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白昼の死角 #9(終)
白昼の死角 #9(終)(1979年・S54・9月29日OA)

大使館での手形詐取事件でごたついている最中、綾香(浜木綿子)の病に感染してか、結核の二期と診断される鶴岡(渡瀬恒彦)。精神的に弱い九鬼(岸部シロー)は舞い戻ってきたゴンザロに唆されて再び手形詐取に手を染め、指名手配される羽目に。そして鶴岡は九鬼の手形で福永検事(天知茂)から贓物牙保罪(今は「有償処分あっせん罪」などというらしい)に問われて連行された。鶴岡を救うために九鬼と無理心中を図る綾香。だがゴンザロがすべてを自白し、重い病の床についた鶴岡もまた、福永の前に罪を認めるのだった……。

*法の番人・福永検事大活躍の回。決め台詞「判例がなければ、この私がこれから作る!」は直後に「あなた自身が法なのですか!」などと突っ込まれていたが、この一瞬にすべての勝負をきめようとする決意を眉間にみなぎらせて(←原作そのまま引用)鶴岡逮捕に踏み切るあたり、そして彼が連行されていった後、厳しい眉間と表情をほんの僅か緩めて「よし、これからだ」みたいな顔をするあたりがやたらとカッコよかった(部屋の中で一番の小柄さんだったが、それすら全く気にならない←と言いつつちょっと気になったから書いてるわけだが)

*また「神も悪魔も信じません…!」と病床でうそぶいていた鶴岡から自白を引き出すシーンの圧倒的な存在感も真骨頂。原作では自白しても決して負けを認めようとはしなかった(実際しぶとく生きてる)鶴岡だが、どこか人の良さが滲み出てしまい、それが弱さに繋がっていたドラマ版の彼は全面降伏したようにみえた。まあ、この福永検事はそこいらの神や悪魔よりも数倍恐ろしそうだから仕方がない。

*でもあんな惨めに死んじゃう(んだろうなあ、あれは)鶴岡ってのは因果応報かもしれないが、ピカレスク・ロマンの主人公としてはどうなんだろう。

*宮口二郎さんと同列クレジットで、新東宝同期の小笠原弘さんの名前あり。最初どこにいるのか全くわからなかった(失礼)…たぶん、鶴岡を最初に診断したお医者さん、かな?

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| TVドラマ(現代劇)::白昼の死角 | 10:40 PM | comments (x) | trackback (x) |
白昼の死角 #8
白昼の死角 #8(1979年・S54・9月22日OA)

非英語圏の大使館を巻き込んでの大がかりな詐欺にとりかかる鶴岡(渡瀬恒彦)と九鬼(岸部シロー)。

鶴岡逮捕に燃える三課の西郷警部(←会田より偉いさんになった坂井刑事:宮口二朗)の訪問を受けた福永検事(天知茂)は、「一度会ってみるかね」と彼を鶴岡行きつけの喫茶店に誘った。やがて入って来た鶴岡に、一段高くなってる座席から文字通り上から目線でチクチクと痛いところを突く福永&立ったまま師匠譲りのコワモテで威嚇する西郷。兇悪の師弟に気圧されたかのように、注文のコーヒーを待たずに席を立とうとする鶴岡であった。

*映画の同シーンではヤクザな白マフラーで威圧していた福永検事だが、今回は立ち位置で勝負。鶴岡もいろいろ反論していたものの旗色は悪かった。そりゃまあ、お兄ちゃん(=渡哲也)でも分が悪かったんだから仕方がない(「大忠臣蔵」参照)

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| TVドラマ(現代劇)::白昼の死角 | 10:39 PM | comments (x) | trackback (x) |
白昼の死角 #7
白昼の死角 #7(1979年・S54・9月15日OA)

手形の偽造に手を染めた鶴岡(渡瀬恒彦)が、とうとう検察局に呼び出された。呼び出し人の名前は福永博正(天知茂)。「福永…福永検事…!」眉間にしわを寄せて目をぎらつかせる鶴岡を待っていた眉間の大家・福永は、静かに取り調べを始める。写しの手形に印を転写した手口をすっとぼける鶴岡だが、福永は光に透けた「冩(写)」の文字を劇的に発見、鶴岡を詐欺罪で拘留した。

