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非情のライセンス 第2シリーズ #41
#93「生きてるだけの兇悪」(1975年・S50・7月17日OA)

川に浮かんだ溺死体には、縄で縛られた不自然な跡が。ガイシャは近頃若い女性に人気の『故里の命の会』創立者・北見健一郎(川辺久造)の片腕・岡谷。3年で代理店を任せるというアメで会員を釣り、会費と自己資金を募って民芸品を販売させているこの会が不動産で失敗し資金繰りにあえいでいることを突き止めた会田(天知茂)ら特捜部は、北見が岡谷の金目当てに殺したのではないかとアタリをつけた。

ところが死体を調べた科学警察研究所の石垣(大友柳太朗)は、他殺であるという証拠はどこにもない、と実につれない。事なかれ主義で冷めた目を持つそんな石垣だが、「地味は地味なりの勇気がいるんですよ」と会田にハッパをかけられたせいで少しずつ態度を軟化、死体の肺や衣服から別の場所で殺された可能性を示唆する証拠を発見する。

石垣が本腰を入れたもう一つの理由は、同じ下宿にいて甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる涼子(藤圭子)の存在だ。郷里の父に子牛を買うため『故里の命の会』に入会し、あと少しで自分の店を持てるまでになっている彼女は事件当日、現場近くで偶然北見を目撃、そのために北見に狙われる羽目に陥っていた。第二の故郷にするはずで渡った満州において、戦後の混乱のなか妻と子を一度に失った石垣は、「ふるさと」という言葉を多用する北見の会に激しい憎悪をみなぎらせ、涼子に脱会をうながすのだが、彼女には石垣のそんな思いは理解できない。

会田は石垣の反対を押し切って涼子を囮にして北見を誘い出すと、彼が涼子(に見立てたマネキン)の首を絞めようとしている証拠写真を撮り、岡谷殺害を自供させた。夢破れて♪ただ生きてるだけの〜バカな女さ〜♪と唄う涼子の涙にかける言葉はない会田だが、石垣とはすっかり意気投合、鄙びた居酒屋で共にアルコールの分析(=酒飲み)に精を出すのだった(昭和ブルースは1番)

*タイトル(正しくは「生きているだけの」ではなく「生きてるだけの」だった)は、本編中でも夕陽と会田をバックに流れていた藤圭子さんの歌「生きてるだけの女」より。

*理路整然としていながら心に熱いモノを有している石垣先生を好演した大友さんは、10話ぐらいすると「バカヤロウ、死んじまえ!」と会田に怒鳴りまくる熱血医師・山岸先生として準レギュラーに。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 03:09 PM | comments (x) | trackback (x) |
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