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非情のライセンス 第2シリーズ #84
#136「兇悪の死刑執行人」(1976年・S51・5月27日OA)

新型の掃海艇を巡る収賄疑惑、そのカギとなる秘密文書が保管されているという女のマンションに駆けつけた会田(天知茂)と坂井(宮口二郎)が眼にしたのは、シャワー室で血まみれになっている夏目ふく子(白川みどり)の姿。「ヒシダ」にやられたと呟きふく子は絶命、文書も消え失せていた。

彼女の言う「ヒシダ」とは前科持ちの菱田鉄男(速水亮)と判明。潜伏先(=葉山の別荘)を突き止めて単身で館に乗り込んだ会田が逃げようとする鉄男に銃を向けた途端、タクシーで駆けつけた矢部警視(山村聡)から止めが入った。実は鉄男は、秘密文書の作成主で矢部さんの親友でもあった平松忠行(伊沢一郎)のひとり息子。身の危険を感じて妻子を離縁した平松氏だが、妻・静江(松下砂稚子)ともどもヨットの衝突事故で死亡、鉄男はヨットを転覆させたボートに乗っていたヤクザの一人を刺して刑務所に入り、出所した今度は、ボートのオーナーだったふく子を血祭りにあげたのだ。

鉄男に情報を流したのは、政界と暴力団の黒幕・金城鉄山(佐々木孝丸)の秘書・今井(久富惟晴)だった。彼は関西系ヤクザ(天本英世)と通じており、秘密文書が出回っては困る鉄山の失脚を狙っていた。

鉄男の次のターゲットは、ボートに乗っていたもう一人のヤクザ・朝田(武藤章生)。彼の事務所に先回りして盗聴器をしかけた会田は、彼とボスの東条(小瀬格)が鉄山と繋がっていることを知り、彼らが裏切り者の今井をボコりに行った先で東条を拉致して利用し、鉄男と朝田のランデブーの現場を押えようと詰める。殺された親友のために秘密文書は何としても取り返し、鉄山らの悪事を白日の下にさらしたいと願う矢部部長も、自らの進退を賭けていた。

「ヘマやってクビになったら、一緒におでん屋でも始めますか」
「ははは、お前と一緒じゃあ、一晩で売る酒が無くなっちまうよ」
仲良しさん同士で和んでいるうちに朝田は額のど真ん中を撃たれて死んでしまい(おでん屋確定気味)、会田は再び葉山の別荘へ車を走らせる。

「そんなことをしても死んだお母様は喜ばないわ」鉄男の引受人で恋仲の古畑京子(市毛良枝)は朝田を殺しに行くという彼を必死に宥めたのだが、彼の言葉を聞いて凍りついた。「ママ?…ママは生きてるじゃないか」母親が父の仇を討てといっている、そう焦点の合わない目で呟く鉄男を、京子は止められなかった。

負傷した鉄男は、母親(の人形)がいる別荘にたどり着き、秘密文書と共に炎の中に消えようとしていた。間一髪で文書と鉄男を救い出した会田たちだったが、鉄男は京子の目の前で事切れた。「どうして見殺しにしたんですか!」いつだって弱い立場の者が泣きをみるのだと詰る京子に言葉もない会田だが、そうはさせないと矢部は力強く約束、その言葉通り鉄山逮捕に踏み切った。

「貴様のような奴がこの国を・・・」取調べ室でもあくまでふてぶてしい鉄山に会田は吼える。
「…この国を滅ぼす?結構だね!あんたのような連中が牛耳る国なら、滅びても結構だ!」
そんな彼にご満悦そうな笑みを浮かべる矢部さんだった(昭和ブルースは1番)

*冒頭のシャワーシーンといい、ロッキングチェアに座った“ママ”の存在といい、非ライ風「サイコ」とでもいいたい話(あそこでママがミイラだったらどうしようかと思った)

*前回に引き続き、会田と矢部さんのツーショットが嬉しい。このふたりのおでん屋、行ってみたいような・・・ついでに岩田さんがお茶出してくれたりするともっと嬉しいかも。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:32 PM | comments (x) | trackback (x) |
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