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非情のライセンス 第3シリーズ #14
#190「兇悪のマイホーム・連続身代わり殺人」(1980年・S55・8月28日OA)

宝石密輸ブローカーがエレベーター内で刺殺された。実行犯山谷(漢字は当て字:塩見三省)を偶然目撃した身重主婦の川上さん(漢字は当て字:夏純子)はなぜだか急に証言を覆す。マイホームなんて夢の夢、銀行強盗でもやる?なんて冗談を冒頭で言っていたその川上夫妻、まもなくキャッシュでマイホームを購入。会田(天知茂)は金の出所を探るため、夫妻、特に気の弱そうな夫の良雄(漢字は当て字:三島史郎)に付きまとう。

釈放された山谷はガスの不始末とやらで謎の死を遂げ、良雄もまた、“あんたの身代わりとして通行人を殺したよ(だから喋ると次はああなるんだぜ〜)”などという某所からの口止め電話(&怖い顔で迫る会田)に怯えまくる。「ここまできたら負けちゃだめよ!」との妻の励ましで腹をくくった良雄だったが、ある日、夫妻に刺客が襲いかかり、妻は会田&浦川(左とん平)の機転で助かったものの、良雄は刺され即死してしまった。

「主人を返して!」川上夫人にさんざん詰られ「エスプリ」でいつになく落ち込んでいる会田に矢部警視(山村聡)が笑顔で追いうちをかけた。「彼女が自殺を図ったぞ。どうだ、お前さんも首でもくくるか、はっはっは」

病院にすっとんで行った会田は、「あの世でお腹の子に“命を返して”といわれたらどうするつもりだったんだ!」と怒るのだが、しずえさん(野川由美子)の会田フォロー(彼も身重の奥さんを亡くし云々)も逆効果、「あの世であなたの奥さんと子供に、あなたの亭主のせいでこうなりましたって訴えてやるわ!」と反撃される。川上夫人に生きる望みを与えたいが、亭主を殺した俺にそんな大それたことはできない、と部長を前にまたしても会田は苦悩する羽目に。

退院した川上夫人は、意を決して殺しの黒幕・唐沢社長(漢字は当て字:小林勝彦)に電話を掛け、「主人を返して!さもなければ1億円を」と要求した。しかし、唐沢のビルの駐車場で襲われ、相手をうっかり射殺。駆け付けた会田がふって湧いた連中にボコ殴りされている間に現れた社長は川上夫人に1億円入りケースを渡し、これが欲しければあいつ(=会田)を撃てと強要する。

一旦は銃を向けた川上夫人だが、「あんたはやっと生きる気になったんだろ、お腹の子のために。ここまできたら最後までやりぬくんだ!」と当の会田に励まされるうちに気力減退、社長ともみ合ってるうちに会田が反撃、全員を射殺した。
「俺はあんたが生きていく気になってくれただけで十分だ」
会田は川上夫人に金を持たせ、今までの事は忘れろ、と送り出してやるのだった(昭和ブルースは新録1番)

*第2シリーズ#4「兇悪の火」で小悪魔娘を、#68「兇悪の声」では復讐に燃える女を熱演していた夏さんの登場。思い込みの激しい役の似合う人である(「白い人魚の美女」といい)。しかしあのあと、泣きながら車を運転して去っていったカワカミ夫人はそのままドロンしちゃったんだろうか? 偽証してるし、人殺してるんだけどなあ。(でも夏さんキャラならやりかねん)

*最近かなり会田に甘かった矢部さんの今回の励まし方(?)が久々に非情。ま、あれも一種の愛だろう。

*駐車場で殴られてるときに着ていたワイシャツ、襟にタブがついてて(タブカラー)お洒落だった。



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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス3 | 03:23 PM | comments (x) | trackback (x) |
非情のライセンス 第3シリーズ #13
#189「兇悪の唇・危険を運ぶ女」(1980年・S55・8月21日OA)

島中(漢字は当て字)組VS誠東会の勢力争いが激化する中、大量の拳銃を隠したまま服役中だった島中組の荒井(浜田晃)が刑期を終えた。2年前に彼をあげたものの、大部分のハジキの隠し場所までは付き止めきれなかった山路刑事(柳生博)はとある個人的理由からも執拗に彼に付きまとう。