しかし、人を殺して潜伏中だった木島(小倉一郎)が、鶴岡(と身重の奥さん)のために自首、すべての罪を被って拘置所内で自殺したことから、福永は鶴岡を釈放せざるを得なくなる。これまで「罪を憎んで人を憎まず」を信条としてきたが、今度ばかりは君という人間が憎い…!と珍しく感情を露わにした福永だったが、そこは理性の人、爆発寸前で自制して、今度会うときが楽しみだ、と言うに止めて彼を釈放するのだった(そして木島の棺の前で、鶴岡が福永への復讐を誓ってこの回は終了)

*シャツの第一ボタンを外してちょっぴりラフな福永検事、やっと本格始動。さすがの鶴岡も彼の前では押され気味(にみえるのは贔屓目か)。
*福永に復讐、って逆恨みもいいとこだろうエエ度胸しとるな鶴岡、と思ったが、悪を極める彼にとって、正義の男・福永は「敵」の象徴なのだろう。
*あんなインク消しで消したような「写」の文字、もっと最初から分かっていてもよさそうなものだが、映画でもドラマでも発見するときの表情がやたらとカッコイイ福永検事である。

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| TVドラマ(現代劇)::白昼の死角 | 10:35 PM | comments (x) | trackback (x) |
白昼の死角 #5
白昼の死角 #5(1979年・S54・9月1日OA)

大和繊維の老重役・上松(松村達雄)から手形をパクり、連携プレーでまんまと現金をせしめてしまう回。

一度は上松に返した金(実は新聞紙)を、株を買うという約束を取り付けてすべて回収してしまった鶴岡(渡瀬恒彦)の手口に敵ながら舌を巻く福永検事(天知茂)と熊谷主任(菅貫太郎)。福永は鶴岡の背後に一人の男の存在をみた。「隅田光一という男は、本当に死んだのかね……?」何言ってるんすか彼なら焼死しましたぜ生きてるなんてそんなアンタ(明智センセイ)じゃあるまいし、とでも言いたげ(推定)なスガカンさんの視線を受けながら、福永は隅田の理論を犯罪に用いているかのような鶴岡を懸念を抱き、いつかはボロを出すはずだ、と打倒・鶴岡に闘志を燃やすのだった。

*映画では室田日出男さん相手に言ってたセリフを言うため(?)にワンシーンのみの出演。

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| TVドラマ(現代劇)::白昼の死角 | 10:34 PM | comments (x) | trackback (x) |
白昼の死角 #2
白昼の死角 #2(1979年・S54・8月11日OA)

女癖の悪さと体調の悪さでどんどん鈍ってゆく隅田(山本圭)が焼身自殺するまで。

太陽クラブが無謀な金利で商売しようとしているのを見た福永検事(天知茂)は、検事としてではなく、先輩としての忠告だとして鶴岡(渡瀬恒彦)にそれとなく再考を促す。隅田と違って冷静な鶴岡は、福永の意見も吟味しようと言うのだが、隅田は聞く耳を持たず、破滅へと突っ走ってしまうのであった。

*判例がないことを楯に突き進もうとする隅田たち。「判例がないならこの私がこれから作る!」という福永検事の名言はこのころから下準備されていたのかもしれない。

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| TVドラマ(現代劇)::白昼の死角 | 10:32 PM | comments (x) | trackback (x) |
白昼の死角 #1
白昼の死角 #1 (1979年・S54・8月4日OA)

初回は戦地から帰った鶴岡七郎(渡瀬恒彦)が、東大始まって以来の秀才と称される隅田光一(山本圭)に誘われて、木島(小倉一郎)、九鬼(岸部シロー)とともに“太陽クラブ”を創設するまで。

鶴岡たちの先輩、東京地裁の若手のピカ一・福永検事(天知茂)の出番は、東大構内にて。同僚らしき人と歩いているところを隅田&鶴岡とすれ違い、かつて講師を勤めた刑法の講義での隅田の独特の理論について好意的に論評、でもどこか危なっかしくて崩れそうなところがある、身体でも悪いんじゃないのか?と明智ばりのコメントを呟いておしまい。隅田は実際身体を悪くしていたのでまさに的確な推理だった。

*映画ではなかなか出てきてくれなかった福永検事だが、講師をしていた時に隅田から質問を受けたことがある、という原作通りの展開で登場。角帽の4人も老けてるが、たぶん福永さんは髪型から何もかもあのままで月日がたっていくんだろうな、という様相だった(地味な明智センセイといおうか)。

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| TVドラマ(現代劇)::白昼の死角 | 10:30 PM | comments (x) | trackback (x) |
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