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幕末 #5
「(静の巻) 群狼の都」(1964年・S39・11月22日OA)TBS 20:00-20:56

出演:田村高広、天知茂、鳳八千代、水島道太郎、戸浦六宏、金内吉男、美川陽一郎
脚本:生田直親

*いまのところ5話目だけに天っちゃんの名前を確認。判明しているキャスティングは、坂本竜馬=田村高広、土方歳三&人斬り以蔵(二役)=戸浦六宏、高杉晋作=木村功、近藤勇&松平容保(二役)=中村竹弥、勝海舟=神山繁、井伊直弼=山村聡。朝日新聞縮刷版にはあらすじがなかったのでなんともいえないが、竜馬と良い勝負に目立っていて、1回で出番が終わってしまう(?)ような幕末の人物というと誰だろう?

※(2009.9.2追加)朝日新聞大阪版よりあらすじ引用:
勤皇を志して京へ上った浪士たちはオオカミのように市中をさまよっていた。奇襲で岡田以蔵(戸浦六宏)と知り合った田中新兵衛(水島道太郎)は、月形半平太(金内吉男)に以蔵の帰参を許してほしいと頼むが、“人きりの出入りは無用”と断られる…。


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丹下左膳 #1
「なぞなぞナーニの巻」(1970年・S45・4月5日OA) NET 20:00-20:56

出演:緒形拳、朝丘雪路、雷門ケン坊、天知茂、中山仁、中村竹弥、高松英郎、京春上
片目片腕、白の着流し、腰に妖刀ぬれつばめ…の異様なスタイルの丹下左膳は、昭和の初め林不忘の発表以来、何度も映画化、劇化された時代劇のヒーローだ。新番組は新しい人物を加え、自由な脚色を加えた家庭向きの娯楽もの。脚本・押川国秋。
江戸の司馬道場へ婿入りのため、柳生の庄から出府した柳生源三郎(倉丘伸太朗)は品川に宿泊したが、結納品の「こけ猿のつぼ」を霧の弥三郎(天知茂)に盗まれた。つぼはちょび安(雷門ケン坊)の手をへて丹下(緒形拳)の家に転がり込んだ。
一方、源三郎の兄柳生対馬守(高松英郎)は将軍から三十万両もかかる日光東照宮の修築工事を命ぜられた。百万両の隠し場所が家宝・こけ猿に秘められていることを知ったが、つぼは既に江戸へ。
(以上、朝日新聞縮刷版より引用)

*初回と#2「とんとんトンガリ長屋の巻」(こんな調子で全話ほんわか和み系のタイトルが続く。中身もそんな感じなのか?)にしか名前が確認できない天っちゃん。原作には弥三郎なる人物は出てこなかったと思うので、“自由な脚色”の一環かもしれない。

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柳生一族の陰謀 #23
「宮本武蔵の首を取れ!」(1979年・S54・3月6日OA)