組長の島中(江見俊太郎)はそのハジキを期待するが、警察(特に今回担当になった会田:天知茂)の目が光っているのを理由に調達を渋る荒井。ところが彼が急に敵サイドの誠東会の栗田(漢字は当て字:今井健二)と極秘裏にコンタクトを取ろうとした。理由は同棲相手の美也子(漢字は当て字:三浦真弓)が店の資金2000万を欲しがったせいだ。栗田とトランシーバーで密談しているところを会田と山路に連行された荒井だが、ハジキの在り処だけは口を割ろうとしない。

そんな荒井に「美也子に新しい男がいるらしいぜ」云々と囁き動揺を誘う会田。事実、彼女には芸術家肌の吉光浩一(西田健)という別の男がいるのを浦川(左とん平)たちが確認済みだったが、その事実に、山路が荒井以上に取り乱す。美也子は拳銃事件とは無関係だ、と頑なに言い張る山路は会田に理由を問いただされ、警察手帳を取り出した。そこに挟まれていたのは、美也子に激似の中年和服女性の写真。
「山路…(おまえマザコンだったのか… ←とは言ってない)」
「そう、美也子は俺の…妹だ!
母親に連れられて家を出て、長い間行方知れずだった血を分けた妹ゆえに、山路は美也子を心配していたのだ。

ところが釈放された荒井は事務所で射殺体に。現場にいた美也子は、山路が飛び出して行った、と証言。行方をくらましてしまった彼に殺人容疑がかけられるが、会田は美也子の口調に疑念を抱いた。その夜、駅で誰かに待ちぼうけをくらった美也子を物影から眺めている山路を発見した会田は、来るはずだった美也子の彼氏・吉光の正体を彼に打ち明ける。

吉光は栗田の命で新井の女(=美也子)に近づいてハジキの在り処を探ろうとしていた誠東会の組員だった。美也子の幸せのために、荒井をはずみで撃ったという吉光を信じ逃がしてやった山路はその事実にショックを受けた。

栗田の事務所に押し入った特捜部の面々はそこで吉光を発見。逃走した彼を追いつめるが、山路のピンチに美也子が飛び出してきて被弾、最初で最後の「おにいさん…」という呟きを残して帰らぬ人となってしまうのだった(慟哭する山路の肩を無言でぎゅっとして去っていく会田の背中にかぶって昭和ブルースは新録1番)

*外見からかなり年上にみえる柳生さんだが、1937年生まれなので天っちゃんより6つも年下。なので「妹」設定でもおかしくはないんだろうが、てっきり「娘」かと思ってしまった。そういえば「肉親は妹しかいない」と言ってたが、たしか後になって娘が出てきたような…?

*たとえ美也子を犠牲にしてもハジキの在り処を突き止めたい、そんな会田の非情さをぴたりと当てるしずえさん(野川由美子)、ふたりは似た者同士。



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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス3 | 03:25 PM | comments (x) | trackback (x) |
非情のライセンス 第3シリーズ #12
#188「兇悪の骨・肌を売る捜査官」(1980年・S55・8月14日OA)

↑別名「兇悪の裸・肌をさらす特捜刑事」

白のダブルを着た、外見がモロに明智センセイな会田(天知茂)は、麻薬Gメンの乃木(長谷川哲夫)、麻鳥マスミ(中島ゆたか)のふたりと共に、香港麻薬シンジケートの顔役コウ・トッキョウ主催パーティへと向かった。

浪花のおばちゃん仕様の豹ドレスに身を固めたマスミはコウの夜の相手候補としてコールガールに。コウの配下でヤク中の桂(堀田真三)と我慢して半年つきあい、次回の取引内容を聞き出そうという矢先、桂が溺死体となってしまったため、彼女は今回の任務に闘志を燃やしているのだ、と会田に説明する乃木だが、なぜだか手が震えている。もしや彼もヤク中なのか? 会田は、部長の指示で30万のデート代(←男との)を運んできた浦川刑事(左とん平)にマスミを調べさせ、自分は乃木を尾行。彼とチンピラのヘロイン受取り現場に遭遇してチンピラを詰問するが、捕らえられてボコ殴りの憂き目にあう。彼を救ったのは乃木だった。

