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柳生新陰流 #11
#11「宗矩と荒木又右衛門」(1982年・S57 OA)

酔っ払いの狼藉者・河合又五郎(西田健)に弟を殺された渡辺数馬(川代家継)に頼られた義兄の荒木又右衛門(天知茂)だが、「弟の仇討ちはNG」の法度が立ち塞がり身動きがとれずにいた。しかし今わの際の藩主のGOサインを貰って、それまでの腰抜け呼ばわり(奥方との仲にも隙間風が吹いたらしい)を払拭すべく、消えた又五郎の行方を追い始めた。

又右衛門の剣の師匠である柳生宗矩(主役・萬屋錦之介)は、別れに訪れた彼に「槍だけは持たすなよ」と忠告し、息子十兵衛(目黒祐樹)をガードにつける。又五郎には彼の伯父・甚左衛門(北町嘉郎)がバックについていたが、又右衛門はその旧知の友とも闘う決意を固め、鍵屋の辻で待ち伏せるのだった…!

*三大討入の一つ、鍵屋の辻の決闘といえばアラカンさんの『剣聖 暁の三十六番斬り』が思い出されるが、完全なパシリ仕様だったあの頃と違って堂々の又右衛門役。荒木又右衛門といえば三十六人斬りだが、ここでは史実に基づいてか(十兵衛が邪魔してか)両刀使いながら控えめな人数だったように思う。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=597 |
| TVドラマ(時代劇)::その他(ゲスト) | 08:51 PM | comments (x) | trackback (x) |
モンテンルパの夜は更けて
『モンテンルパの夜は更けて』(1952年・S27)

終戦から7年後、戦犯死刑囚としていまだ異国に収容されたままの夫・河井正一(小笠原弘)を正一の実家で待つ美津子(香川京子)。夫婦生活を送る暇もなかったにも関わらず、河井家の嫁として頑固な舅・幸三(東野英治郎)や兄夫婦(上原謙・北林谷栄)に献身的に仕えざるを得ない毎日に、美津子は複雑な思いを抱いてゆく…(が、舅に襲われたり、義理の兄と良い仲になり兄嫁に殺されかけたりする話ではない)。

同名曲はまったく関係ないらしい(BGMでかかっていたかどうか…?、な程度)この映画、スターレット1期生の小笠原さんが主演級で目立っているのだが、そこにノークレジットでうろちょろしているのが同期の天っちゃんだ。この映画の2年後でも、まだ同じような立場だったのだから(『潜水艦ろ号未だ浮上せず』)、下積みの長さにウルッとくる。

【うろちょろ・その1】
正一のナレーションと共に映る、絞首台に消える戦犯死刑囚3人目。

【うろちょろ・その2】
上原謙と雨宿り。静かに考えに耽る謙兄さんの脇で、頑張るあまり雨に対するリアクション激しすぎ。(これとかこれとか)

【うろちょろ・その3】
戦地で死んでいった人々として、画面アップで登場。なんかいろいろ頑張ってます。

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| 映画::新東宝 | 10:38 PM | comments (x) | trackback (x) |
胎動期 私たちは天使じゃない
『胎動期 私たちは天使じゃない』(1961年・S36)

(2007.2.21:台本を入手)

看護学校の寮生たちの青春群像物語(どことなく『女の園』を思い出した)で、白衣の天使の卵たちが旧態依然とした体制に反抗する様が描かれているようだ。そんなピチピチしたメンバーに混じって30歳の天知茂が演じる若い医師はどこに出てくるのかというと、作業中にばったり倒れたヒロインのひとりを病室で診療、注射を打ちながら「過労だろう、すぐ良くなる」と軽く言うやいなや、心配で見に来た女の子の集団の間を大股で歩き去って行く、というシーンのみに名前があった。この顔見せ程度の出演は、この当時(新東宝解散寸前)からすればネームバリューのためだと思っていいのだろうか。

*キャスト欄にないものの、若い講師というのが「性」について薀蓄を語るシーンがあるのだが・・・これも若い医師の担当だとしたらちょっと見てみたい。

*不良のレッテルを貼られた看護婦(辞めさせられた後、派手な服で乗り込んできて婦長を張り倒したりする)を熱演しているらしい三原葉子ねえさん、こちらはかなり見てみたい。

