ!)がいてくれるから安心だ。

*それにしても、28階からフリーフォールしたり至近距離で爆弾が破裂したりしたら普通は怪我くらいするだろう会田。明智ボディなのか? それともやはり第3シリーズの彼は矢部さんに造られたサイボーグなのか?(←おい)

*いわば殉職してしまった伴ちゃんと違い、岩田さん(岩城力也)は退職金(500万)をもらって円満に去って行った。元特捜部だけど別に助力を申し出るわけでなし、そういうマイペースなところがいかにも岩田さんらしい。



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非情のライセンス 第3シリーズ #23
#199「兇悪の囮・危険率80%の護衛」(1980年・S55・11月13日OA)

「白昼の死角」でも有名(?)なエルバドルは、大統領の病を伏せて側近たちが好き放題。その有様を世間に公表せんと、大統領の主治医である日本人医師夫妻が日本へ極秘帰国した。ところが夫の車は狙撃され爆発炎上、目撃したライダーカップルまでもが消されてしまった。彼らを追ってきた凄腕ヒットマン、カルロス・ザ・ジャッカルの仕業である。

そんな折、友人に預けていた夫妻の愛娘がイギリス留学の途中に日本に立ち寄るという知らせが届く。妻のマリコ(左時枝)を、潜伏中のA地点から娘が待つB地点まで護衛する――それが今回の会田(天知茂)と北里(小野武彦)の任務だった。成功率わずか20%と言われながら「主権国家日本の名誉がかかってるんだ!」とはりきる会田&北里だが、下調べの合間にちゃっかり下調べされ、 A地点を出るなり次々に襲撃された。

カーチェイスの最中にふらりと現れた釣り人(おそらく一味)を避けようと派手にひっくり返った会田たちの車。負傷した北里を置いて、会田はマリコを連れて目的地へ向かった。途中、「虹の街を抜けろ」との助け舟を受けて地下街に入り込んだ二人だが閉じ込められてしまい、踊り場で背にナイフを受けて死んでいた「藤岡さん」(←仲間か?)が握りしめていた鍵をゲットしたはいいが、どこにも合わない。そのうち誘導するようにドアが開き、カルロスの車を避けながらB地点真裏まで来た二人は、そのビルの非常口ドアが手持ちの鍵で開くことを発見。ようやくB地点の真向かいまでたどり着く。

その頃B地点のホテルでは、娘のエミーが母の姿を必死で探していた。まもなくホテルを出て、空港に向かわねばならないのだ。それを見たマリコは娘に会いたさで半狂乱になるが、狙撃準備にかかっているカルロスを見つけた会田は、銃声が聞こえるまで出ちゃいけない、とマリコを諭す。だが、娘がリムジンバスで去ろうとした瞬間、彼女はとうとう外に飛び出し、カルロスの銃弾に倒れた。

間に合わなかった無念を弾に込めてカルロスを射殺、急ぎ舞い戻った会田の胸の中でマリコは呟く。
「ごめんなさい、あたし身代わりなんです――」
彼女はマリコの実の妹で、余命いくばくもなかったのだと、後で山路(柳生博)から聞かされがく然とする会田。あれほどに娘を思う気持ちも嘘だったのか――。しかしエミーは姉夫婦に養女に出したマリコの実の娘と分かり、その事実に僅かな慰めを見出すのだった(昭和ブルースは新録1番)

*第2シリーズの名作のひとつ#57「兇悪の壁」を彷彿とさせる展開。あれよりも大掛かりだったが、そんな「主権国家の名誉がかかっている」ような大事な護衛をはみ出し特捜部に任せていいものか。それにあの真相は、今回もすべてを知っていて任せたらしい部長の口から聞きたかったなあ(でもそれじゃ「壁」と同じになっちゃうのか)

*というより、あのままエミーちゃんがマリコに会ったら「…おばちゃん、誰?」ってなことになったんじゃなかろうか?

*下調べ中の会田&北里を盗撮していたエルバドルの面々。「これが今回の護衛、インスペクター・会田…ピストルの名手だそうだ」…いや、北やんもいるよ!

