■ADMIN■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■CATEGORIES■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■

休日の断崖
黒岩重吾シリーズ 休日の断崖 (1961年・S36・9月5日~11月28日OA:全13回) KTV 22:00-22:30

(毎日新聞9月5日夕刊より引用)
【社長は他殺とみた】
今夜から十二回にわたって、脚色は茂木草介。大阪が舞台。やり手の石原工業営業部長の十川隆造が東京へ赴任するために、大阪駅を発ったが、それから三時間後、新和歌浦のガケ下で死体となって発見された。警察当局は一応自殺と発表したが、業界紙の社長川草成は他殺とにらんで、単身犯人の追及に乗り出した。

川草成=天知茂、十川隆造=佐分利信、その妻泰子=福田公子、娘冴子=美川純子、夏江=高友子ほか。
*ほとんど情報のない黒岩シリーズ・デビュー作。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=591 |
| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 12:20 AM | comments (x) | trackback (x) |
一匹狼(ローンウルフ)#1
#1「復讐のメロディー」(1967年・S42・10月17日OA)

雨の夜、子連れの男がバーを訪れた。彼が子供を残して外へ出た途端に響いた銃声に、バーにいた響裕二(天知茂)は飛び出す。路上に倒れた男の体を探っていた犯人は車で逃走した。やがて到着した刑事(池田駿介)は響を見て懐かしそうに声をかける。「響主任、お久しぶりです!」響は警視庁の元デカ長だった。

遺された子供・ヒロシに懐かれた響は、アパートに連れ帰り、3年前に亡くした我が子に想いを馳せる。仕事に邁進するあまり、妻・冴子(野際陽子)の懇願にも耳を貸さずに危篤状態の息子の元に駆け付けられなかった代償は、冷たくなった息子の骸と冷え切った妻の言葉だった。苦い思い出に耽る彼に、ふらりと姿を見せた元上司の小田切警部(丹波哲郎)が更に衝撃的な事実を告げる。使用された凶器は、かつて響が奪われた拳銃だというのだ。

半年ほど前、徹夜明けで家に戻った響は、中で争う妻と見知らぬ男の姿を目撃、揉みあう内に彼の拳銃が暴発、弾は妻に当たった。直後に頭を殴られ倒れた響が気づいた時には、拳銃は消えており、おまけに病院へ運んだ妻までも「探さないでほしい」との書置きを残して失踪してしまい、この事件が原因で懲戒免職となってしまったのだった。

責任を感じた響は犯人捜しを開始。死んだ男が遺した、政界の汚職事件に関する証拠メモを入手するが、ヒロシを人質に取られ、交換を持ちかけられる。密かにメモの撮影と現像を依頼した妻の妹・節子(城野ゆき)をも拉致した相手を前に苦境に陥る響だったが、黒幕(柳永二郎)の妾になっていたヒロシの実母が子供への愛に目覚めたおかげで危機を脱した。だが彼の拳銃を持つ男は流しの殺し屋で、消息は途絶えてしまった。

節子やヒロシ母子と共に墓地に向かった響は、息子の墓前に供えられた真新しい花を発見、妻が来たことを知る。彼女はなぜ逃げているのか、そして拳銃は今どこに――。生来のデカ根性で、今日も響は夜の街を彷徨うのだった。

*唯一現存しているらしい(東映chより)第1話。新聞のTV欄を寄せ集めた放映リストで大まかなあらすじは掴めたが、響の活躍よりも、奥さん何者なんですかアナタは!と突っ込むことしばしば。

*一攫千金を狙っている、一癖も二癖もありそうな関西弁の弁護士・千石(田武謙三)は準レギュラーのようである。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=584 |
| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 12:13 AM | comments (x) | trackback (x) |
赤ん坊夫人
赤ん坊夫人 (1969年・S44・8月5日〜9月9日OA:全6回) KTV 22:00-22:45
【京マチ子で「赤ん坊夫人」】
世間知らずの金持ち未亡人


