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『花と波濤(波涛)』
『花と波濤(波涛)』(1954年・S29)

職業婦人を目指して岡山から京都へやってきたひとりの女性・紀代子(筑紫あけみ)の“近代人”らしい恋愛模様を描いた作品。

故郷の幼馴染で文学青年の司(山内明)と京都の大学で考古学を研究する大槻(岡田英次)の2人から求婚された紀代子だったが、内気な司に対して積極的すぎる大槻、どちらも彼女には一長一短で決められない。揺れる胸の内を、京都で偶然知り合った年上の彫刻家・真崎(上原謙)に相談するが、彼もまた、離婚寸前の妻(久慈あさみ)と昔の恋人で今はパトロンの夫人(高杉早苗)の間で板挟みになっていた。

こんなラブロマンス映画のどこに天っちゃんが出てくる余地があるんだ、もしや第3のフィアンセ候補なのか? とはかない望みまで持ちつつ(そもそもクレジットで「天茂」となっているあたりから存在の希薄さが出ているとはいえ)1時間30分ほど見進めてみると、紀代子と喧嘩別れしかけている大槻の元へ「先生、文化賞受賞おめでとうございまーす!」云々とうわずった声でわらわらと部屋へ駆け込んでくる詰襟姿の大学生・その1(計3人)として登場。どうやら大槻のゼミ生らしい。誕生日前の22才だから学生姿でもおかしくはないが、老け顔(やつれ顔?)のせいでなんか違うんだよなあ感がそこはかと漂っている役柄ではあった。

*学生クンの出番はこれでおしまい。ストーリーの方は、久慈さんと山内さんが実は知り合いで、ってな唐突な展開を除くと、波乱はあれど予定調和な“二兎(この場合は三兎)を追う者、一兎をも得ず”的な結末を迎えていた(大槻さんはまだ脈アリかもだが)。

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| 映画::新東宝 | 11:15 PM | comments (x) | trackback (x) |
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