*おまけにもうひとつ。会田の車から連絡が取れなくなったときに居合わせたしずえさん(野川由美子)、「会田さんは大丈夫?」と真っ青。山路さんも「命を張ってでも悪党を叩き潰す、それがあいつの生き甲斐なんだ」「あいつは警察官じゃない、ただの冒険野郎だ!」などと会田論を激白。…だから北やんもいるから! しかも重傷なのは北やんだから!



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非情のライセンス 第3シリーズ #22
#198「兇悪のアルバイト・過去からの殺人」(1980年・S55・10月30日OA)

「もう働きたくないんです!」コールガール組織を抜けようとした同僚が暴行され、鏡にぶち当たって死亡したのを目の当たりにした妙子(永島暎子)は愛用ギターを手に組織を逃亡。だが追手の車に追われるうち、前方から車が突如現れ…。

…いきなり車の前に飛び出し倒れた女性(=妙子)をお姫様抱っこ、病院に運んだ会田(天知茂)。どうやら轢かれてはいなかったようで安堵したのも束の間、意識を取り戻した彼女は眼の前の鏡に向かってつぶやいた。
「あれがアタシ、なんでしょうか…?」

翌日まだ病室にいたところ「このヤマはお前さんが行くべきなんだよ!」と矢部警視(山村聡)にたきつけられ、会田は吉祥寺の死体遺棄現場へ。激しいリンチを受けたとみられる女性の遺体は、昨夜の女性を追っていた見覚えのある白い車に放置されていた。怨恨ではなく、売春組織の見せしめだと推理する会田に、俺もそう思ったからお前さんを行かせたんだよと満足げな部長(やはり会田が相当可愛いらしい)。

一方、麻酔面接にて「三宅妙子」という名前が判明、「これに見覚えなーい?」と女医からいきなり死体と車の写真を見せられ動揺(当然だろう)した妙子だが、何も思い出せない。そこで会田は“現職刑事の交通事故で女性が記憶喪失”という記事をあえて流し、反応をみることに(「やりますねー、会田さんも」珍しく軽口の村井(高田洋)に山路(柳生博)、「10年早いんだよ、その口のきき方!」まったくだ)。

連絡第1号は、妙子が通っていたギター教室の先生だった。お気に入り曲(ソル作「練習曲 ロ短調 作品35-22 “月光”」)を聴き、自宅に戻って何かを思い出しかけるが、思い出したくない気持の方が強い。「自分のことが分からんようでは一人前の人間になれんじゃないか!」やましい過去があっても、清算すればいいんだと励ます会田だが、怪しげな男からの電話や病院への毒入りケーキの差し入れなど、不審な出来事が続く。

やがて妙子の病身の母が特捜部を訪れ、殺された女性は妙子の親友だとわかる。娘の夜の仕事に動揺する母。そしてその頃、しずえ(野川由美子)の家に身を寄せた妙子は狙撃され、鏡が割れたショックで記憶を取り戻した。組織に戻れば狙われずに済む、と言う彼女に、君が出ていくなら保護しない、とわざと突き放す会田だが、馴染み(?)だったらしい売春斡旋者で実行犯の松尾(三角八朗)を嬉しそうに手玉にとると、大ボスとの取引場所に“用心棒”として妙子を連れて同席、松尾を捨て駒にして悪の根を元から断ち切った。

売春組織から足を洗った妙子は、会田の友人のクラブに雇われ、好きなギターを奏でるのだった(“月光”から唐突に「昭和ブルース」イントロを奏で、珍しい新録2番でエンド)

*クラブのマネージャーは本庁にいた会田のポン友で、血の気が多くて刑事をクビになった男らしい。まるでお前さんみたいだな、と笑った矢部さんに「しかし俺が刑事を辞めたときは、死んでるか、それともムショに入ってるか…そこだけが奴と違うところですかね」と淡々とフラグを立て始める会田。またコイツは〜、ってな苦笑顔の山路さんとは裏腹に、心配そうな表情になる部長が印象的だ。



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非情のライセンス 第3シリーズ #21
#197「兇悪の罠・愛しい死線」(1980年・S55・10月23日OA)