フジテレビ系では「わが母は聖母なりき」の終了したあと、8月5日から京マチ子主演のスタジオドラマ「赤ん坊夫人」(関西テレビ製作、火曜午後10:00)を6回にわたって放送する。
世間知らずで、子どものように素直で、善意のかたまりのような金持ちの未亡人栗原多恵(京)をめぐって、おちゃめな妹千恵(土田早苗)、多恵にひそかに心をよせる誠実な青年・長沢(高橋悦史)、犬の運動係として住みこんだプロ・カメラマン三上(天知茂)らの奇妙なからみあいを、コミカルに描いていく。
ほかに春川ますみ、佐々十郎、吉川雅恵らが出演する。脚本は北村篤子、演出は山像信夫。
主演の京マチ子は「主人公は典型的な芦屋マダムだそうですが、私も大阪生まれの大阪育ち。製作局(関西テレビ)も大阪なので家に帰ったような気持ちです」と語っている。
(以上、1969年7月11日付読売新聞より引用)
てれび街 【巨犬ノイローゼ】

既報のようにフジテレビ系で8月5日から放送する「赤ん坊夫人」(火曜午後10:00)が、このほど収録を開始したが、主演の京マチ子やスタッフたち、ドラマに登場するイヌにふりまわされ、収録も難航をきわめている。
番組に登場するイヌは、セント・バーナードでジャッキーという名前。
スイスなどで遭難救助犬として活躍しているこのイヌ、からだが子ウシほどもあるのだが、性格は温厚で賢い。しかし暑さに弱いのが欠点。
体重が130キロもあるオスの2歳、値段は1500万円もするという貴重なイヌで、特別製の冷房車にゆられスタジオ入りしたものの、このジャッキー君、スタジオの熱気でごきげんななめ。
京マチ子との初対面でも、どこ吹く風とそっぽを向いたまま。調教師の必死の説得?で、やっとめんどうくさそうに“お手”をしたが、今度はその手を受けた京マチ子、重さに耐えかねてころびそうになり、すっかりジャッキーのあしらいにおびえてしまった。
ジャッキーの散歩係として登場する天知茂、そんな京のようすを見て「イヌってやつは扱い方によるんですよ。ぼくのやり方を見てごらんなさい」とジャッキーのくさりを持ったまではよかったが、押しても引いても動かず、出るのは天知の汗ばかり。
こんな調子では、6回分(9月9日まで放送)の撮影がもつかどうか――スタッフはやきもきしている。
(以上、1969年7月29日付読売新聞より引用)

*放映リストはこちら
*シリアス連ドラ「さすらい」や小平太さん@ああ忠臣蔵と同時期に演じていた犬の散歩係。いい息抜き?になっていたのかもしれない。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=542 |
| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 10:47 PM | comments (x) | trackback (x) |
事件記者(フジ)
事件記者(フジ)(1966年・S41・10月4日〜翌3月28日OA:全24回)

