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非情のライセンス 第3シリーズ #16
#192「兇悪の砂・事故死を運ぶ女」(1980年・S55・9月11日OA)

黒眼鏡の井川(森次晃嗣)率いる司土建の面々と、ダンプかあちゃん(赤座美代子)の仲間達(岡部さんなど)が採石場で小競り合いを繰り広げる中、突如ダンプで乗りつけ仲裁に入ったのは、よれよれ帽子にカーキ色Tシャツ・白ズボン(「首無し島」風)の男・会田(天知茂)。

「やめときゃ〜て。よわぁ女に手をだしちゃ〜いかんわぁ〜」

キュートかつ脱力系の名古屋弁(本場モノ)を駆使する彼は、司土建の傘下に入らぬトラック運転手たちが巧妙な方法で消されている事件を探るため、名古屋からきたダンプの運ちゃん・“はぐれ星の健さん”に扮して内偵を開始しているのだ。

特捜部の同僚たちの協力もあって、司土建の社長(神田隆)の背後に、運輸局の役人(新東宝の同期:松本朝夫)がいることを突き止めたのはいいが、麗しい名古屋弁を駆使して橘警部(渡辺文雄)を殴り倒したり浦さん(取り立て屋に扮装:左とん平)に凄まれほっぺをペシペシされたりの涙ぐましい小細工も、あっけなく司サイドにばれてしまった(ばれると恥ずかしいだけじゃないのか会田よ)。

一方、仲間が次々にヘッドハンティング、あるいは事故死させられ、弱小グループを束ねるかあちゃんは窮地に陥っていた。おまけに怪我をして入院中のダンナの容態が悪化し、高額な手術代が必要となったかあちゃんは、井川にそそのかされて“健さん”に睡眠薬を飲ませる羽目に。それを知ってか知らずか会田は薬入りのお茶をすっかり飲み干すとダンプ(井川によってブレーキに細工済み)で曲がりくねった道を走行、かの明智センセイでもさすがにそこまでは、ってな断崖から豪快に転落してしまう

井川は彼女も口封じのために消そうとしていた。危うしかあちゃん!という瞬間、部屋に飛び込んできたのは無傷の“健さん”。刑事の身分がばれているのでいつもの口調に戻って井川を撃退した会田は、かあちゃんをダンナの元へと連れて行った後、戦闘服(=スーツ)でビシッとキメてダンプに乗り、なんだかよくわからないダンプ・チェイスの攻防の果てに井川(こっちは乗用車)を弾き飛ばしたかと思うと、司土建に殴りこんで社長に手錠をかける大活躍をみせた。

朝、道路脇で煙草を一服するスーツ姿の会田。そこへずらっとやってくるダンプの群れ。運送会社を設立したダンプかあちゃんの仲間達が一斉に手をふり去っていくのを、会田は笑顔で見送るのだった。(昭和ブルース新録1番)

*とにかくほとんど全編名古屋弁で喋ってる会田が見どころなのだが(ひとたびスーツを脱ぐと単なる気のいい小柄なおっちゃんになってしまう天っちゃんの不思議にも迫れるわけだが)、そのほかにも、明智センセイ・チック(つまりシュール)な生還劇など、らしからぬ場面が多い作品だなと思った。さすが第3シリーズ、というべきか?



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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス3 | 09:55 PM | comments (x) | trackback (x) |
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