子連れ覚せい剤売人・磯辺トモ子(吉野佳子)を尾行中の会田は、彼女が「エスプリ」ママ・高坂しずえ(野川由美子)のマンションに立ち寄ったことに驚いた。トモ子とは高校時代からの親友同士だというしずえに事情を告げられず口ごもるうち、いきなり押し入ってきた刑事たちがしずえの部屋から覚せい剤を発見、二人は所轄署に連行される羽目に。会田の相変わらず目立つ尾行に気づいた組織が仕組んだ罠だった。

矢部警視(山村聡)が出張中ゆえ、会田は山路(柳生博)の口添えで釈放された。友を庇って黙秘を続けるしずえを残して急ぎトモ子の行方を追ったものの、彼女は車中でガス自殺に見せかけて殺されていた。会田は難を逃れた息子の修くんに組織の魔手が及ぶことを懸念、無罪放免となったしずえに付き添いを頼むのだが、“ママと一緒にいたおじちゃん”を修くんに発見させてひとりで男を追った彼女は、組織に捕らえられてしまった。

彼女の命が惜しければ捜査から手を引け、そう脅されたが屈する気などさらさらない会田は辞職願を出し、「エスプリ」勤めの元特捜部・岩田さん(岩城力也)の協力を得て、黒幕の犬塚課長を拉致、特捜部連中を撒いて(デカを辞めたら信号なんかまるで無視)、しずえの居場所へと向かった。既に彼女をシャブ漬けにしていた連中は丸腰で来た会田にも覚せい剤を打ち、倉庫へ監禁する。

「私、会田さんの奥さんになってる夢を見たの。おかしいでしょ」「おかしかないさ」「本当? 嬉しい!」等々、苦しくもアツアツな状態で盛り上がる二人。しかし何度もヤクを打たれている内にしずえが限界に達し始めた。会田はボスらしき男(八名信夫)が自分を懐柔しようと姿を見せた機会に乗じ、彼を人質に逃走を図ろうとしたが、発作を起こしたしずえを庇ううちに失敗。あわやふたり揃って蜂の巣か、と思われた時に、犬塚を締めあげて居場所を吐かせた山路たちによって無事救出されるのだった(禁断症状で暴れるしずえを懸命に看病した会田の努力が報われるエンドで昭和ブルース新録1番)

*初回から連なる「愛の石松劇場」(勝手に命名)のひとつのクライマックス。部長がいないのをいいことに(?)、会田がひたすら愛に突っ走る様が見ものである。…だが、最愛の男(=会田)が自分のためだけに来てくれた、ってのは喜ばしいシチュエーションとはいえ、それが援軍は望めそうもない、「ここまで来たら、成行きに任せるさ」なんていう行き当たりばったりなものだったりするのはちょっと願い下げかもしれない。(一瞬しずえさんが「あなたやっぱり負け犬ね!」と言いたげな呆れ顔になったように思うのは気のせいか)

*常態が低温ゆえか、シャブ2本ぐらいでは白血病時の眩暈程度にしか乱れない(←つまりほとんどそのままの)会田だが、少しばかり女房・子供云々と泣き言が入ってたのはクスリのせい?

*辞表の理由を話してもらえなかった山路さん。「水臭いじゃないか、何年つきあってると思ってるんだ!」って、第3シリーズからぽっと出てきた人に言われたかないよな、会田も。

*大した出番もなかった橘さん(渡辺文雄)、今回は会田に吸いかけの煙草を手渡される程度だった(どうしろと)。



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非情のライセンス 第3シリーズ #20
#196「兇悪の父娘・スパイ・イン・東京」(1980年・S55・10月9日OA)

今回の会田(天知茂)の任務は、外事一課の前原いずみ(山口果林)をマークすること。防衛機密漏洩事件で大物を逃して以来、何かを極秘裏に探っているらしい彼女は、矢部部長(山村聡)のかつての上司で元公安部長の前原一成(須賀不二男)の愛娘でもある。

東側のスパイと目されるチャーリー(ジェリー伊藤)とホテルで接触したいずみを追い、部屋のバスルームに忍び込んだ会田は、そこで彼女がテレサ(レスリー・ブラッター)という女性から「捜査をやめてほしい」と買収を持ちかけられているのを盗み聞く。テレサが去った後、「もう出てきて構いませんのよ、会田さん」としれっと言ういずみ。要するにとっくに尾行がバレていた(あの面相と兇悪オーラではさもありなん)会田だが、監視続行を宣言する。