一方、コウとの一夜を過ごしたマスミだが、正体はとっくにばれており、金をもらってすごすご引き下がる羽目に。「私、負けたわ」「そんなことはない、君は頑張ったさ」生温く傷を舐め合うようなふたりを前にして、会田は、彼女に汚れ仕事をさせて自分は何もしない乃木に不満をぶつける。「あんた何にもわかっちゃいない! 俺は正体がとっくにばれている。正体がばれた麻薬捜査官は“気の抜けたラムネ”と呼ばれてるんだ!」反論する乃木に会田は言った。「わかった、それじゃあ人をひとり殺そう

ターゲットは、コウの右腕・石黒(山本昌平)。彼の胸ポケットにペーパーナイフを突っ込んで凶器不法所持をでっちあげ、用意したマンションへ連れ込んだ会田は、なぜかおもむろにシャツを脱ぎ捨てるとビシバシどつき始めた。それでも「死んだって(取引内容なんか)言わねえ」と不敵にうそぶく石黒をベランダから放り投げ、手錠を右手だけで掴んだ状態で迫る会田(脱いだまま)。「手がしびれてきたぞ…もうダメだ…あばよ、石黒!」「わあああ、やめてくれええ!」(←視聴者の叫びも代弁する石黒氏)

呼び出され別室に通された乃木&マスミは、会田のあまりの捜査方法(「しょっちゅうですよ」浦さん談)に呆然。そこへ、右腕をさすりながら(脱いだままの)会田が姿を見せた。「吐いたぜ」内容を聞きだそうとする乃木だが、会田は、冗談言うな、これは俺の手柄だとにべもない。

帰る途中マスミと別れた乃木は、コウの自宅へ電話を入れようとして、会田とマスミに見つかった。乃木はコウの手先になり下がっており、うすうすそれを感じていたマスミが、特捜部へ調査を依頼し、会田が派遣された、というのが真相だった。あんたの口からも取引場所と内容を聞いておこうか!と凄む会田に気押され自白する気の抜けたラムネ。「横浜の埠頭で○時、ワインに偽造した50キロのヘロインだ…」「なにっ、50キロ!?」素で驚いている会田に、乃木は図られたことを悟った。実は石黒は吐かなかったのだ(つまり会田のアレはまったくの徒労だったらしい←単に脱いでオイタがしたかっただけか

ヘロイン押収やコウ逮捕などの後の処理はすべてマスミに任せた会田。「早く足を洗って、いいカミさんになるんだね」会田の昭和オヤジな台詞にふふっと笑い、マスミは吹っ切れたように元気に歩いていくのだった(昭和ブルースは新録1番)

*「兇悪の門」収録の同名タイトルの原作と大枠は同じ内容(むろん会田はボコられないし脱がないし、オイタもしない)。OAがお盆時期だからサービスしなきゃと思ったのかどうなのか、『楽しませますよ奥さん』ってな意気込みは十分感じるものの、とにかくなぜそこで脱ぐ必要があるのかが気になって仕方がない回である。そんなサービスはいいから天っちゃん。

*第2シリーズから続けて見ていると、第3シリーズもちゃんと「会田」として認識できていたのだが、今回のようなWスーツは見た目が完全に明智センセイなので違和感おおありだった。もっともセンセイはべらんめえ調で喋ったりしないが。



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非情のライセンス 第3シリーズ #11
#187「兇悪の女囚・コールガール殺人事件」(1980年・S55・8月7日OA)

殺人罪で服役中の西山女囚(漢字は当て字:早瀬久美)は、夫の葬儀のため仮釈放された。事故死という旦那の死因が彼女には(そしてOPで殺しの実況中継を目の当たりにした我々視聴者も当然)信じられず、事実、京浜連合会会長の武藤(早川雄三)以下の物騒な顔の連中が葬儀にウロウロしていた。そんな中、ひときわ物騒な面構えの男(=会田:今回もパッチワークみたいな明智ネクタイの天知茂)が近寄ってきて彼女に囁く。「俺と逃げる気はないかね?」かくして西山未亡人は、警官とヤクザを振り切り、会田との逃避行に踏み切った。

服(「エスプリ」ママ・しずえさんの)を与えられ、旦那の愛人をボコ殴りさせてもらい、ディスコに行った帰りに若いにーちゃんと熱い一夜を過ごす西山さん。京浜連合と捜査一課をかわしながら彼女を好きなようにさせるスポンサー会田の真意は、彼女が犯した殺人の真相を聞くことにあった。内外の重要人物と関係を持ち、寝物語をテープに録っていた同僚コールガールを“はずみ”で殺したことになっている西山さんだが、実際は旦那の属する京浜連合会に命じられて、テープを盗み出す目的があった。しかし旦那は愛人と高跳びするため、殺人のからくりをネタに武藤から金をせびろうとして殺されたのだ。

