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非情のライセンス 第2シリーズ #101
#153「恋心」(1976年・S51・10月7日OA)

麻薬組織に潜入した公安の大和田(井上孝雄)からの定時連絡が途絶え、それ以来警察の動きが筒抜けになっていた。会田(天知茂)の今回の任務は、大和田が寝返ったのかどうかの裏を取ること。香港(天っちゃん的発音ではホン↑コン↑)まで偵察に向かった帰り、とあるCAがヤクの取引らしきことを行っている現場を目撃、その女性・滝悠子(篠ヒロコ)をマークする。

会田に詰問されてもシラを切り通していた悠子は、ある日大和田と遭遇した。彼らは恋人同士で、結婚の約束をしたまま雲隠れした彼の真意を測るために、悠子はあえて組織に近づいたのだった。俺を信じろと言う大和田だが、彼の腕に注射針の痕を認めた彼女はある決心を固める。

大和田との関係がバレて組織に軟禁されていた悠子を救い出し自宅へ匿った会田は、訪ねてきた矢部(山村総)の口から意外な真相を聞かされた。なんと彼女は交通課から転属してきた特捜刑事だというのだ(そんなことはもっと早く言うべきでは矢部さん)。用済みとなった者を警察に始末させるのが組織の常とう手段であり、次のターゲットは大和田である可能性が高い。彼を生きたまま捕らえたい会田に対し、麻薬組織の一員になり下がるくらいなら自分の手で『殉職』させるつもりでいる悠子。

会田が単身向かった組織との取引場所には、やはり大和田が来ていた。ほぼ無傷で手錠を掛けたところへ、銃を構えた悠子が現れる。大和田を自分の体で庇った会田だが、彼に突き飛ばされた隙に、悠子の銃が火を噴いた。「俺は刑事だ…」そう呟いて逝った大和田に悠子は取り縋って涙を流すのだった。

警察を辞めるか、矢部に聞かれて悠子は、(大和田殺しを肩代わりした)会田に借りを返すまでは…と続投を決意した(昭和ブルースは4番)

*今回から新機軸。「兇悪」文字が消えたのもだが、タイトルロゴがどう贔屓目にみても以前よりしょぼいのがさびしい。画面いっぱいの毛筆がインパクトあったのになあ。

*江沢さんのとき(#2)のようにクレジットに「刑事」表記がないので悠子さんが新たな特捜仲間だと知ったときは会田並みに驚いた。タレこみ情報の指定時刻を1時間サバ読んだり(おかげで会田はひとりで連中と銃撃戦を繰り広げる羽目に)、今回の矢部さんは少々ブラックだ。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:30 PM | comments (x) | trackback (x) |
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