放映リストはこちら

(1966.8.16 読売新聞より引用)
天知茂、松村達雄も参加
フジ「事件記者」の陣容決まる


フジテレビでは、10月4日から(毎週火曜午後8:00-8:56)「事件記者」(元と同じ番組名)を放送することになっていたが、その出演者が15日決まった。
それによると、NHK時代の旧メンバーから14人、新レギュラーは12人となっている。
また記者クラブは近代的に模様替えされた新セットで、喫茶店「アボニー」は閉店されたが「ひさご」はもとのまま、という設定。
なお第1作だけはVTRだが2作以降はその日のニュースも取り入れて現実性を強調するため、ナマ放送で行う。
脚本は従来通り島田一男。演出は岡田太郎、塚田圭一、尾崎長の3人が交代で受け持つ。
出演者は、東京日報記者の原保美、園井啓介、大森義夫は従来通り。新たに松村達雄がキャップ、有川博が記者で加わる。
中央タイムズは、外野村晋のキャップは変わらず、天知茂、伊藤正博が記者で新加入。
毎朝新聞も中原成男のキャップは変わらず、谷幹一、金光満樹が加入。
新しい新聞社としてはデイリー東京、国民通信が設けられ、デイリーは織本順吉がキャップ、山本学、大丸二郎の記者、国民は多々良純がキャップ、大辻伺郎、小澤朗の記者。
警視庁側は高島敏郎の捜査一課長、宮坂将嘉、野口元夫、木下秀雄の刑事、館敬介の現場主任は変わらず。新たに毎朝記者だった守田比呂也が警察の広報担当者として加わる。
「ひさご」の坪内美詠子、藤田典子、クラブ事務の八木千枝は同じ。
*新たにレギュラー入りしたにも関わらず、ラテ欄では先頭に名前があることがほとんどな天っちゃんの役名は江藤記者。生放送で緊張を強いられるためか、家での口数がさらに少なくなった、との奥様の話をどこかで読んだが、どんな気合いの入った記者ぶりだったのか、新聞記事だけでは分からないのが残念だ。

(2010.4.10追記)1966年8月15日朝日新聞夕刊より引用
10月から再出発 二つの事件記者

“移籍”から二転、三転して二派に分裂した元NHKの人気番組「事件記者」は、それぞれ「事件記者」(フジテレビ系)、「ある勇気の記録」(NETテレビ系)で再出発することになり、いよいよ10月第1週から、ブラウン管に両者が顔をそろえる。
7月にはいってから新しい「事件記者」の構想を練っていたフジテレビは、このほどようやく人物構成などをまとめた。もともと旧「事件記者」の作者・島田一男氏を獲得したフジは、むしろ大きな改良は加えず、タレントの抜けたあとの手直しが中心。
旧「事件記者」のメンバーのうち日報の長谷部(原保美)、山崎(園井啓介)、八田(大森義夫)、タイムズの熊田キャップ(外野村晋)、警視庁の捜査一課長(高島敏郎)、ひさごのおチカさん(坪内美詠子)ら17人はそのまま。全員がぬけた日日がなくなり、代わりに通信社「国民通信」、東京ローカル紙「デイリー東京」を新設した。これまで日報中心だったドラマの運びも各社に分散させ、貴社同士のふんいき作りばかりでなく、事件のおもしろさを描くことに重点をおく。
とくに、最近のドラマ制作でほとんどやらなくなったナマ放送を採用、当日起きたニュースもドラマの中に話題としてとりいれる。
“新顔”記者は、人情味のある日報キャップ・黒川(松村達雄)、タイムズの特ダネ記者・江藤(天知茂)、調子のいい毎朝記者・竹内(谷幹一)、けんか早い国通のキャップ増田(多々良純)など。スタートは10月4日(火、夜8:00-8:56)からだ。
一方、NETテレビの「ある勇気の記録」は、中国新聞社会部の暴力追放キャンペーンの記録をもとにした”事件記者”もの。
広島に実際にあった暴力団のナワ張りあらそい、これに立ち向かっていく社会部記者の活躍が描かれている。
中国新報の岡部社会部長(永井智雄)、山崎デスク(高城淳一)、宮口キャップ(滝田裕介)、若原(山田吾一)、村田(近藤洋介)、志摩(前田昌明)、芥部長刑事(藤岡重慶)ら旧”事件記者”のメンバーに、沈着で腕利きの刑事大沢二課長(高松英郎)、日下部編集局長(山形勲)が加わった。
広島県警などにある約160の暴力事件の記録をもとに、ドキュメンタリー・タッチで描いている。第一回と第二回は映画の山本薩夫監督が演出。10月5日(水、夜9:00-10:00)からスタートする。


| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=541 |
| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 10:46 PM | comments (x) | trackback (x) |
土性っ骨
土性っ骨(どしょうっぽね)(1966年・S41・9月6日〜12月27日OA:全17回)