さんざん遊んだ西山さんだが、会田の頼みを無視。そればかりか、一夜を共にしたにーちゃんを利用して、マルトモ商事の加納社長(漢字は当て字:玉川伊佐男)を手持ちのテープで脅そうと画策する。だが再びヤクザたちに襲われ、しぶしぶ打ち明けた西山さんを連れて、会田は加納社長の元へと乗り込み、庇護を要求した。

社長のゴージャスなマンションを与えられた二人。手伝いのにーちゃんが殺されたのを知り、危険を説く会田に、こんな良い目をしたらもうム所生活なんかに戻れないと西山さんは武藤たちと交渉、海外逃亡用の10万ドルを要求する。うまくいけば儲けものだワ、とあくまでポジティブな西山さんに折れた会田は、テープの所在と引き換えに自由を約束した。

やがて10万ドルが部屋に届けられる。届けにきたヤクザが速攻で逃げようとするのに不審を抱いた会田が「(札束に)触るな!」と声を上げたときには既に遅く、運が尽きた西山さんは札束を抱いたまま爆死してしまうのだった(物悲しく響くオルゴール「エリーゼのために」に被って昭和ブルース新録1番)

*もちろんこのあと、武藤の事務所とマルトモ商事に殴り込んで関係者を逮捕。焼け焦げた現場に白い花束をささげる会田であった。

*脱獄を手助けした咎で会田の罷免を要求する橘係長(渡辺文雄)と総監室長(戸浦六宏)を、あいつの任務が表沙汰になれば国際問題になりますよ、と不敵に笑って追い払った矢部部長(山村聡)。さすがだ。

*西山さんをしずえさん(野川由美子)のマンションに匿おうとした会田、帰ってきたしずえさんに肘鉄をくらう。当然だ。

*会田の車は(日産)ローレルのグレイ。



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非情のライセンス 第3シリーズ #10
#186「兇悪の標的・ガラスの女」(1980年・S55・7月17日OA)

暴力団の麻薬ルートを追っていた加山刑事が麻薬漬けにされ廃人に。一緒に捜査していた会田(緑で下が赤いネクタイが明智センセイな天知茂)は怒り心頭、証拠不十分でのうのうと放免された関東連合会の今西(幸田宗丸)の出所祝いパーティーに乗り込むと問答無用で銃を向けた。 銃声が轟き今西は被弾、当然のごとく蜂の巣をつついた騒ぎになり、今西を吐かせることも叶わず子分たちに追いかけられピンチに陥った会田を救ったのは、クラブにいたガラスのイヤリング(お手製)の女・吉沢律子(新藤恵美)だった。車を借りた会田は、彼女のマンションに転がり込む。

敵に回せば刑務所の中まで執拗に命をつけ狙うという(「エスプリ」のしずえさん談)関東連合会のボスを撃ってしまった会田を心配する矢部警視(山村聡)。だが電話してきた会田は、今西を撃ったのは自分ではないと言い切った。会田以外に今西を狙った奴がいるに違いない、そう確信した(会田に相当甘い)矢部さんは、浦川(左とん平)たちに再捜査を命じる。そして彼らは、今西を貫通した銃弾の穴(弾は不明)と、不審なボーイ・石川の存在を探しあてた。

そのころ会田は、律子の部屋のガラス細工(=プードル)の中に問題の弾丸を発見していた。恋人を殺した今西に銃を向けた貴方を助けたの、そう過去を語った律子。
――あの人を死に追いやった奴らは、みんな許さない。
律子の言う恋人は、かつて今西の組にいた坂崎というチンピラで、足を洗うために囮をかって出て、取引現場で今西の配下に殺された男だと判明した。つまり会田もまた、彼女にとっては憎き仇だったのだ。

律子は今西の部下、工藤(名和宏)や関(宮口二郎)らに談判、会田の身柄と引き換えに5千万を要求するが、逆に捕らえられてしまった。律子のマンションで急襲を受けた会田は彼らを撃退、関を連れて律子の監禁場所へと向かう。手下たちの銃撃を(愛弟子で元後輩の)関を盾にして難なくかわし、律子を連れて車に乗り込もうとしたのだが、その瞬間、左肩を撃たれてしまった。

