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十六文からす堂2
「十六文からす堂2」~初夜は死の匂い~ (1983年・S58)

お紺さん(浅茅陽子)との祝言を夜に控えたからす堂(天知茂)。仕事帰りに弟のいる本家へ寄り、新婦のお紺さん他お仲間が待つ長屋に急ぎ戻ろうとしたところ、複数の浪人たちに襲われる若い男女に遭遇した。襲った連中は、昼間からす堂の元へ来ていた兇悪な人相の男たち(主役に匹敵するコワモテ・山本昌平ら)。若侍(高岡健二)は肩を切られて川へ転落、女は駆けつけたからす堂の胸の中で「オオツ・・・」と呟き絶命してしまう。

番屋へ届けたからす堂先生だが、「女を殺したのはからす堂」などと書かれた文が投げ込まれたりして、なかなか返してもらえない。一方、待ちぼうけを喰らったお紺さんの元へ、川へ落ちた瀕死の若侍が転がり込んできた。傷のショックで記憶を失くしてしまったという男だったが、番屋で女の死体に対面したときの表情の揺れをからす堂は不審に思う。そんな折、タイミングよく大津屋(久米明)と名乗る男から観相の依頼を受けたことで、事件の真相が明らかになった。

若侍・光一郎は亀山藩主の長子なのだが、家老の鮫島(高橋長英)が自らの妹である今の正室の幼子・光三郎を推していることから藩内の意見が割れ、やがて命を狙われるようになった。光一郎を慕う峰村はひとまず実家の大津屋へ光一郎を匿おうと、手だれの部下・おはるを付けて密かに屋敷を抜けさせたのだった。

戻りたくないと言う光一郎を説得し、からす堂は屋敷に向かった。
死相が表れている家老。藩主不在というのに、艶やかな色気を醸す正室。
そして、隠居の身という、藩主の弟(内藤武敏)にも死相が・・・。
光一郎を襲った連中の雇い主・「首筋に痣のある男」の正体は?
事件の本当の黒幕は誰なのか?

前回よりミステリ仕立てで、からす堂先生以下長屋の皆さんたちが協力して真相に迫っていく様子がテンポ良く描かれていた。からす堂先生の、静から動への変化がこれまた素晴らしい。冷静な推理力を働かせる前半、びしぃっ!とキマった(今回は槍までぶんぶん振り回す)立ち回りを披露してくれる後半、それからもちろん、お紺ねえさんとの微笑ましいやりとり。どこをきっても魅力満載だ(褒めすぎか)。

*高橋長英氏の迫真の毒殺演技(ネタバレ)がすごかった・・・その前に同じ場所でお茶点ててもらって飲んでたからす堂先生がああならなくてよかった(そりゃ主役だから)

*首筋に痣のある男、意味深に顔を隠しているようなので誰なのかと期待したら・・・「どうりでまだ見てないと思ったよ!」な人だった(すみませんゾル大佐←またネタバレ)

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| TVドラマ(時代劇)::十六文からす堂 | 12:40 AM | comments (x) | trackback (x) |
十六文からす堂1
「十六文からす堂1」~江戸占い 謎を斬る~ (1982年・S57)

深編み笠に黒の着流しの浪人・からす堂(天知茂)は江戸で評判の手相・人相見。ぴたりとよく当たるのはもちろん、見料を取り損ねるウッカリさんでもあることが人気の秘訣だ。そんなからす堂にゾッコンなのが、芸者を辞めて小料理屋「たつみ」を切り盛りしているお紺さん(浅茅陽子)。彼もお紺ねえさんを憎からず思っているようだが、彼女の熱~い眼差しと誘いをすっとぼけてかわしてしまう毎日。

ある日「たつみ」に、深編み笠の青年・二ノ宮豊作(金田賢一)が転がり込んできた。ならず者たち(リーダーは宮口二郎)に襲われていた瀕死の男・文吉を偶然助け、五十両を預かった彼は、金を奪わんとするその男たち(高利貸の用心棒)に追われていたのである。文吉は、昼間からす堂の元へ来たおたねという女の息子。からす堂はお紺さんの協力を得てならず者を捕縛、悪徳高利貸(北町史朗)に一泡吹かせた。

江戸に来たのは23年前に毒殺された父親の仇討ちのためだという二ノ宮は、からす堂の腕を見込んで助太刀を頼む。彼と同じ妾腹の子であると言うからす堂はシンパシーを感じ快く引き受けるが、彼の身を案じるお紺さんは気が気ではない。折りしも、からす堂の長屋へ身なりの良い腰元が現われ『屋敷へ戻ってくれ』と懇願するのを立ち聞きしたという小料理屋の板前・多吉っつぁん(茶川一郎)から「所詮は身分違い、諦めなせえ」と実におせっかいな忠告を受けたお紺さん、ショックを受けて小料理屋を出、芸者に舞い戻ってしまう。

しかし、多吉っつぁんが見た腰元はからす堂(本名・唐津栄三郎)の妹で、正妻の子である弟・新之助に家督を譲るために浪人になった兄を頼ってきたのだということをからす堂本人から打ち明けられ(さらに嬉しいプロポーズの言葉までもらって)、お紺さん大安心。

突然上役から蟄居を命ぜられた弟・新之助を見舞ってくれと妹に頼まれたからす堂は実家へ出向く。奥祐筆・大串(御木本伸介)の元に配属された新之助は、大串が内緒で貰ってきた賄賂をうっかり落として周囲にバラしてしまったことを告白(ウッカリ・ブラザーズかこいつら)。実はこの大串(にちゃっかり成りすましていた悪党・西川)と、今は廻船問屋の主人に納まっている大黒(待田京介)こそが、二ノ宮が探している父殺しの下手人だった。

ふたりを集め、自分の首を賭けて勝負に出るからす堂。
「おふたりに死相がでております。命はあと五日」
だが唐津家との関係を知られ、弟が更に苦境に陥る。
からす堂は決定的証拠を握れるのか? 二ノ宮はうまく仇を討てるのか?
運命の刻限が迫る!

・・・って、別にそこからスリリングかつハードな展開にはならないのだが、ならず者→悪徳高利貸→大黒→大串という悪人連鎖を探り当ててゆくところは推理モノとして楽しめた。しかしからす堂先生、黒いほっかむりして奉行所へ忍び込むのはどうかと(原作を知らなかったときは、「この人は公儀隠密か何かなのか?」と思ったもの)。

*落ち着き払って実にイヤミな(でもって負けるときは心底悔しそうにしてくれる)待田京介さんとの対決は実に面白い(「魅せられた美女」も好き!)

*からす堂先生の殺陣は、刀を頭上でくるくるっと回したりと、スマート&スピーディー。でも「きゃ~、先生~、逃げて~!」ともれなくお紺ねえさんがしがみついてきたりもするので、彼女を守るのにちょっと大変そうだ(笑)

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| TVドラマ(時代劇)::十六文からす堂 | 12:39 AM | comments (x) | trackback (x) |
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