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非情のライセンス 第2シリーズ #90
#142「兇悪の擬装工作」(1976年・S51・7月8日OA)

東南アジア開発計画で多額の裏金を用意、シェアを広げたとされる北亜開発の営業部長・岡本英彦(小倉雄三)の死体が川から浮かんだ。警察上層部は事故死で処理、矢部(山村聡)と橘(渡辺文雄)が苦い顔をつき合わせていた特捜部屋へ「警察を見損なった!」と激しい勢いで突っかかってきた男に、会田(天知茂)は興味を覚えた。

男の名は東都新聞の記者・速見強(川地民夫)。死んだ岡本の親友だったという彼は他殺の証拠を握っているというが、他殺と自殺の区別もつかない“給料泥棒”には教えられない、と取り付くしまもない。しかし会田が上層部の命令を無視して捜査を続行しようとしていることを知り、徐々に心を開いてゆく。

速見の協力で、事件の鍵を握る総会屋・深尾(高木淳一)を拘置所から強引に誘拐、ボコ殴りした会田は、彼の口から裏金問題のカラクリを知る。社長・若月(森塚敏)の姪を妻に持つ岡本は会社の犠牲にされたのだ。そして金にモノを言わせた黒幕は、政界とも繋がりを持つ大貫泰造(浜田寅彦)という人物だった。

公務執行妨害と誘拐容疑でブタ箱入りになった会田だが、深尾が拘置所内で毒殺され、部下の身を案じた(に違いない)矢部部長が「特捜の切り札(=会田)がいなければ勝負できない」云々と上層部に掛け合ってくれたおかげですぐに釈放された。身代わりともいえる深尾の死にショックを受けた会田は、黒幕たちへの憎悪をたぎらせる。

会田と速見の次の手がかりは、若月社長の秘書・津村理恵(生田悦子)。かつての恋人・岡本から出世のために別れ話を切り出された理恵の愛憎半ばする思いに訴えたふたりに応え、融資依頼書のコピーを持ち出した彼女だったが、若月らが雇った連中の手により転落死させられてしまった。そして、ペンで挑もうとした速見は記者の命ともいえる利き手を傷つけられて入院、会田もまた、彼らに車で連れ去られ暴行を受ける。

かろうじて逃げ帰った会田がぱりっぱりにキメ直して速見の病院に駆けつけると彼の姿はなかった。TVの生中継に飛び入りして、若月と大貫の悪事について訴えかける速見。その決死の声は途中で中断されたが、彼の想いを汲んだ会田は大貫の出版記念パーティーに乗り込み、本性を現し銃を向けた彼の額に鉛の弾をぶち込むのだった(昭和ブルースは4番)

*ペンを武器に闘う記者との対比ゆえか、普段以上に腕力に訴えていたバイオレンス会田。さすが「潰される前に潰す」が人生訓だけのことはある(←特捜が潰れたらどうするか、と矢部さんに問われたときの回答)

*こんど(理恵さんの死が)事故死にされたら休暇をとるよ、とヤル気をみせた橘班長、ラストも「撃つのもうちょっと待ってくれりゃいいのに。逮捕状とってきたのにさあ」とでも言いたげに、でも会田の行動にも理解を示している様子が伺える表情が相変わらず良い味だった。

*前回からレギュラー入りした浮田刑事(松山英太郎)と仲良く将棋指してる坂井刑事(宮口二郎)。右田との関係もそうだが、顔の割にはなぜかいつも相手にしてやられている姿が可笑しい。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:24 PM | comments (x) | trackback (x) |
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