廃工場に車を停め、傷の痛みに耐える会田に、なぜ助けたのだと律子は冷たい視線を投げる。殺してやりたいほど貴方も今西も憎んでいる、と叫ぶ彼女に、会田は自らの拳銃を手渡した。
――だったらもう一度俺を売ればいい。奴らが俺を殺せば、いずれ今西も捕まるだろう、そうなれば君の想いは遂げられるはずだ――。

律子は銃を受け取らずに姿を消した。グルだったボーイの石川に会田の居場所を告げ、今度こそ計画をうまく運ぼうとするのだが、会田の行為にほだされてか、銃撃戦まっただ中の廃工場へ踵を返し、無計画な弾切れで一巻の終わりになりかけていた会田を庇って工藤の銃弾に倒れる。応援に駆け付けた特捜部の面々のおかげで一味は逮捕。だが律子は、石川が今西を撃った証拠の弾丸を託し、会田の胸の中で事切れた(昭和ブルース新録4番にのって、包帯姿の会田が今西邸へ乗り込み、鯉に餌をやっている今西に銃をぶっぱなすところでエンド)

*…いや、やはり撃ったらマズかろう会田。かなり無謀に思えた冒頭は、百歩譲って今回のシチュエーション作りのために必要不可欠だったとしても、せめてボコ殴り+手錠がっしゃんで終わって欲しかったような気がする。…とはいえ、手持ちの台本ではほんとに眉間に弾をぶちこんで殺してるのでもっと兇悪だ。

*その台本では、廃工場で律子が会田の懐から銃を奪い、撃とうとしている(そこから「君がわざわざ手を下さなくても、今西たちが来る、もう一度俺を売ればいい」云々と続く)。律子が逃走途中で薬を買いに行ったりするシーンもあって重傷度が高い会田だが、本編の流れの方がカッコよかった(苦痛に眉を寄せながら煙草くわえるところとか、リボルバーの弾を充填してからおもむろに渡す仕草とか!) ただ、律子さんちで目玉焼きを作るというシーンはちょっと見てみたかったかも。

*会田が連絡を取れるのはここ(=特捜部屋)しかないから、と徹夜で詰めてた矢部さんに愛を感じた(幸せもんやのう会田)。でも冒頭で死んだ加山刑事、会田は「同僚」だと言ってたのに矢部さん完全スルーだったなあ(「加山はどうでもいい!お前はどこにいるんだ!」だもんな)

*新録は1番しかないのかと思っていた昭和ブルース、初めて4番がお披露目。「行(い)かなきゃ/行(い)かない」が「ゆかなきゃ/ゆかない」に変更されていた(それ以前の問題はさておき)。あと、ピュンピュンいってるBGMもなじめないなあ。



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非情のライセンス 第3シリーズ #9
#185「兇悪の化粧・総選挙殺人事件」(1980年・S55・7月10日OA)

保主党新人の桂木議員が、選挙カーにぶつかってきた酔っ払い・酒井(漢字は当て字:住吉道博)に刺され命を落とした。肝臓病のため減刑されて5年の刑期を務めることになった酒井。彼の妻・トモエ(池波志乃)は、なぜか事件を機に、安キャバレーの子持ちホステスから一気に六本木のゴージャスな高級レストラン(クラブ)のママへとのし上がる。

そんな不可解な経緯に疑惑を抱いた会田(天知茂)はトモエをマーク。直後にその筋のプロ連中につけ狙われ、「エスプリ」のしずえ(野川由美子)にまで累が及んだ(ほぼ会田のせい)。会田を金で丸めこもうとした選挙ゴロの土屋(漢字は当て字)が、彼の素姓を知り大人しく観念した一方、正体を現したトモエは色仕掛け(「刑事の裃をお脱ぎなさいよ〜」)+スキャンダルねつ造で会田を落とそうとするが失敗した。

土屋の上にいる黒幕は誰か? 尋問に知らぬ存ぜぬを決め込んでいた土屋は留置所内で舌を噛んで死亡。会田は酒井と面会し、真相を明かさねば次に死ぬのはトモエだと脅しをかけるのだが、そのころ釈放されたトモエは件の黒幕の配下に娘を奪われかけ、夫婦ともども口を噤んでおくよう念を押されていた。刑務所の中も安全とはいえない、と今度はトモエに揺さぶりをかける会田。彼女は進退極まり、黒幕――帝都リサーチセンター所長唐沢先生(漢字は当て字:細川俊夫)の元へと出向く。