(↓BSフジからあらすじ引用)
武術の達人・宮本武蔵が登場。はたして、武蔵の真意は?
 左門(目黒祐樹)が肥後・熊本に呼ばれた。細川五十四万石の大目付である林外記(工藤堅太郎)によると、ここでは若い藩主の下でひっ迫した財政の建て直しを巡り、林と国家老・鹿子木監物(溝田繁)が激しく対立し、監物に反対する者が立て続けに消されているのだ。どうも裏では、肥後藩に家老職の待遇で迎えられた剣の達人・宮本武蔵(天知茂)が暗躍しているらしい。
 「左門に何が起きても手出し無用」との父・宗矩(山村聰)の命令に背いて、十兵衛(千葉真一)は、肥後藩に乗り込む。途中、暴漢に襲われそうになった女・おえん(中尾ミエ)を助けたことによって、左門と再会を果たした十兵衛は、監物が、大阪の廻船問屋・堺屋太兵衛(藤岡重慶)を仲介役に抜荷(密貿易)に手を出そうとしていることを知る。 十兵衛の前にまだ年端の行かぬ少年が現れる。その少年の名は椿吉郎(古見則彦)。宮本武蔵の一門に殺された父の敵討ちをしたい、それにあたって、十兵衛に相手を倒す方法を教えてほしいと頼み込む。「ただ、無念無想で突け」と諭す十兵衛。
 そんな折、監物らが自身の策略の邪魔をする外記を襲おうとしていること、そしてそれには宮本武蔵も加わろうとしているという情報が十兵衛らの耳に入り・・。
*「お家のため、お命申し受けまする…!」冒頭いきなり襲いかかってきた刺客(=吉郎くんの父)を眉間ひとつ動かさず瞬殺した武蔵。外記派の人間を血祭りに上げているコワモテ連中(宮口二郎ら)の稽古を請け負い、監物と堺屋の小判入り饅頭箱談合や外記暗殺の計画にも顔を出すその真意を測りかねる十兵衛だったが、川で魚取って、岩窟に籠ってトンカンやってるかと思えばひたすら書き物に没頭しているストイックな彼を、かつて命を救われたというおえんは「あったかくって、優しくって、いつもアタシの頭の上にいてくれて…」とベタ褒め、『おてんとさん』と呼んでひたすら慕っている(「夜はひっこんじゃう」のも言い当て妙とのこと)。

「久々に、生きた御仁にお目にかかった…」とすれ違いざま一目で十兵衛を認めた武蔵(その前に腕試しに来て惨敗した弟・左門の立場まるでなし)は、外記暗殺当日の朝、止める十兵衛と刃を交わす(お互い、前身頃をバッサリ)。武蔵が白装束を着けていたことに驚く十兵衛。彼は大方の予想通り、藩のために捨て身で監物一派を成敗しようとしていたのだった。真相を知った十兵衛と左門は(余計な)助太刀をかってでて、かくして武蔵は一番弟子(=宮口さん)を斬り捨てただけで事件は無事収束した。

ところが、こっそり十兵衛に稽古をつけてもらっていた吉郎が、父の仇である武蔵に突っ込んできた。刀も抜かずに少年を待ち受ける武蔵。と、ここでまた十兵衛が(余計な)止めを繰り出して吉郎を岩窟へ連れてゆき、武蔵が弔いのために彫り続けている石仏群を見せて宥めるのだった。

*とにかく静かな佇まいの天知武蔵。何しろスーパー剣豪だけにすべてにおいて余裕があるのだが、余裕ありすぎて印象が薄まったというか、特別出演なんだからもうちょっと活躍場面を作ってほしかった。宗矩VS武蔵とか(部長の勝ちか?)

*武蔵は2度演じている(1度目は1962年のドラマ「佐々木小次郎」)が、やはり本人もどこかで語っていたように、どっちかというと小次郎キャラの方が似合うような気もする。…天っちゃんは何をやってもスマートにキメる分、野性味に欠けるからなあ。

*薄紫の頭巾で人斬りに勤しんでいた宮口さん、予告で思わず間違えてしまったくらい師匠に似ていて驚いた(右斜め下を向きながら刀の血をバッと払う仕草と横顔がもう激似!)

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新吾十番勝負(1967)#32
「音なし片手剣法」(1967年・S42・5月8日OA)TBS 19:30-20:00
『主膳(天知茂)は君命で新吾(田村正和)暗殺の旅に出る。跡を追った主膳の妹三千代は家老図書の一味に襲われる』
(朝日新聞縮刷版引用)

↑それで三千代ちゃんが新吾に救われ、斬るに忍びなくなって云々、というベタな話なのかどうかは不明

*とても詳しい放映リスト(印玄さんのHPより)
http://www9.big.or.jp/~rokugen/ingen/jyuubanlist.html

*1970年版「新吾…」では徳川吉宗役でレギュラー出演(放映リストはこちら)。しかし、いくらなんでも39歳で松方弘樹のパパ役ってどうなんだろうか。

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隼人が来る #15
「追われ者の掟」(1973年・S48・1月18日OA)