放映リスト(新聞のあらすじ付き)はこちら

*花登筐原作「すててこ大将」(おそらく後年「あかんたれ」とされた作品と同じ)のドラマ化。大阪・船場の呉服問屋を舞台に、妾腹の子として正妻たちに疎まれながらも、ステテコを発明して店を繁盛させるに至るまでの秀太郎の半生記を描いた作品。

天っちゃんの役名は「作造」、少年時代の秀太郎が出会う屋台のうどん屋である。(原作によると)以前は東京で裕福な暮らしをしていたが騙されて没落したという設定で、秀太郎の良き理解者になってくれるばかりか、彼の普段のスタイルからステテコが生まれるという、なかなかおいしい役柄のようだ。…ステテコと天っちゃん(おまけにうどん屋)!

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=540 |
| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 10:45 PM | comments (x) | trackback (x) |
ミスター・シャネル
ミスター・シャネル(1965年・S40・2月1日〜9月27日:全35回)KTV(CX)21:45-22:15

(1965年2月1日付読売新聞より引用)
【陽気なタフガイ―特命で捜査に活躍する刑事】
「結婚作戦」にかわって、スタートするサスペンス・ドラマ。
刑事でありながら、特命を帯びて捜査のため身分を隠して活躍する“ミスターシャネル”が主人公。彼はなぐられたら、必ずなぐり返すことをむねとし、常におしゃれでドンファンたらんことを欲する男。陽性で明快さを好むタフガイで女性に親切な話のわかる男だ。ドラマは、彼が社会悪を倒すために活躍する爽快さを主軸に、主人公が背負っている戸籍なき男(戸籍抹消を行った男)の孤独感をからませながら、スマートに発展する。主役のシャネルには天知茂がふんしている。
現在日本では、武器は製造されていない。しかし、暴力団は五人に一人のわりで、ピストルを持っているといわれる。このピストルを、東南アジアから日本に大量に密輸し、これを国内に流している「死の商人」の大規模な組織があった。それは戦後最大の組織といわれた。

脚本:高久進、音楽:小坂務、演出:鍵田忠俊
出演:天知茂(シャネル)、若原雅夫(高原警部)、橘公子(高原由紀)、福田和子(川草かおり:シャネルの妹)、人見きよし(地獄耳)、二本柳寛(車椅子のボス)、江見渉(中部刑事)ほか。

*役名は週刊テレビガイドより。放映リストはこちら

(週刊TVガイド1965年5月21日号に掲載されていた視聴者の声)
読者サロン
「ミスター・シャネル」に主題歌を望む!

シャネル・ルックでさっそうと、天知さんのスマートさがテレビの画面いっぱい。私たちの目には珍しい数々の小道具が使用され、一話ごとに違ったスターが共演してスリルとお色気と笑いとでファンを楽しませてくれる。ただこれが30分の前・後編にわかれず1時間番組であったらと、見るたびに私は思うとともに、2、3回で終わる番組ではないのだから、ぜひシャネルの歌が欲しいと思う。番組のタイトル・バックに流れる音楽が私はとても気に入っています。この音楽でか、または他のでも良いのですが、天知さんにぜひ主題歌を歌ってほしいと願っております(制作局にお願い致します)
天知さんはNETの「廃虚の唇」の主題歌を歌われたし、レコードにもなり、なかなかの低音で素晴らしいと思います。
ぜひ私の願いが実現しますよう、祈っております。そして他局の「七人の刑事」や「特別機動捜査隊」のように、1年も2年も長くつづきますよう重ねてお祈りします。(川崎市のNさん)

*そのほか、「TVガイドの表紙かグラビアにシャネルを…」という声が多数届いたそうで、6月18日号にはカラーグラビアに登場している(ソファーに足延ばしてかっこよく寛いでる写真など)。天っちゃんの陽気なタフガイ路線、お目にかかってみたかった(おしゃれでスマートなしょぼくれ刑事@犬シリーズ、を想像すればいいものか)。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=539 |
| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 10:44 PM | comments (x) | trackback (x) |
脂のしたたり
黒岩重吾シリーズ 脂のしたたり(1961年・S36・12月5日〜翌2月27日OA:全13回)
【新しい連続ドラマ】“波”、“脂のしたたり”
5日から関西テレビに新しいドラマ・シリーズ2本が登場する。昭和3年7月から11月にかけて朝日新聞に連載された山本有三の「波」と、現在週刊誌に連載中の黒岩重吾作「脂のしたたり」で、どちらも成人向けドラマ・シリーズである。