だがそれこそが会田の思う壺。おまけに酒井がようやく真相を自供し、「貴様俺を誰だと思ってるんだ!」と息巻く唐沢先生に問答無用で2、3発お見舞いした会田は彼らを一網打尽にした。

後日、トモエは荒んだ安キャバレー勤めに逆戻りしており、ふらりと訪れた会田は水をぶっかけられ、静かにその場を去る。あとにはやり切れぬ思いを酒で紛らわせるトモエの姿があった(昭和ブルースは新録1番)

*「何の恨みがあって(俺達を/アタシ達を)…!」夫婦が必死に掴んだ幸せをぶち壊す羽目になる会田はたしかに辛辣で非情だが、組織悪に対しては容赦ないからなあ。容赦ない、といえば、しずえさんを簡単にエサに使いすぎじゃないのか会田(それだけ信用してるといえばそうなのかもしれないが)

*艶っぽいママと荒んだキャバレーの女、どちらを演じてもサマになる池波さんだった。会田を誘う際の露出は意外に控え目。

*ラスボスは新東宝でおなじみの細川さん。昔から天っちゃんとは善悪相容れない関係だっただけに、今回はキレ者な大物ワルぶりを発揮してくれていた。…天っちゃんと命日が10日ほどしか違わないのも何かの縁か(きっと競歩で追いついているかも)

*「エスプリ」で殺し屋連中に襲われたしずえさんを守ろうと岩田さん(岩城力也)奮闘。けっこうボコ殴りされていたのが可哀想。

*(2010.6.21追記)第1シリーズのオリジナル版(#13「兇悪の化粧」)を見た。あっちでも竜巻太郎(左とん平)がとばっちりをくっていたが、チンピラがつけてると知ってしずえさんちへ行く会田の方が罪つくりだと思った(タロさんちは近所だし)



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非情のライセンス 第3シリーズ #8
#184「兇悪の天使・舞い降りた殺人」(1980年・S55・6月26日OA)

検事に呼ばれ汚職に関する証言を強要されている久保(漢字は当て字)さんは心身共に疲れ気味、電車に飛び込んでみようかなー、というそぶりを見せたりして、尾行するコワモテのグラサン男(=会田:天知茂)を驚かせるのだが、ふらりと訪れた美人デザイナー・風岡英子(島村佳江)のファッション・ショーでなぜかひどく嬉しそうな表情をみせ、上機嫌でアパートに帰宅。それを見届け、奥さんに黙礼でバトンタッチしてから会田は退場するが、久保さんはその夜首を吊ってしまった。私が眼を離したばっかりに…と涙にくれる奥さんや子供たちを前に会田の怒りは上昇。「俺の目にははっきり見える…ご主人を殺した男が・・・!」

その男、日本建設開発公団の総裁・古川(西村晃)は2年前も同じように部下・前島(漢字は当て字)を自殺に追いやっており、会田の追及を逃れていた。古川に宣戦布告した会田はそこで彼の養女である英子に会い、彼女が前島の葬式にいた事を思い出す。二人の自殺男と英子の関わりは何なのか? 古川の援助で幸せに暮らす前島の遺族を訪ねた際、英子のことを彼より先に調べている男の存在を会田は知る。それは英子の夫でカーレーサーの風間(下塚誠)だった。実父もかつて古川に自殺に追いやられた一人である英子の“役割”を悟り妻を諌める風間だが、“お父様(=古川)命”の英子は聞く耳を持ってくれず、挙句「英子と古川がデキている」という噂にショックを受け、レース中に壁に激突、還らぬ人に。

英子と古川のスキャンダルは、さも会田がタレ込んだようにゴシップ誌に流れた(実は古川の仕業)。夫と社会的地位を無くした英子はそれでもまだ「私にはお父様がいるわ!」と強がっていたが、古川にもはや用無しと見なされ、毒入りのワインを手渡される。会田が指摘した通り、古川の力で成功した英子は前島や久保さんに『自分が死んでも家族は幸せに暮らしてゆける』という安心を与えて自殺に導く存在=黒い天使に過ぎなかったのだ。