まもなく、(マダム・ロシャスの香りの)テレサらしき女性が溺死体で発見された。再びいずみに近づいたチャーリーは、情報が欲しければネズミ(=会田)を消せ、とテレサに用いた“新兵器”(無味無臭、1粒飲めば3分でぽっくりの錠剤)を手渡す。東側に公安内部の情報を流している黒幕を突き止めたい一心のいずみは黙ってそれを受け取った。

そんな折、マツタケ持参で前原宅を訪れる会田。いずみの父とも意気投合、晩飯どうだという話になり、電話を借りて矢部に連絡を入れたところ「テレサ殺しの目撃者が見つかった」との情報が入る。目撃者の名前と場所を復唱して前原宅を辞し、現場に急行した会田が目撃者の“高橋さん”に会った途端、何者かに狙撃された。実は“高橋”とは浦川(左とん平)の変装で、狙われるのは想定内の出来事。目撃者の件は、前原を疑う会田と矢部が仕組んだ計略だった。そして、いずみもまた、敬愛する父が情報リークの黒幕だとの思いを強くする。

誰からも尊敬され、人望も厚かった“公安の星”の前原が黒幕とは――。彼の関与は、矢部にとっても信じがたい事実だった。しかも会田たちがいずみから渡された例の“新兵器”を逆手にとってじわじわとチャーリーを取り調べたところ、彼は黒幕の名を明かさずじまいで急死してしまう。前原に手錠をかける、と息巻く会田に「(前原には)自殺してもらう…」と言う矢部だが、かつての上司だけに引導を渡すことを躊躇。そんないつになく弱気な矢部に、あのひとはクロなんです、人間としての尊厳を取り戻してもらう機会を与えてはやらないんですか!部長が出来ないんならオレが!と会田が(怖い顔で)迫ったおかげで、矢部は前原からの碁の誘いを受け、前原宅に向かう。

会田を伴って家路を急いだいずみは、出てきた矢部と鉢合わせた。やがて響きわたる一発の銃声。矢部宛の遺書と東側スパイに関する情報書類を胸に、前原は息絶えていた。冷たい骸に縋るいずみを残し、会田と矢部は部屋を後にする。最後まで“公安の星”だった男を想いながら――(昭和ブルースは新録4番)

*自分の父がスパイの黒幕と知った娘の衝撃、そして、有能だった上司の変節にショックを隠せない矢部さんが血の気の多い部下(=会田)の正論に苦悩する姿が印象的な回。

*目撃者に変装させられた上にヤブ蚊に襲われ、「くそう、ヤブ警視め!」と文句をたれる浦さんに「ヤベだろ」とまっとうにツッコむ会田も印象的(?)。

*しかし会田の尾行はいつもどうみても目立ち過ぎだ(ズボンまで替えちゃう明智センセイを見習ってほしい)



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非情のライセンス 第3シリーズ #19
#195「兇悪の声紋・カーフェリー爆破3秒前!」(1980年・S55・10月2日OA)

信用金庫に強盗2名が押し入り、行員と客を人質に立てこもった。外部から犯人たちに指示を出した電話の声紋を調べると、年は20代前半、中肉で四国南部のイントネーションを持つ女性の声と判明。しかも特定フェリーの出港時の汽笛が入っていたことから、会田(天知茂)は深夜に勝浦から“さんふらわあ”に乗り込んだ。

乗るなり胡散臭げな男の視線を感じ詰問すると、会田を知っていたというパパイヤ○木風の男は城西署の小山田(小宮守)と名乗り、友人の城北署の風見(本郷直樹)の船上結婚式の介添えのために乗船したと語った。翌日、結婚式を終えた風見と真紀子(通称“マキ”:山本ゆか里)の部屋に不審者が侵入する。忍び込んだのは警乗員の堀口(内田稔)。何か事情がありそうな彼は秘密裏に会田に接触を図ってくるのだが、待ち合わせ場所に向かうと堀口の姿はなく、彼と親しくしていた受付の女性がプールに沈んでいた。