(2014.3.9:本編鑑賞)

役どころは、性の薀蓄を講義している「若い講師」のほうだった(診療にくる「若い医師」は、眼鏡など似せてあったが別の人の模様)。

『笑っちゃいけない。君たち自身も、セックスから生まれ、そしてセックスを持っている。これは、厳粛な事実だ。』

若い女の子たちのクスクス笑いにちょっと照れたような口調で語る天知センセイ、真面目さが出ていて好感度高し。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=77 |
| 映画::新東宝 | 11:09 PM | comments (x) | trackback (x) |
清水次郎長 #2
#2「若親分誕生」(1971年・S46・5月15日OA)

旅の僧(佐野周二)から唐突に余命1年を宣告されて半ばヤケになり、地元で悪行放題だった鬼瓦(河津清三郎)を斬って清水を出た米屋の若旦那、次郎長こと長五郎(竹脇無我)らの面々は、剣の師匠・政五郎(大木実)のつてを頼りに、名うての侠客・大前田英五郎(天知茂)の住む村へとたどり着いた。

仲裁上手で鳴らした温厚な英五郎親分は彼らを快く迎え入れ、密かにつけて来たらしい黒駒の勝蔵(露口茂)を軽く牽制。さしもの勝蔵も、親分の仇討ちに逸る鬼瓦の子分たち(郷鍈治、小笠原弘)を止めざるを得ない。また、会うなり長五郎にウットリな妹の志乃(亀井光代)の一方的な片思いを諌める役割をもかってでる、気遣いたっぷりの英五郎親分(自分は独り身)である。

それでも悪知恵を働かせた勝蔵は、清水から長五郎を追ってきたお蝶(梓英子)に惚れた追分三五郎(近藤正臣)をダシに長五郎をおびき寄せる作戦に出たのだが、主役の活躍で(英五郎親分が腕を振るう暇もなく)鬼瓦の残党たちはあっけなく倒されてしまった。

子分候補も続々現れ、やたら強くなってるにも関わらず、まだうかない顔の長五郎を、英五郎親分は

「人間ってやつは、一度しか生きられねえ。米をはかって暮らすのも一生だが、乗りかかった船にのっかって、ぐんと漕ぎ出してみるのも男の生き方。世の中の皆の衆に命を預けてみませんか」

と侠客へと後押し、「清水次郎長」の呼び名を与えて温かく送り出すのだった。

*見守りキャラの王道のような英五郎親分。いいひと過ぎてこそばゆい(失礼)。立ち回りも見たかった…が、英五郎親分は刀は抜かない主義だったか?


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| TVドラマ(時代劇)::清水次郎長 | 11:48 PM | comments (x) | trackback (x) |
『暗黒街仁義』
アメリカ暗黒街のボスの代理人として、津吹徹(鶴田浩二)は15年ぶりに日本の土を踏んだ。それを出迎えたのは黒眼鏡の鏑木辰夫(天知茂)、東海興業の社長である。政界の大物・田所剛造(内田朝雄)をパトロンにつけている鏑木は、さっそくサーキット場建設の契約を交わそうとするのだが、高額なコミッションを要求する津吹に苦い顔、交渉は中断してしまう。

一方、津吹をライフルの銃口と尾行で出迎えた国友会(鏑木も属する日本の暗黒街組織)の会長は、奇遇にも津吹のかつての兄貴分・銭村健一(丹波哲郎)だった。再会を喜び合う二人。しかし、ライバルの鏑木ではなくうちと契約しろと迫る銭村とも交渉はまとまらない。

なぜ津吹はコミッションにこだわるのか? それは15年前に別れた冴子(南田洋子)を探し出し、アメリカで新しい生活を手に入れるために必要な金だったのだ。しかし津吹は、当の冴子が今では銭村に囲われていることを知らなかった。

田所の軟禁騒動やら、津吹を恩人と慕うレーサーの丈治(アイ・ジョージ)を巻き込んだ賭けサーキットやらを経て、当初の予定通り、鏑木サイドと契約することを決める津吹。ところがその間に、ブンヤの庄司(内田良平)を使い津吹を調べたソツのない鏑木(銭村を蹴落として会長の座も入手したソツのなさ)は、津吹がボスに黙ってコミッションを受け取ろうとしていることを突き、代理人を解除すると言い出した。

