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『鉄砲犬』
『鉄砲犬』(1965年・S40)

博多の賭場で知り合ったヤクザ風の男・小平一夫(山下洵一郎)に頼まれて、大阪にいる彼の母親に30万入り封筒を渡すことになった鴨井大介(田宮二郎)。大衆酒場でアル中の早川(小沢昭一)が虐められているのを目撃するが、その場をかっこよく収めたしょぼくれ刑事(木村:天知茂)と旧交を温めている間に、大事なハンドメイドの拳銃入りボストンバッグをチンピラに奪われてしまった。

懐に入れていて無事だった預かり物を一夫の母・きぬ(北林谷栄)と妹・照子(姿美千子)に手渡した帰り、チンピラたちが難癖をつけてきたのをシェーのポーズで退散させた鴨井だが、彼らは照子の職場にも姿を見せた。一夫に詐欺の片棒を担がせ、博多で消しにかかった彼らのボス・塚本(安部徹)が、一夫が舞い戻って全てを暴露することを恐れているらしい。しょぼくれの話では、その詐欺の犠牲者が先のアル中・早川だという。名の知れた競輪選手だった早川は、自分を陥れた男(=一夫)を執拗に探していた。

塚本は早川の口も塞ごうと、ヒットマン・魚方(守田学)に命じて襲わせる。偶然通りがかった鴨井の助けで早川は一命をとりとめるが、体内から取り出した弾を鴨井に見せたしょぼくれは渋い顔。「鴨井、お前の匂いがするんやけどな」 魚方が使った銃と弾は、盗まれた鴨井のものだったのだ。おまけに大阪へ戻ってきた一夫も、鴨井の銃を持った魚方に撃たれ死亡、その時間にツルちゃん(坂本スミ子)とトルコ風呂にいた鴨井のアリバイは、ツルちゃんごとかき消されてしまった。

しょぼくれの追及を逃れた鴨井は、病院を抜け出した早川と共にツルちゃんを救い出し、塚本たちのアジトへ向かう。照子を人質に取られてピンチになるも、しょぼくれ達が駆け付ける中で颯爽と“峰打ち”で塚本を海へ沈めた鴨井。「しょぼくれ、俺が撃ち損ねたらどないするつもりやってんや!」奪い返した自前の銃を使ったことを思わず自慢してしまった彼だが「撃った? お前がか? あいつ(=塚本)ひとりで落ちたんと違うんか」としょぼくれはすっとぼけてナイスフォロー、おとがめなしと相成った。

*犬シリーズ第4作目。後ろにも目がある隙のなさを冒頭から見せてくれるしょぼくれ刑事、アル中のおっさんを心配してやったり(標準語で)、照子の一人歩きを心配してやったり(再び標準語で)するかたわら、鴨井にはあくまでおとぼけキャラで迫るというか、自分からじゃれていくような雰囲気が味わい深い(今回は身体検査とやらで2度ほど物理的に迫ってもいた)。…ところで鴨井に弾を見せるシーンで部下に「部長!」と呼ばれていたが、エライさんなんだなあ(って、部長って何の部長なのだろう。特捜部か?←違う)

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| 映画::大映with田宮二郎 | 11:49 PM | comments (x) | trackback (x) |
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