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『江戸無情』
『江戸無情』(1963年・S32)

寺社奉行の脇坂様(長谷川一夫)の命により、大奥女中と坊さん連中が愛欲の逢瀬を重ねているという寺に潜入、自分の操と引き換えに証拠を握ったカノジョ(つや:坪内ミキ子)がどうしても許せないカレシ(名越兵馬:津川雅彦)。脇坂様は二人の様子に心を痛めて・・・というのが本筋だが、そこからちょっとズレたところで暗躍しているのが、右のこめかみ付近に赤痣を持つ浪人・近藤辰之助(天知茂)。

寺のからくり部屋を作った大工を坊さん(柳全:沢村宗之助)の依頼で切り殺し追われる身となった辰之助は、彼から金を搾り取りながら「ひとり殺すのもふたり殺すのも一緒だ」と尾行の岡っ引きをばっさり斬り、柳全の女のところへしけこんでよろしくやり、あげくに柳全をも隠し金を掘り出させたあと首をぎゅっと絞めて殺しと、冷たい美貌のマスクを最大限に生かして悪行を重ねていた。

金が手に入ったんだからもう止しても良さそうなものなのに、金づる(=柳全)がいなくなったためか、資金源を間接的に断った脇坂様を狙おうと屋敷を急襲する辰之助。御大相手になかなか良い調子で優勢をキープしていたにも関わらず、さんざんふらふら揺れていた兵馬が善人になって駆けつけたおかげであえなく成敗されてしまうのだった(二人がかりとは卑怯な)。

*クレジット的には地味だが、色悪ぶりが堪能できる作品だった。モノクロで陰翳が美しく、特に柳全を殺す瞬間の氷のような視線にはゾクゾクすること請け合い。ちなみにこの映画のスチール(脇坂様と一騎打ちシーン)は長谷川御大の特集記事などでも良く使われている。オトコマエ同士だからか。

*長谷川御大のくっきり目元メイク、それから時折キュッと眉根に寄る横皺がものすごく天っちゃんに似ていることを実感(って、逆だ、逆!)

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| 映画::大映with長谷川一夫 | 11:35 PM | comments (x) | trackback (x) |
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