帰りの飛行機代だと投げつけられた紙幣にキレた津吹は、田所を利用して鏑木を脅し、無理やり契約書にサインさせたあげくに有り金をすべて奪って逃走。未練にも冴子の家に行くも、待ち構えていた銭村の「(鏑木に対抗して会長職を取り戻したいから)俺に金を置いていけ」にまたキレて、15年前に兄貴の殺しを肩代わりしたのが間違いだった、もう友情なんて糞食らえだと吼えていたところへ、何の落ち度もないのに札束ビンタまでされて怒り心頭の鏑木と子分たちが到着、銃撃戦となる。

津吹に加勢した銭村が倒れ、「出て来い!」と言っても出てこない津吹に業を煮やして自分が出てしまった鏑木は津吹の銃弾で即死。銭村に縋って泣く冴子から逃げるように外に出た津吹もまた、鏑木の部下たちとの死闘の末、息絶えるのだった。

*冒頭からキレ者ヤクザな雰囲気をぷんぷん醸し出していた(単に醸していただけともいえる出番の地味さだったが)鏑木とはいえ、この手の作品でのインテリ系の末路は悲惨なもの。途中からしっちゃかめっちゃかな言動に出る津吹に完敗だった。鶴田さん酷すぎだ。

*鶴田さんが丹波さんに「アニキ!」って…!とびっくりしたが、実年齢的にも丹波さんが二つ上だったとは知らなかった。

*丹波さんと共演すると、もれなくパシリ仕様になってしまう天っちゃんだが、今回は最後まで張り合っていた(たしか銭村を撃ったのも鏑木)。

*ニンニクとかそこらの花とかを丸かじりしてた待田京介さん(鏑木の子分)の存在感が半端じゃなかった。


| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=594 |
| 映画::東映 | 09:27 PM | comments (x) | trackback (x) |
人生の四季 #37
「誕生日」(1962年・S37・2月8日OA)NTV 22:30-23:00

(毎日新聞夕刊より引用)
【利己主義の青年を描く】
浜ひろし脚本。自分の出世のみを願っていた青年の生活を通して愛情の本質をえぐる。中原哲夫という男は、会社の同僚にいわせると、自分の利益にならない人間とは交際しないし、チャンスとみれば人をけ落とすことくらい平気な男。その中原が社長令嬢の咲子と婚約が整った。中原のよろこびはいうまでもなかった。だが、その中原の微笑も、やがてかかってきた電話で硬直した。電話の主は、かつて関係のあった敏江という女の話をきりだしたのだ。

中原哲夫=天知茂、宝木咲子=影万里江、松山節子=池田昌子ほか。
*「利己主義の青年、昔の女に泣く」といったところか。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=593 |
| TVドラマ(現代劇)::人生の四季 | 12:21 AM | comments (x) | trackback (x) |
自白
土曜劇場 自白 (1961年・S36年 9月16日OA) CX 20:00-21:00

(毎日新聞夕刊より引用)
【贈収賄追う三人の刑事】
高岩肇作、関西テレビ製作。汚職事件の核心を握る会社重役麻生と、その自白によって事件を一刻も早く解決しようとする三人の刑事が、拘留期限の迫った十二時間にくりひろげるすさまじい知的たたかいを描いたサスペンス・ドラマ。東洋塗装が車両塗装を落札した裏に贈収賄がからんでいることを内偵していた黒住課長は、贈賄のカギを握る麻生を留置して取り調べた。しかし麻生は期限ぎれをねらって何一つ語らない。鳴海刑事は麻生に一枚の写真を示した。麻生の愛人で料亭「いそむら」の女将わかなの写真を見て、わかなが失跡したと聞き麻生の心は乱れる。

鳴海刑事=山茶花究、井本刑事=天知茂、麻生=河津清三郎、黒住課長=清水元、羽島=遠藤辰雄、加賀=志摩靖彦。
*テレビ(映画も併せて?)初の刑事役。キャストをみると年齢的に“若手キャラ”か。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=592 |
| TVドラマ(現代劇)::その他(単発など) | 12:21 AM | comments (x) | trackback (x) |
休日の断崖
黒岩重吾シリーズ 休日の断崖 (1961年・S36・9月5日~11月28日OA:全13回) KTV 22:00-22:30