(*「波」の紹介は略)

「脂のしたたり」の方は“成人向け”とことわっているドラマである。内容は、小さな証券会社に勤める株式調査員の仲田が、たまたまある小さな斜陽映画会社の買い占めを察知し、便乗して一ヤマあてようとする一方、買い占めの背景を探っていくものだが、その過程で若い漁色家の仲田と彼をめぐる4人の女性との官能的な描写もはさまれている。こうしたきわどい描写をテレビでどう処理していくか、むずかしいところ。出演は仲田に天知茂、ほかに高友子、島崎雪子、多摩桂子ら。
(以上、朝日新聞大阪版より引用)

*そんなきわどい官能描写があったかどうか、気になるところである。

(2013.30.12追記:毎日新聞12月5日夕刊より引用)
【青春と欲望をかけて黒い組織にいどむ男】
今夜は第一回。小さな証券会社に勤める一株式調査員仲田が、自分の青春と欲望をかけて、厚い社会の壁と、その裏面に巣食う黒い組織にいどもうとする。しかし、現代の複雑なメカニズムは容易に一人の男の野心を成就させようとはしない。

仲田浩=天知茂、名和雪子=島崎雪子、須藤美代=多摩佳子、菅野文子=万代峯子、名倉敏子=高友子、野崎=高桐真、池内=谷口完。


| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=536 |
| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 10:41 PM | comments (x) | trackback (x) |
愛するゆえに
愛するゆえに(1964年・S39・3月28日〜7月25日OA:全18回)CX 13:30-14:00
これは、年若い娘が、獄中にある父の無実を晴らそうと、社会の渦の中にとびこみ、さまざまな苦難におそわれながらも、持ち前の明るさと素直さで人々の善意を呼び覚ましてゆくヒューマン・タッチのメロドラマ。
またヒロインまゆみにテレビ連続ドラマ初出演の清水まゆみ、そのおば由岐子に、藤本選手(阪神)と結婚後はじめてテレビ出演する島倉千代子。
物語は……
幼い時両親を失い、叔父の手に引き取られて育ったまゆみにも二十歳の春が来た。子供のなかった叔父叔母は実の子同様にまゆみを可愛がり、まゆみも明るく美しい娘に成長した。
東京、山の手にあるまゆみの家で大学の友人たちを集めてにぎやかに誕生日のパーティーが開かれたその日、明るくはずんでいるまゆみに思いもよらぬ電話がかかった。
見知らぬ男からのその電話は「まゆみの実の父が生きている。しかも大阪の刑務所の中に居る」というのだ。

脚本:結束信二、主題歌:島倉千代子
配役:斉藤まゆみ(清水まゆみ)、斎藤勢津子(丹阿弥谷津子)、斎藤陽三(志摩靖彦)、江藤明夫(沢本忠雄)、松村勝(天知茂)、斎藤(飯沼慧)、正治(山内明)、素子(美杉てい子)、古川(品川隆二)、由岐子(島倉千代子)ほか
(以上、週刊TVガイドから記事引用)

*昼メロ出演作。出ていたことはほぼ間違いなさそうなのだが、次週のあらすじから、“松村(小林勝彦)”という表記があるので、役名は変わったのかもしれない(とはいえ兄弟役かも?)