「(私のことを)一度も可愛いと思ったことなんてなかった…?」彼女の言葉に笑顔で応える古川。「道具をかわいいと思う人間なんかいないよ」 すっかり打ちのめされワインに口をつけようとした英子を会田は間一髪で救い、毒入りワインを古川の口元にぶっかけると、必死に避ける彼に手錠をかけた。「死んでゆく者の苦しみはこんなもんじゃあない!」

すべてを失った英子は、自殺の権利さえ奪った会田に復讐を誓い、家を出た。その強い意志に会田は頷く。
何年でも何十年でも、何千年でも待ってるつもりだ、それが、俺の責任の取り方だ――。
(昭和ブルースは新録1番)

*23年かけて“道具”を育てあげ、自らは全く手を汚さない大物を晃さんが怪演。さすが魔術師は違う。

*ゴシップ記事を会田が書かせたと思いこんで(実は私もそうかと思ってたが)大荒れにあれまくったあげく矢部部長(山村聡)に当たる浦川刑事(左とん平)。「アンタの躾が悪いんだよ!」は頷けるとして、「“I(アイ)刑事”っていったら会田しかいないじゃないか」って、会田なら「I」じゃなくて「A」じゃないのか?

*またもや会田の時代を感じる言い回し「そ〜なんですよ、古川さん」



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非情のライセンス 第3シリーズ #7
#183「兇悪の予言・霊感を売る女」(1980年・S55・6月12日OA)

美人霊感師・北麗子(鰐淵晴子)の予言通りに、新日金属社長・森田(西本裕行)が服毒死を遂げた。常備薬の強壮剤のカプセルの中に青酸カリが仕込まれていたことから、橘係長(渡辺文雄)ら捜査1課は森田の後妻(一柳みる)をマーク、彼女を自白を導いた。

しかし、薬の入手先とみられた研究所員がひき逃げされ死亡。毒入りカプセルを入れたのは、果たして後妻だけだったのか――。会田(天知茂)は背後にいる黒幕を探るため、麗子に接近する。

霊感に懐疑的な会田に「あと5日で貴方は冷たい闇の中…」と死を予言する麗子。それに呼応して、今月の運勢が大凶だったりタロット占いの結果が髑髏(死神)だったり、「お前のようなはみ出しは、長生きできそうにないな」なんていう発言が飛び出したり(by 係長さん)、思わせぶりな死亡フラグがぽんぽん立つ会田だったが、車で少々襲われてもびくともせず、麗子を問い詰める。

かつての霊感を失った彼女は、新日金属の新社長の言うがままに予言を実行していた。だが新社長も何者かの手で転落死。裏で糸を引いているのは、政界の黒幕らしい。次に殺されるのは君だという会田の警告を頑なに否定する麗子は、急に新東宝の鐘の音(違)を聞いて立ち止まった。驚く会田を尻目に、後ろに迫っていた(黒幕の)車に自ら突っ込んだ麗子は、「こうなることは前から分かっていたの、信じて…」と呟き事切れるのだった(昭和ブルース新録1番をバックに、国会議事堂に入りかけていた車を停め、黒幕に手錠をかけるところでエンド)

*雲に乗るのは止めて車に乗っかったノンちゃん。3年後はカツオに乗る予定(おい)

*刺客に襲われ逆に撃ち倒した会田が銃をまさぐる刺客の手をぐぐっと踏みつけるシーンで、例の半端じゃないヒールがばっちり映っていた。

*それにしても、至近距離に迫っていた車に気付かないとは会田、迂闊だな・・・(眉間が深い分視野が狭いのか?)



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非情のライセンス 第3シリーズ #6
#182「兇悪の潜伏・届けられた暗殺」(1980年・S55・6月5日OA)

6年前にビル爆破事件を起こし逃走中だった「黒い鉄」グループの潜伏先が警視庁公安部に暴かれ、主犯・戸川(漢字は当て字:北村総一朗)が逮捕された。残る指名手配者はライフルの達人・谷岡俊夫(北城清嗣)34歳。谷岡の写真をニュースで見た特捜の北里龍夫刑事(小野武彦)は表情を曇らせる。彼と谷岡は共に大学のラグビー部で汗を流した友人だったのだ。