幸い彼女は息を吹き返したが事情は知らず、堀口さんに聞いてくれの一点張り。なにやら読めてきたらしい会田は新妻・真紀子の声をテープに録音し、矢部(山村聡)に解析を依頼する。しかし今度は小山田の部屋から血痕が見つかり、小山田が消息不明に。風見は堀口の仕業に違いないと断言する。

テープの声は電話の主と同一人物だった。しかも強盗たちはそれぞれ城北・城西署での前科者で、どうやら小山田と風見に指示されて実行犯になったらしい。矢部はその事実を会田に知らせようとするのだが、急に電話が不通になる。さらに悪いことに、警察の狙撃班内にいたもう一人の仲間・小島によって強盗たちは射殺され、捕まった小島の自供によれば、フェリーには失敗したときのために時限爆弾が仕掛けられているのだと言う。爆破時刻は13時。残された時間はあと20分だった。

そんな大事とは知らないものの、会田は風見と真紀子に「堀口が見つかった。これから真相を話してくれるらしい」とカマを掛け、車のトランクに突っ込まれた堀口の死体を確かめに来た真紀子を押さえた。現れた風見とやはり生きていた小山田に銃を向けられながらも、煙草を吹かして余裕の構えで気弱な風見をじんわり揺さぶる会田。やがて折れかけた風見は小山田に射殺され、小山田は「俺一人では死なん。お前も道連れにしてやる…!」と謎めいた捨て台詞と共に自殺した。とそこへ、無線を通じて時限爆弾のニュースが舞い込む。

会田は大慌てで船内を探し回るが何も出てこない。死ぬ気でいる真紀子が沈黙したまま、タイムリミットが迫る。「あと15秒だ!」腕時計(ウォルサム製)を掲げた会田は、デッキの端にたたずむ真紀子をビンタ、ようやく怖くなった彼女は、ジャケットの内ポケットに入った爆弾を指し、助けてくれと懇願した(会田が髪を乱して爆弾を放り投げて事なきを得、真紀子を東京に連れ帰って昭和ブルースは新録1番)。

*立てこもり現場では橘係長(渡辺文雄)が、そして特捜部の面々もそれぞれに頑張っていた今回は、群像ドラマとして面白かった。

*それにしても、あと15秒しかないってときまで待ってて「爆弾は○号室にあるの」とか告白されたらどうするつもりだったのか(爆弾投げるだけでも時間大丈夫なのかとハラハラしたのに!)

*前回ラストの白ジャケット&青シャツ着用の会田。見た目が見た目なので(態度も態度だが)、警乗員の堀口さんは小山田たちの新手の仲間、むしろボスだと思ったに違いない。ちなみに最後にタラップから降りてくるときはグラサンつきなので兇悪度がさらにアップ。



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非情のライセンス 第3シリーズ #18
#194「兇悪の眼・キャリアウーマン殺人事件」(1980年・S55・9月25日OA)

小金持ちの独身キャリアウーマン(“跳んでる女”by 会田:天知茂)・が連続して殺される事件が発生。4人目の殺人現場で偶然「星を見ていてホシ(犯人)を見た」という建設作業員の男が名乗り出た。彼こそはレンズの眼を持つと言われながら2年前に隠遁した名カメラマン・立川守(中谷一郎)。これ以上ない強力な目撃者を得てモンタージュ写真は完成したが、なぜか立川は、犯人逮捕のために自分が囮になると申し出た。

被害者たちの資産をちゃっかりモノにしている点が非常に怪しい高木総業(社長:内田勝正、その部下:田口計)に立川を連れて乗り込んだ会田は、会計士の村田を見た際の立川の表情をいぶかしんだ。俺を心配してくれる奴など誰もいないと言っていた立川だが、2年前に一方的に別れを告げた元妻の美奈(二宮さよ子)がこの村田と一緒にいるところを偶然見かけ、密かに心を騒がせていたのだ。そして事件がきっかけで立川を訪ねあてた美奈も、未だ彼を深く想っていた。