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=524 |
| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 10:23 PM | comments (x) | trackback (x) |
廃虚の唇
廃虚の唇 (1964年・S39・4月2日〜9月24日OA:全26回) NET 21:45-22:45

放映リストはこちら

(週刊TVガイド 1964年4月10日号より引用)
出番です
「廃虚の唇」の青年社長
天知茂


「孤独の賭け」のニヒルな社長ぶりが、作家黒岩重吾氏に見込まれ、同氏の作品「廃虚の唇」の主役に推薦されたという。
「“孤独の賭け”の千種は、貧乏からのしあがった社長、“廃虚の唇”ではヤクザ上がりの社長と陰のある二つの人間を演じるわけですが、どちらかというと、ぼくはこういう現代的な背景をもった役柄が好きですネ。しかし、まだ悪役のイメージがまつわりついているようで気がかりですが、この作品では完全にそれをぶちこわしてみせたい」
という。彼のスタイリストは有名だが、この作品でも、自分のデザインしたレインコートなどを使用、目下、役作りに懸命である。

(週刊TVガイド 1964年5月8日号より引用)
茶の間の茶
凝り性の天知茂


天知といえば、何事においても凝り性で有名だが、最近、自家用車を買い「廃虚の唇」の撮影合間にもスタッフを乗せ、東映撮影所内をぐるぐる。近いうちに車を買いたいという沢たまきをつかまえては、エンジンについての講義をひとしきり。しまいには監督に「ねえ、ぜひこの車を撮影に使って下さいよ、すごく調子がいいんですから…」と宣伝、これにはスタッフ一同、“さて今度は何に凝るのかなあ”とニヤニヤ。

*実際、自家用車(=トヨタのクラウン)は撮影に使われたらしい(何話目かは不明。時期からいうと#6あたり?)。この車での別エピソードは「とよぺったあ」誌に。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=580 |
| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 12:04 AM | comments (x) | trackback (x) |
悪の紋章
悪の紋章(1965年・S40・10月7日〜翌3月31日OA:全26回)NET 22:00-23:00
【本誌に連載の異色小説】
原作は、朝日新聞に連載された橋本忍の異色小説で、悪徳警官の汚名を着せられた社会的に葬り去られようとした一警部補(天知茂)が、出所後復讐の鬼となり、その背後にあるものと対決してゆくサスペンスにあふれたミステリー。出演は愛京子、多々良純、神戸一郎、高城丈二ほか。
(以上、朝日新聞縮刷版より引用)
【汚名を着せられた警官の復讐】天知茂と愛京子主演
「アスファルト・ジャングル」に引き続き、サスペンスタッチで描くミステリードラマ。この作品は37年10月から朝日新聞に連載され、シナリオライター橋本忍の初の新聞小説として話題になったもの。
また39年6月には、新珠三千代、山崎努のコンビで東宝で映画化されている。
悪徳警官の汚名を着せられ復讐に燃える主人公の稲村には、久しぶりの天知茂が登場し、相手役には大阪で片岡プロデューサーが見出したというズブのしろうと愛京子が抜てきされている。
物語は、現職の警官が殺人事件を捜査中、何者から身に覚えのない罪を着せられ、身の潔白を証明できないまま投獄され、出所後、その犯人を追うというもの。
第一回の今夜は、3年の刑期を終えて出所したところからはじまる。
――菊地正明は、小菅刑務所を出た足で旧友の松野の勤務先、塚本興信所をたずねた。
松野は、菊地の前に”塚本興信所 稲村清一”という名詞を差し出し「すっかり生まれ変わったつもりで昔の名前や苗字は一字も入れなかったよ」と菊地に言った。
菊地正明は、きょうかぎり稲村清一を改名し、この塚本興信所で調査員として働くはずなのだ。

10月7日
【復讐の主はすでに死んでいた】
稲村が刑務所を出ての第一の目標は、彼の妻をたぶらかし、彼を刑務所へ送り込んだ直接の加害者、花井への復讐だった。
しかし、花井は数ヶ月前チンピラの谷川という男と口論したことから刺され、すでに死んでいた。
稲村は、花井の親分である三共興業の社長、東善作に会うことを思い立った。三共興業には、花井の弟分、鉄がいるはずだ。せめて鉄でもいれば、いくらかその後の情報が聞けると思っていたが、その鉄も宇都宮の刑務所で服役中だった。
社長の東は世間の不景気をよそに相変わらずはぶりがよく、3年ぶりに訪ねた稲村を何とかかかえこもうとしていた。帰りがける稲村に、東は1枚の封筒を差し出した。中には2枚の千円札が入っていた。
彼は苦笑すると、その封筒を無造作に引き破いて捨てた。