腹痛で倒れた河童の喜八(「き」は七三つの「き」:左とん平)は、「私は医者じゃない」と言いながらどう見てもそれらしき風貌の男・小川宗順(天知茂)に救われた。百姓や寺子屋の子供たちから「せんせ〜い♪」と慕われ懐かれているこの宗順、医術の腕もたいしたもので、喜八と落ち合えた秋月隼人(主役:高橋秀樹)も目を見張った。ところが侍を見かけると周囲が過剰反応、「せんせいはワシらだけのせんせいじゃ!」「せんせいを護るんだー!」と彼を必死に匿おうとする。

実は宗順は、さる藩で御典医を務めていたのだが、そこでもたぶんモテモテだったのだろう、ひとりの女性を巡ってある武士の反感を買い、斬りかかられたところを逆に斬り殺してしまい、武士の弟二人に仇として追われる羽目になったのだ(問題の女性は自害したとのこと)。行き倒れたおゆき(光川環世)を救ったことで村に居ついた宗順自身は、ライフワークである蘭学書の翻訳が済むまでは死ねないと思いつつ、いつの日か仇討たれる運命を享受していた(そしてそんなストイックな宗順におゆきさんはもうメロメロ)。

一方、諸国見廻役である隼人が今回この地を訪れたのは、病弱の幼き藩主に代わって親族でもある自分が実権を握りたい、との家老・溝口光貞(神田隆)の申し出の是非を調べるためであった。なんの支障もなさそうだったが、「殿様は毒を盛られているのでは…」と疑問を持っている藩主付きの老女の願いを聞き、薬湯茶碗を喜八に盗ませて、宗順の元へ持って行かせる。

茶碗に付着した成分を調べた宗順は、患者(それが殿様だと彼は知らない)を連れて来いと喜八を急かした。隼人は溝口の目を巧みにくらませて殿様を城から拉致、宗順に診せたところ、腸がねじれて緊急手術が必要だという。設備もないこんな場所で、と一度は渋った宗順だが隼人たちの励ましで手術を決行。しかし、彼を長兄の仇とつけ狙う日引兄弟(兄の裕太郎役は江守徹)、そして溝口率いる刺客たちも村に迫っていた。

手術の場に乱入した日引兄弟は、人助けに懸命な宗順に躊躇し(ついでに村人たちに捕縛され)、溝口たちは(いちおう主役なので)隼人がひとりでばっさばっさと成敗。そうこうしているうちに殿様の手術も(マスクなし・焼酎ぶっかけ・麻酔なし・ギャラリー大勢という凄まじい条件のなか)無事成功した。

手術を終えた宗順は「もう何も思い残すことはない」と、ようやく完成させた翻訳本をおゆきに手渡し、日引兄弟との果たし合いに臨む。しかし喘息の発作に襲われた兄・裕太郎(江守さん)が薬湯の世話になったうえ、先ほどの件もあって兄弟の剣は重い(「さあ、どこからでもかかってきなさい!」と言いつつまるで隙のない構えを取ってる相手のせいもある)。

と、そこへ隼人が颯爽と現れ、おもむろに宗順の髷を切り落とした。これを持って国に帰れ、そう諭す隼人に兄弟はほっとしたように頷き、おゆきを筆頭とする村人たちは、大切なせんせいの無事に心から安堵するのだった(ラストは、命を救われた殿様からの御典医の勧めを断って、村の医者として子供たちと仲良く戯れている宗順が映っておしまい)。

