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非情のライセンス 第2シリーズ #91
#143「兇悪の愛と友情」(1976年・S51・7月15日OA)

なんとも微妙な柄が散りばめられたシャツとラフな青ジャケットの会田(天知茂)は、親友の麻薬取締官・佐伯辰雄(根上淳)と共に金庫破りの真っ最中。麻薬組織を追い、シップチャンドラー(=船舶納入業)として潜行捜査に携わっている彼等は、金庫の中から目当てのスヌーピー(の中の割符)を奪うと退散した。

取引に赴くには3千万の現ナマが必要。佐伯の助言に従って、会田がバー“ナルシス”のママ・由美(珠めぐみ)に金の無心をしたところ、由美は父・島村圭介(郡司良)に5千万借りて、そのうち2千万を私に貸して頂戴と条件を持ち出す。了解した会田は、担保がわりに“愛と友情のシンボル”・ガーネットの指輪を受け取った。

ところが金を借りてきた途端、事務所(“サンライズ・カンパニー”)に脅迫電話が。「奥さんを預かった。5千万用意しろ」会田はむずかる佐伯に5千万を渡し、自分は空手で取引先へ向かう。だがいくら待っても相手は来ず、おまけに佐伯の妻・友子(榊ひろみ)は無事であることが判明。そして佐伯が、顔を撃ち抜かれた無残な焼死体で発見された。

佐伯宅を弔問に訪れた会田は、仏前で生あくび&死んだ金魚にエサをやるなどの友子の不審な挙動に眉を顰める。だがまずは消えた5千万の行方を追い、見るからにそのスジの輩を使ってあくどい組織を率いている島村を詰問しに向かうが、手下に待ち伏せられボコ殴りされて失神。気がつくと、偶然通りがかったという由美に(なぜかご丁寧に上半身脱がされ、ピンクのおしぼりを額に乗っけられて)介抱されていた。
――偶然の闇の中で、俺をあざ笑っている奴がいる。
不可解な偶然が続くことに、会田は苛立ちを隠せない。

事務所に帰ると、友子からの電話。受話器の向こうの不穏な雰囲気に急ぎ佐伯宅へ向かった会田は、そこで彼女の絞殺死体とテープ(リール)の切れ端を発見する。先日の様子から、友子がヘロイン中毒ではないかと踏んだ彼が書斎を探すと、案の定、未使用の白い粉袋が見つかった。事件のカラクリが読めてきた彼は、会いたいというメッセージをリールの切れ端とガーネットの指輪と共に置いて去る。

夜、事務所へ現れたのは死んだはずの佐伯だった。ミイラ取りがミイラになってしまった彼は、会田を騙して金を工面させ、脅迫電話を自作自演して先に取引相手を殺し、ヤクと金をまんまとせしめていたのだ。禁断症状で苦しむ佐伯を見兼ねて自ら麻薬を打ったという夫想いの妻が良心の呵責に耐えられず会田に告白しようとしたところを発作的に絞殺してしまった佐伯。「どうか俺を裁いてくれ!」そう叫びつつ誰かを庇っている様子の彼を「カッコいいこと言うな!」と突き放し外へ出た会田は、自決の銃声を耳にして静かに目を閉じるのだった。

そのころ、会田のワンマン捜査が気が気でない一課の橘(渡辺文雄)は、由美に会田の正体をバラすという、ちょっとそれはマズいのではな行動に出ていた(ジェラシーですか班長さん)。ほどなくして県警に会田宛のたれ込み電話が入り、橘たちは島村邸から麻薬を回収する。

一方、由美と会田はムード満点に乾杯中。お姫様抱っこでベッドへ由美を横たえた彼は、宝石箱から、ここにあるはずのないガーネットの指輪を取り出して突きつける。黒幕は由美だったのだ。佐伯を操り父親の麻薬組織を乗っ取ろうと画策した彼女の唯一の誤算、それは「心底あなた(=会田)を愛してしまったこと……」。
――会田さんの胸で思いっきり泣いてみたい。
それを実現させた由美を前に、会田は手錠を握り締めながら暗い目を彼方へ投げていた(昭和ブルースは4番)

*会田のモノローグが付く、第1シリーズ風のハードボイルドなストーリー展開。会田がいちいちキザでカッコいい(お肌は肩の方がちょっと荒れ気味だけど、ってどこをみとるんだ)

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:22 PM | comments (x) | trackback (x) |
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