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非情のライセンス 第1シリーズ #3
#3「兇悪な夜の匂い」(1973年・S48・4月19日OA)

夜の赤坂を兇悪な目つきで彷徨う会田(天知茂)は挙動不審な若い男を尋問。後ろめたさと会田怖さ(推定)で猛ダッシュして逃げた男を殴りつけて問い詰めようとした矢先、どこからかオリエンタルな紋章入りナイフが飛んできて左腕にずぶりとヒット、その隙に逃げられてしまった。

出血したまま志津(村松英子)の店(「キャリオカ」)で一杯ひっかけて帰宅した会田に、心配した志津ママから電話がかかる。「小さいことは見て見ぬふりしなくちゃ、身体がいくつあっても足りゃしないわよ」しかし、彼にはそう出来ない理由があった。戦後間もなく、進駐軍に暴行された姉の苦境を見て見ぬふりした大人たち(警官含む)と同じにはなりたくない――肘から手首に至るまで深く刻まれた当時の傷痕を前に、彼の瞳は昏く燃え上がるのだった。

外人相手の売春組織を勝手に追っている会田に矢部警視(山村聡)はあきれ顔だが、ある日、車に襲われていた姑娘(クーニャン)を助けた会田は、彼女が組織から逃亡した売春婦ではないかと睨み、英語が堪能(にはあまり見えないがそういう設定)な外事課出の四方刑事(葉山良二)に事情聴取を頼む。

街で再び冒頭の男に出くわして追いかけたところ、ある商事会社に逃げ込み雲隠れした。そこは会田や志津と少なからぬ因縁のある前科者の松尾(今井健二)の会社。松尾は知らぬ存ぜぬを貫くが、会田の眼は床に落ちていた真珠のピアスを目ざとく発見。時を同じくして舞い込んだのが、胴体のない女の死体が出たという知らせだった。一課の佐久間刑事(美川陽一郎)に邪魔者扱いされつつ遺体を調べると、彼女の片耳には件のピアスが光っていた。

四方の協力のおかげで、会田が助けた女性・明香(ミーシャン:本田みちこ)と被害者は共に香港からの出稼ぎ売春婦であることが判明した。そんな折、松尾が昔の女である志津の居場所を突き止め、彼女に暴行を働いたと知って静かにキレた会田は松尾の事務所を急襲、冒頭の男を見つけると問答無用で松尾をしょっぴき、橘(渡辺文雄)の制止を振り切って、松尾と明香を囮に香港側のボス・黄樹英(南原宏治)に接触。多少ピンチに陥りかけるも、銃撃戦で松尾とボスが死亡、部長が寄こしてくれた援軍(=橘さん)が来る前に、明香の仲間たちを無事に保護することができた。

病院の前で会田の姿を認め、嬉しそうに駆け寄る志津。だが彼は松尾の死を知らせ、俺が殺したようなものだ、と背中を向けるのだった(後ろからついてゆく志津さんのバックに昭和ブルース4番)

*兇悪な会田の過去、初登場。30年ほど経ってるのに兇悪に生々しい傷痕が印象的だった(が、徐々になかったことになる模様)。

*四方が会田に「さん」付けするのはまだしも、矢部さんが「会田くん」で、橘さんまで呼び捨てじゃなくて「会田刑事!」と呼んでるあたりが初期だなあ、と思う。しかも会田、班長さんに「他に方法がありますか!」なんて敬語使ってるから驚きである。

*しかしそんな堅苦しい関係とはいえ、会田の行動原理をちゃんと把握して、内緒で一課に掛けあって援軍を要請してやる部長に愛を感じた。

*公私ともにエリートだからか、四方よりも橘さんの方が英語がうまかった。

*時代を感じさせる会田の断言「眉毛を剃っていて手足にマニキュア、耳にイヤリングの穴…水商売ですね

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 12:02 AM | comments (x) | trackback (x) |
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