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『色競べ五人女』
『色競べ五人女』(1958年・S33)

類まれなる美貌ゆえに女性にモテモテの花形役者・丑之助(和田桂之助)は、嫉妬に狂った男に誤って父を殺され意気消沈。そこへ義母・お袖(山下明子)が言い寄ってきたから大慌て、間の悪いことに番頭に咎められ、もみ合う内に彼を階段から突き落としてしまう。

数年後、出家して日当(=にっとう)と名を改めた彼が身を寄せる延命院に、現場を目撃していた悪党・長十郎(小倉繁)が転がり込んできた。過去をばらされたくなければ云う通りにしろと日当を脅した長十郎改め柳全は、現上人を殺して日当を後釜に据え、彼の容姿目当てに寺を訪れる女性達から金をせしめたり、怪しげな井戸水を売りつけたりする商売を軌道に乗せる。日当の熱狂的サポーターのひとりに大奥で羽振りの良い老女・久米村(荒川さつき)がいることから、お上の権力をもかさにきて延命院はやりたい放題。

そこへ立ち上がったのが、新たに寺社奉行に就任した脇坂淡路守(着物が豪華:天知茂)。正義感溢れる彼は、久米村の遠まわしの脅迫もなんのその、かつて下働きだった熱々カップル・久助(中村竜三郎)とおよし(日比野恵子)の助力を得て、延命院の「秘法」のからくりを見破るのだった。

柳全、久米村は自刃。日当は操り人形だった己を恥じ、からくり仕掛けの蓮の花の上で首を掻き切った。役者時代から恋仲で、いまは久米村の侍女となっていたお梅(北沢典子)もまた彼に寄り添うように蓮華の中に消え、淡路守は「すべては御仏の裁きのままじゃ・・・」と合掌しながら見送った。

*タイトルの「五人」は、お梅・お袖・久米村・およしと、寺を訪ねてきたお袖さんと日当を巡るキャットファイトを繰り広げ二人で井戸に落ちたおむら(三原葉子ねえさん)の5人を指すと思われる。(おとっつぁんの病気平癒祈願に来て、秘密部屋で陵辱され川へ浮かんだおふじちゃん=橘美千子が入るのかどうかは不明)

*珍しく非のうちようがない善人かつエライ人を演じている天っちゃん。久助&およしの災難を機転を利かせて庇ってやったり、久米村のイヤミ攻撃をイヤミで跳ね返したりといった見どころは多少あれど、あまりに出番が真っ当すぎて物足りなかったのも確かだ(贅沢な悩み)。

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| 映画::新東宝 | 10:50 PM | comments (x) | trackback (x) |
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