*脚本がいつもの宮川一郎さんだけに、とにかくせんせい、モテすぎ。 みんな寄ってきて離してくれないんだもんなあ。まあ良い漢だから仕方がない(←贔屓目)。ただ追われ者になった経緯は、「宗順、おしのさんをワシに譲ってくれい」「いや、おしのさんは…」「お前なんかに渡すものかあ!(シャキーン)」「お、おやめ下さい! あっ(ぶすっ)」「おのれ…宗順(がくっ)」ってな風にジェラシーMAXの日引長兄のひとり相撲だったのだが、肝心の宗順のおしのさんとやらへの愛の有無がはっきりしていないのでいきなり感が漂っていた(彼女が自害したのは、もしかして日引兄が好きだったからという可能性もあったりして)。

*せんせい恋しさのあまり、彼を殺しにきた日引兄弟にメスを持って突っ込んでいった情熱家のおゆきさん。光川さんってどこかで見たことあるなあ…と記憶を手繰ったら非ライ第1シリーズ#31「兇悪の報酬」の「殺してやるわ、会田を…!」のあの彼女だった。なんだか納得。(非ライの方が数か月後)。

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| TVドラマ(時代劇)::その他(ゲスト) | 12:07 PM | comments (x) | trackback (x) |
大江戸捜査網 #16
「喧嘩渡世 命売ります!」(1971年・S46・1月17日OA)

我こそは上様のご落胤の綾姫なるぞよと、3組もの親娘が名乗り出た。皆それらしい証拠の品を携えているため、家老や内藤勘解由(中村竹弥)には誰が本物のお姫様なのか見当も付かない。だがたった一人だけ、綾姫を見分けられる人物がいた。幼い頃共に育った乳兄妹、元旗本の淡野(=あわの)右近(天知茂)だ。

早速ご家老は協力を要請するが、自ら家禄を返上し今は喧嘩の仲裁などを生業としている偏屈浪人の右近(登場時には大根の漬物を切ってぽりぽり喰ってたお気楽振り)は首を縦に振らない。内藤に命じられた十文字小弥太(杉良太郎)は、彼のへそ曲がりな性格を逆手にとり、ようやく3人の娘がいる下屋敷へと向かわせることに成功した。

だが面通しをする直前で苦しみ出す右近。どうやら毒を盛られたらしい。「時の人」である彼は屋敷に来る前も黒装束の連中に襲われていた。それにしてはなんだか白々しい倒れ方だが、次の場面ではウンウン唸って寝込んでいる。とそこへ1組の親娘がこっそり現われ、右近の首に紐を巻きつけ両サイドからぎゅっと締め・・・床に転がった。小刀を手に起き上がった右近(やはり騙していた模様)、これで1組脱落〜と屈託が無い

残りの娘たち――おきくとおふみ――に会った右近は顔を見るなり黙り込んだ。どっち?どっち?とせっつくご家老に「抱けばわかる」と冗談めかして呆れられるが、実は本物の綾姫には腕に3つの黒子があることを彼だけが知っているのだ。おふみと恋仲の男が押しかけてきて騒動になった際、彼女の腕に偶然ソレを見つけてしまう右近だったが、好きな男と里で暮らしたい彼女の幸せを考え、沈黙を守ってやる。

そして右近を狙った黒装束は、おきくの養父(神官)の差し金であることが判明する。再び寝込みを襲われるも颯爽と二刀流で退治した右近、その後会ったときから怪しいと睨んでいた小弥太とサシで(匕首VS懐刀で)勝負を挑み相討ちになりかけるが、アンタッチャブル仲間の井坂十蔵(瑳川哲朗)に阻まれるというオマケがついて一件落着。

二人ともニセモノでした、そう証言して(真相を知る小弥太には睨みをきかせて無理やり黙らせて)屋敷を後にした右近は、「侍もやめるつもりだ」と小弥太に告げ、のんびり風来旅へと向かうのであった・・・。

*同時期の「水戸黄門」ゲスト時のキャラクター(沖山船十郎)にとても近い、三枚目の勝った浪人役。お気楽そうにみえてもやはり隙がないのだが、なんだか嬉しそうに演じているので見ていて楽しかった。しかし侍やめちゃってどうする気だ右近。占い師でも始めるのか?