結婚詐欺師を兼ねていた村田の毒牙から美奈を匿う特捜部。しかし美奈は、立川が囮を申し出た理由を会田たちに語ろうとしないばかりか「あの人が見たといったら絶対見たんです!」と浦川(左とん平)を殴って拳銃を奪い、モンタージュの男を出せと高木総業へ単身掛け合いに出かけて消息を絶った。まもなくその銃で村田が用済みとばかりに殺された。会田は、立川がカメラマンを辞めた真の理由が視力の低下にあったことをずばり指摘、美奈救出の秘策を授ける。

立川は高木の妻を拉致し、彼女と美奈の交換を高木に持ちかけた。取引現場に向かった彼はトランクに押し込めてあった会田(手錠つき)を土産として差し出し、美奈を引き取ろうとしたのだが撃たれ負傷、3人とも倉庫に監禁されてしまう。だがすべては(立川の怪我以外)会田の策略通り。やがて姿を見せた“殺し屋”の顔は、細部はともかく、立川作成のモンタージュとほぼ同一だった。「多少ガタがきても、お前さんの目はやはりレンズだな」自信を取り戻した立川は“殺し屋”に一発お見舞いし、もう一度カメラマンとしてやり直す決意を新たにした。

異国(ゴビ砂漠)へ旅立つ立川を見送りに来た会田は、しずえ(野川由美子)に連れられた旅行姿の美奈を温かく送り出してやるのだった。(「俺達も行こうか…」と言ってびっくりさせながら実は「コーヒーでも飲みに」だった会田に呆れるしずえさん、素で分かってない会田のバックに昭和ブルース新録1番)

*こういうハッピーエンドも良いものである。ラストに着ていたその筋の人のような白スーツもハッピーそうだし(そうか?)

*はじめ“殺し屋”は顔がはっきりしなくて履いてる靴だけが映るのだが、それがなにやら『怒号する巨弾』の天田クンっぽくってちょっと笑った。

*監禁されたとき、ラブラブな立川&美奈のそばで“冒険野郎マクガイバー”並みの知恵(?)を使って重機のライトを照らすべく頑張ってた会田の姿も必見。



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非情のライセンス 第3シリーズ #15
#191「兇悪のファミリー・殺意の重奏」(1980年・S55・9月4日OA)

狩猟から帰った邸宅住まいの旦那さま・神村和男(松橋登)は、妻彰子(堀越陽子)が若い男と寝室でいちゃつく現場に出くわしてしまい、思わず男を射殺してしまった。和男は知人の所轄刑事・久賀(平泉征)に電話、彼を金づるにしている久賀は死体を外に出し、チンピラ同士の喧嘩に見せかけてやる。

数か月後、事件は立ち消えになったかと思われたとき、本庁特捜部からキレ者デカ(=会田:天知茂)がやってきて終わった話を蒸し返した。和男の父で政財界の黒幕・神村正三郎(嵯峨善兵)は10年前のとある事件で不起訴になって以来の会田のターゲット。今回の事件をきっかけにその時のリベンジを果たしたい会田は、まず彰子に揺さぶりをかけ、正三郎に息子の不始末をほのめかす。

真相を知らされた正三郎は「彰子をどうにかしろ」と息子に命じつつ、彼女を愛している和男が愚図っている隙にさっさと事故死に見せかけて嫁を始末。「化け物の息を止めるには、こっちも化け物になるしかないらしいな」 会田は傷心の和男にじわじわと脅しをかけ、次に殺されるのはお前だ、と吹き込む。

すっかり唆された和男は「やられる前にやれ」とばかりに父親を襲い、正三郎は階段から落ちて死亡。そこへ現れた会田は「騙したな!」と憤る和男に問答無用で手錠を掛けた(昭和ブルース新録4番をバックに、もうひとりの小悪党・久賀刑事を殴り倒してエンド)

*第1シリーズ#39「兇悪のライフル」同様、ライフルを持たせると危なっかしい松橋さんが今回も実にヤバそうな演技を披露してくれていた。(ちなみに会田の髪は今回はヤバくはならない)

*10年前の事件で正三郎を睨みつける回想シーンの会田、変わってなさすぎ!

*はみ出し者の集まりとして煙たがられている特捜部だが、所轄刑事からすると憧れの的らしい。なんだかんだいってエリートなんだな、会田。



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