そんな彼のもとに、大学の校歌が吹き込まれたテープが送られてくる。宛名から、それが彼ら共通のマドンナであり、今は谷岡と逃亡中のマサミ(田島令子)の筆跡だと気づいた北里は、消印を頼りに、バーで働くマサミを探し当てた。戸川粛清に凝り固まっている谷岡を救ってほしい(=逃がしてほしい)と懇願するマサミ。だがコワモテの先輩=会田(ごつい縦ストライプシャツにわざわざストライプなネクタイを合わせた天知茂)も一緒に来ていたせいでマサミに睨まれ、谷岡も取り逃がしてしまい北里は落ち込む。

戸川狙撃に失敗した谷岡は公安の目をかいくぐって彼の情婦を拉致、人質交換を要求してきた。現場へ赴いた会田は、女に銃を突きつけ戸川を出せと喚く谷岡を前にここぞとばかりに丸腰になり、自ら囮をかってでる。屋上から谷岡にライフルの照準を合わせる北里。「頼む北里、あいつ(=会田)を止めてくれ!」かつての友に叫ぶ谷岡。だが6話にしてようやく日の目をみたようなレギュラーにずんずん前進してくる主役を止めることは出来ず、切羽詰まった谷岡が会田に銃を向けた瞬間、北里の弾丸が彼の胸を貫いた。

マサミを頼む、そう呟いて谷岡は息絶えた。「死んだんですかアイツ。バッカだな〜」会田は脳天気に言ってのけた戸川に一発お見舞いし、背を向けた――(昭和ブルースは新録1番)

*初回にいなかったということもあり、印象の薄かった北里刑事(浦さん=左とん平からは「北やん」と呼ばれている)がメインを張る回、なのだがやはりこのシリーズの常として美味しい場面は会田がかっさらってしまった(「オレが囮になる!」と上着を脱ぎ、ショルダーホルスターをおもむろに外しかけるところのキメ具合といったらもう)。角刈りで「自分は…」と口にするコワモテ体育会系キャラの割には下っ端扱いの北やん、態度とガタイが落ち着きすぎてて会田の舎弟には微妙に不向きなところがネックか。

*岩田さん(岩城力也)「エスプリ」に登場。刑事時代はさんざん呼び捨てにしてこき使っておきながら「どうです、慣れましたか?」などと敬語を使ってる会田。もう一般人だからか?

*谷岡が戸川の女を拉致した件で公安に強気で怒鳴り込む矢部警視(山村聡)。「うちの連中が公安さんとどう違うのか、見ていてもらいましょう!」あの現場を見てた公安の連中がどう思ったかは不明。



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非情のライセンス 第3シリーズ #5
#181「兇悪の祈り・国外逃亡を阻止せよ!」(1980年・S55・5月29日OA)

戒律厳しい教会の外国人神父が、夜毎のご乱交の末に妊娠した女性・カズコ(桜井浩子)を絞殺。醜聞を恐れる教会サイドのお偉方・西原神父(漢字は当て字:久米明)たちは、犯人のクロード神父(ジェーソン・フェラー)を完全保護、彼を本国へ送り返そうと画策する。

20年前、同じような事件でみすみす犯人に国外逃亡され、捜査一課長の職を辞す羽目になった矢部警視(山村聡)は、犯人逮捕に並々ならぬ闘志を燃やしていた。クロードの血液さえ採取できれば証拠は揃う。しかし教会のガードは異様に固く、一課と特捜部の捜査は難航した。

会田(天知茂)はクロードと付き合いのあったナオコ(紀比呂子)に協力を依頼するが、彼女の口も固い。ナオコが被害者のカズコ同様、クロードの子供を宿していると知った会田は、生まれ来る子供に罪はないから、と、彼女とクロードとのやりとりを録音した盗聴テープを渡し、もう姿は見せないと告げた。

クロードは「シロ」だと新聞に流れ始めた頃、ナオコはもう一度会いたいと彼に電話。ホテルで愛し合った二人の前に会田が現れた。すべてはクロードの国外逃亡を遅らせ、ナオコに会わせて血液を採取せんがための策略だったことに気づいたナオコは彼を詰る。会田はナオコを利用したことを認めつつ、静かに言うのだった。「生まれてくる子を大事にしてほしい、というのは私の本心だ」と――(昭和ブルースは新録1番)

*第2シリーズ#56「兇悪の情事」(脚本は同じく国弘威雄さん)のほうが緊迫感があったような気がするが、“身重の妻を殺された”という第3シリーズの会田設定に沿った味付けがなされていて(回想シーンなどで蒸し返したりしなかった分)最後のシーンに静かで哀しい余韻が漂っていた。



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