*予告では「天知茂を迎えて送る次回・・・」と役者の名前入りで大々的に紹介されていた。

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必殺仕掛人 #12
*前ブログ記事引用

天っちゃんゲストの「秋風二人旅」を観る。

京の元締め・白子屋の要請で京へ向かう途中の梅安(仕掛人:緒方拳)と彦造(小林・おやっさん・昭二)。背後から来た南町の鬼与力風のコワモテ侍(天知茂)を見て彦造が顔色を変えた。「あいつは20年前、女房と子供を殺したヤツだ!」たしかに悪そうな顔ではある。

ここで20年前の様子がプレイバックされる。畑でいちゃつく彦造夫婦を突如襲う浪人2名。舌をぺろりと出し、「ひぇへへへー」と笑いながら彦造を峰打ちして嫁さんをかっさらうのは確かに天っちゃんだ。ヤな奴オーラ満開で実に嬉しそう。

梅安がそれとなく探りを入れる(茶屋でわざとお茶を袴にかけて反応をみたりする)が、コワモテ侍・峯山又十郎は顔の割には人畜無害であることが判明。人違いじゃねえのかと問う梅安に彦造は猛反発。「あの顔だけは忘れようったって忘れることはできやしねえ!」いやまったくだおやっさん。

又十郎が京でコンタクトを取った相手を見て驚く梅安。それはなんと元締めの白子屋。実はその20年前のゴロツキ浪人・井坂惣市は又十郎の弟で、今は手下5人とつるんで京の鼻つまみ者になっているどうしようもない弟たちの抹殺を白子屋に頼んだのが又十郎だったのだ(それで梅安たちが呼ばれたらしい)。頼んでおきながらまだ躊躇している又十郎兄ちゃんは、もう一度弟に会って説得したいと申し出る。

古寺の境内で再会する真面目な兄とゴロツキ弟。ダブル天知で画面がやたらディープ。養子に行った又十郎兄ちゃんは気が弱く剣が滅法ダメらしいが、眼力で2~3人は軽く殺せそうな顔なのでとてもそうは見えないところがちとネック。性格がひんまがってしまっている弟(の演技はすこぶる上手い天っちゃんだ)が今さら言うことを聞くはずもなく、とうとう又十郎はずいぶん悩んだ末に弟殺しを決断する。

同じく京へ着いた仕掛人仲間の生真面目侍・左内(林与一)と共にゴロツキたちを順に殺めていく梅安。最後に残ったのは弟。左内さんとの一騎打ちでは、往年の時代劇映画のような緊迫感のある様式美が拝める。なにしろ監督は「斬る」「眠狂四郎 無頼剣」「座頭市物語」などの三隅研次。天っちゃんの退廃的なムードを引き出すのがとても上手い監督さんだ(たぶんこの監督さんだから「出る」と言ったんだろうな)。腕を切られてキッと相手を見据える目つき、ヨレヨレになってもまだ立ち向かっていくがむしゃらさがたまらなくいい。倒れたら枯れ葉がはらはら散る、滅びの美学。

事が済み、茶屋で再会する梅安と又十郎兄ちゃん。梅安は自分がその仕掛人だとほのめかす。青ざめた兄はその場で立ち尽くす。

最後の一言(仕掛人だとほのめかしたこと)は余計だったかもしれんなあと言う左内さんに梅安、「一番のワルはあのお侍だったような気がしますけどねえ」。
自分は手を汚さず、実の弟を殺めたからか。うーん、たしかに一番悪い顔してるけど(言うな)、その「悪さ(狡猾さ?)」がみえなかったので消化不良。天っちゃんかなり悩んでたけど、ズルさはなかったもんなあ。

依頼人と殺しの相手を兼ねている上(長いシリーズでそんなパターンは彼だけらしい)、入浴シーンまであったりして、とにかく天っちゃん好きにはたまらない一本だった。

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| TVドラマ(時代劇)::その他(ゲスト) | 12:46 AM | comments (x) | trackback (x) |
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