10/22号 茶の間の茶
地のままでやった幽霊役? 神戸一郎
このところ、すっかり演技づいている歌手の神戸一郎、現在NETテレビの「悪の紋章」に出演しているが、この役というのが幽霊。
撮影前、はじめての幽霊役とあって心配していたが、「プロデューサーから地のままでやれといわれたので、思いっきりキザな幽霊になりました。”なんだあの野郎、へらへらしやがって”といわれれば成功だと思う」と幽霊初出演の弁を語っている。
(以上、週刊TVガイドより記事引用)

*放映リストはこちら
*OP映像収録ビデオあり(東映TVドラマ主題歌大全集(1))。

*映画ではショボクレ(「鉄砲犬」ごろ)を演じながら、テレビではすさまじい復讐鬼。そのギャップが凄い。「次郎長…」などと違って外見から想像しやすい役柄ではあるが、見られないのは辛い…どこかに埋もれていないかなあ?

*原作について(2008.4.30)
とある死体遺棄事件の捜査に関わった警部補・菊池正明は、麻薬運搬、恐喝、その他いろいろ罪をでっちあげられ刑務所に送られた。2年後、出所し名前を「稲村清一」と変えた彼は自分を陥れた人物(元妻を含む)を執念で突き止め、報復を誓う。かつての先輩刑事・松野は、再出発を棒に振り過去に囚われたままの菊池=稲村を憂うが、彼の決意は変わらない。徐々に荒んでゆく菊池=稲村の心を唯一和ませてくれるのは、偶然の出会いから懇意になった女性・節子の存在。だがその彼女も実は……。

「モンテ・クリスト伯」的とはいえ、よりいっそう壮絶で救いのない、とにかく読中・読後がずっしり重い話だった(しかも借りたのが、映画のスチールが文中に挿入されている版で、ものすごく目つきの怖い山崎さんの顔で余計に気分が滅入ってきた)。こんなのを朝から読めた当時の朝日新聞、すこぶるディープである。

ところで、この作品しかり「雲霧仁左衛門」しかり、山崎さんと天っちゃんはコワモテという部分で同じカテゴリの人といえそうだが、このふたり、決定的に何かが違うような気がする。具体的にどう、とは言いづらいのだが、たとえばゲンと弥藤次(「無宿侍」)はキャストを入れ替えられないと思うし、頭に懐中電灯差して村人を無作為に殺しまくる役(「八つ墓村」)なんてのは天っちゃんには無理じゃないか、そんなふうな違いである。役者としての力量云々というレベルの話は置いておくとして(そんなものを語り出すと分が悪そうだし←失礼)、動物的な凶暴性、とでもいうのだろうか、平気で理性をぶっとばせる、ホントに怖い人間の狂気を醸し出せるか否かで両者の間には境界があるように感じる。

見慣れてしまったせいもあるかもしれないが、天っちゃん演じるキャラは大体において「何をしでかすか分からない怖さ」というのがない。顔や動きで性格がみえてしまうのだ。それはおそらく、彼自身が肉付けの際、そのキャラのすべての言動に理由を持たせてしまうからではないか、と思う。人を殺すのも、悪事を働くのも、天知キャラには相応の動機がある。悪なりの理性がある。だから怖くない→マダムやお子ちゃま層も安心して惚れちゃう、という図式が成り立つんじゃなかろうかと。
・・・そんな彼が、半ば狂気に導かれた稲村をどう演じ切ったのか、すごく興味がある。ほんとにOPしか映像が残っていないとしたら残念だ。

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=520 |
| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 10:12 PM | comments (x) | trackback (x) |
PAGE TOP ↑