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非情のライセンス 第2シリーズ #24
#76「兇悪の献身」(1975年・S50・3月13日OA)

山中湖畔で二重底になっている死体置場が発見された。2時間枠のミステリードラマを十分引っ張れそうなツカミとはいえ、さすがは(?)非ライ、あっという間にタネが明かされた。

数々の会社にインヴェードしながら、師と仰ぐ酒匂(=さかわ)静山(瑳峨善兵)の政治結社へ黒い資金を送り込んでいるヤリ手男・中本徹也(根上淳)が、からくりを知った部下を殺害、たまたま湖行きを目撃していたらしい男も口封じし、ひとつめの死体の上にカモフラージュとして乗っけておいたのだ(オープニング早々バレているのでカモフラージュもなにもあったもんではないのだが)。

被害者を誘い出すなど、ふたつの殺人を間接的に手伝ったのは愛人の華道家・水科あやか(小山明子)。命の恩人である中本に献身的に尽くすあやかは、彼を糾弾しようとする会田(天知茂)ら特捜部の行く手に立ちふさがり、証拠を握らせようとしない。あやかの悲惨な境遇を知り、男にすがるしか生きるすべがなかった彼女に同情を禁じ得ない右田刑事(左とん平)は張り込みを続けながらも複雑な心境だ。

あやかの線から足がつきそうだと踏んだ中本は、彼女に“すべて自分がやった”と書いて自殺するようほのめかす。体のいい厄介払いだが、それでも中本命のあやかは遺書をしたためて薬を飲む。

翌朝、何食わぬ顔で家族と出かけようとしていた中本に、会田は逮捕状をつきつけた。チンピラを雇って殺しに使ったスコップの指紋を改ざんしようとしたことが直接の証拠となったのだが、「あのひと(=中本)はやっていません、そんなひとじゃありません!」というあやかの物狂おしいまでの献身愛が詰まった遺書は、結果として彼の犯罪を激しく肯定していたのだった。

右田の素早い判断で命を取り留めたあやか。格子のある病室でうつろな視線をさまよわせる彼女は今、何を思うのか――(昭和ブルースは1番)

*小山明子さん(旧姓は天っちゃんと同じ「臼井」さんだそうで)といえばちょっとプライドの高そうなチークダンスの女医さんのイメージが強いので(#54「兇悪の砂丘」)、今回のように極貧で育ちひたすら男に尽くしてます、ってな役柄は違和感があった。 そういえば根上淳さんだって大田黒(#113「男」)だしなあ。←どちらも放映順序が逆とはいえ先に見てしまったので刷り込まれてしまっている

*ラストは会田が政界の黒幕・酒匂静山(このシリーズにおいて、鯉に餌をやっていたり畑を耕していたりするようなネイチャーおやじはたいてい黒幕と相場が決まっている)にがちゃりと手錠をかけておわり。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 03:32 PM | comments (x) | trackback (x) |
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