(毎日新聞9月5日夕刊より引用)
【社長は他殺とみた】
今夜から十二回にわたって、脚色は茂木草介。大阪が舞台。やり手の石原工業営業部長の十川隆造が東京へ赴任するために、大阪駅を発ったが、それから三時間後、新和歌浦のガケ下で死体となって発見された。警察当局は一応自殺と発表したが、業界紙の社長川草成は他殺とにらんで、単身犯人の追及に乗り出した。

川草成=天知茂、十川隆造=佐分利信、その妻泰子=福田公子、娘冴子=美川純子、夏江=高友子ほか。
*ほとんど情報のない黒岩シリーズ・デビュー作。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=591 |
| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 12:20 AM | comments (x) | trackback (x) |
ある殺人
スリラー劇場 「或る殺人」(前・後編) (1961年・S36年 6月8日、6月15日OA) CX 22:00-22:30

(毎日新聞6月8日夕刊より引用)
【殺し屋を雇った専務】
高田公三原作、北村篤子脚色でその前編。ある会社の役員改選をめぐって、自分の地位に不安を感じた専務が、部下に社長を尾行させる。その結果は専務の不安を増すような情報ばかりだった。秘書の佐代子までが社長と通じているらしいという情報を得て、彼はあるバーで知り合った殺し屋を雇うことにする――。
佐代子=伊藤弘子、加山=細川俊夫、尾崎=若宮忠三郎、山村=真弓田一夫、健吉=天知茂、太田=太宰久雄ほか。
*殺し屋だったら面白いが、役名が「健吉」なだけにピンとこないなあ(なぜ男でひとりだけ苗字じゃないんだ)。

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| TVドラマ(現代劇)::その他(単発など) | 12:19 AM | comments (x) | trackback (x) |
女・その愛のシリーズ #26
#26「あじさい」(1974年・S49・3月27日OA)

荒れ寺横の長屋に住むお君(江波杏子)は枕芸者。現在ホの字の三味線弾きの宗さん(鶴沢宗吉:天知茂)はもとより、寺男の辰ちゃん(辰治:倉岡伸太朗)をも籠絡している移り気な彼女の元へ、かつての主、山崎〆蔵(伊藤雄之助)がやってきた。お君が懇意にしているそば屋の女主人・お六(浦辺粂子)が居場所を教えたのだ。

お前には五百円の貸しがあるから俺のところへ戻れ、と迫る〆蔵とうさんを、3日間だけ待たせることにしたお君は、(彼女と同棲するために)師匠の家を飛び出して来たという宗さんをがっかりさせたくないためか、あるいは元来の性分のためか、「妹の操を守るために五百円必要なの」と嘘をつく。ちょうど宗さんに未練ありありな態度で長屋を訪れた師匠の出戻り娘(弓恵子)が、お君と添い遂げる決心の固い彼にキレて手切れ金三百円を置いていくというグッドタイミングな事が起こり金の問題は解決したかにみえたが、現れた〆蔵がお君の嘘をバラしたせいで宗さん大ショック、三味線抱えて夜の町へ消えてしまう。

なんだかんだいっても宗さんラブのお君は悲しむが、俺のかみさんにしてやるという〆蔵の言葉にほだされ、長屋を出ていくことに。しかしそこへ思わぬ伏兵・純情青年の辰ちゃんが別れに耐え切れず包丁をとりだしお君をグサリ。かくして、あじさいのような女(もちろん好きな花はあじさい)・お君は、頭を冷やしてタイムリーに戻ってきた宗さんの腕の中で、故郷の海を想いながら事切れるのだった(最後は、形見になったあじさいの簪を片手に雨の中をたたずむ宗さんの渋い顔で締め)。

*気がいいだけの二枚目の宗さん、こういうキャラクターをやらせると中途半端に面白くないのが実証されたような作品(ザンギリ頭が似合ってないのもマイナスポイント)。ああいう顔なんだから、原作みたいにお君殺すつもりでメスでも買って悶々とぎらついて欲しかった気がする。

*ただ、お君さんと1本のたばこを交互に吸うシーンはちょっと艶っぽくて良い

*新聞記事はこちら

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=589 |
| TVドラマ(時代劇)::その他(シリーズ) | 12:18 AM | comments (x) | trackback (x) |
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