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非情のライセンス 第2シリーズ #44
#96「兇悪のヌード」(1975年・S50・8月7日OA)

おねーちゃんとプールでいちゃついている最中に大会社の社長が射殺された。だが犯人は何者かに狙撃され死亡。捜査一課の橘警部(渡辺文雄)らが遺体の弾を調べているところへフラリと現れた会田(天知茂)は、同じライフルの弾をちらつかせて協力を申し出ると思いきや、いつもの調子で物別れ。

右田(左とん平)は狙撃犯がいた疑いのあるマンションでひとりの女に目星をつけていた。だが昼食を奢ってもらおうという下心(?)で会田に報告したせいで先を越され、会田はちゃっかりその女・モデルのエリーゼ堀こと堀内久子(川崎あかね)の部屋を訪れ、見知らぬ男に押し入られたという状況をお色気ムードで再現して(させられて)、剃刀の替刃に残る男の指紋から彼女の嘘を見破った。

死んだ男のムショ仲間・城山(浅見小四郎)に接触し、情報を得ようとする会田のやり方を橘は非難。法の遵守こそが日本の警察を世界一たらしめているのだと力説する未来の警視総監に向かって会田は「日本の警察が世界一である所以は、ひとりひとりのおまわりが命を的に働いているからだ!」とやり返し、タイミングよく城山から掛かってきた決死の電話に反応した橘を咄嗟に殴り倒す

真犯人・星川(今井健二)は城山たちのかつての看守で、お前たちに便宜を図ったせいで職を追われて落ちぶれたのだと脅し、大臣暗殺を持ちかけてきた。特捜部は城山を保護して一芝居打ち、星川をあぶり出すことに成功した。・・・かに見えたのだが、彼がいた屋上に余計なアベックがいたせいで計画は頓挫、橘や矢部警視(山村聡)がなすすべもなく見守る中、やけっぱちの星川は人質にとった女性を脱がせ青空ストリップを敢行。と、そこで無言で一発ぶっぱなして星川を仕留めたのは会田だった。

犯人を射殺したかどで査問会議にかけられる会田だが、上司の矢部警視だけでなく、なさぬ仲の橘警部までもが「会田警部補ほどの勇気と決断力を持ち合わせていたら、おそらく私も犯人を射殺していたでしょう」と彼の行為を正当化してくれた。そんな自分が腹立たしくもありテレくさくもある橘さんはバーで泥酔、やってきた会田を先刻のお返しとばかりに殴り倒しておしぼりで顔を塞ぐ。それでも会田はどこか嬉しそうにされるがままになっていた(昭和ブルースは1番)

*ライバル・橘警部との味わい深い人間関係が炸裂。反目しながらも相手を認めている様子がよく分かって大変いい感じである。

*日本の警察は世界一だ、というところで、かあちゃんは警官のとうちゃんを切り火を切って送り出し、いつ死体になって帰ってくるかもしれない覚悟を抱いているんだ云々と語る会田。あんたにかあちゃんいないじゃん、と出かかった前に「だからって情報屋を使っていいという理由にはならんよ!」との橘さんの突っ込みに頷いた。まったくだ。

*第1シリーズでとん平さん(=竜巻太郎)のヨメさんだった小牧リサさんが城山の妻役で登場。でもとん平さんとの絡みはなし。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 03:06 PM | comments (x) | trackback (x) |
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