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『男の勝負』
『男の勝負』(1966年・S41)

荒れ地だった千日前@大阪。ひょんなことから山田一家の婿養子・重助(村田英雄)を救った香具師の奥田弁次郎(天知茂)は、彼の人柄に惚れ込み、協力し合って千日前開発に精を出すことになった。

二人の尽力、そして弁次郎の愛妻・扶美(南田洋子)のバックアップなどで千日前には客が押し寄せるのだが、千日前を自分のものにしようと企む五十路親分(天津敏)の計略により、弁次郎の子分・銀二郎(北島三郎)と重助サイドの倉吉(=実は山田一家の親分の隠し子:林真一郎)の諍いが、山田VS奥田の一家上げての抗争に発展してしまう。

奥田一家に喧嘩状を送り、子分を連れて指定場所で待機する重助の下へ、弁次郎はたったひとりで現われた。約束が違うと詰問する重助に、着物をバッと脱ぎ捨て背中の観音様(刺青)を見せた弁次郎はこう申し出る:
どうかサシで勝負してほしい、俺たちの血が流れるだけなら観音様も許してくれるだろうから――。
それを重助は受け、ドスを交え始める本当は闘いたくない二人。しかし途中から子分が入り乱れ、さらに弁次郎のかつての親分(弁次郎は彼の元を出て、ヤクザではなく香具師になりたいと諸国を放浪していたのだが、その間もずっと目をかけてくれていた)・中村(中村竹弥)が仲立ちに現われたことで、両一家はめでたく手打ちとなった。

1年後。懲りない五十路親分は倉吉をそそのかして千日前乗っ取りを図っており、身をもって制そうとした病身の山田親分を斬殺、ついでに邪魔になった倉吉もバラして山田一家へ投げ込んだ。二度とドスは抜かないと誓った弁次郎&重助だったが、二人で五十路一家へ乗り込むことを決意。

しかし五十路の屋敷ではすでに、山田一家に病身の妻(藤純子)ともども世話になっていた千住小太郎(高倉健)が一足お先に良いとこ取りをして華々しく命を散らしていた。その後始末のような立ち回りのあとで見事五十路を討ち取り、頼りになる中村親分が再び出てきてくれたことで騒動は終結をみるのだった・・・。

*軽めの大阪弁が二枚目半の仕草によく似合っていた弁次郎。子分(師匠とおんなじ髪型の宮口二郎さんら)に慕われ、嫁さんに好かれ(面と向かって「ええヨメはんやね!」なんて言っちゃうあたりも好感度大か)、おまけにかつての親分さんにもずいぶんと可愛がられ、珍しく周りに人が大勢集まっている人気者だ。良い人だと十中八九死ぬのが東映での天っちゃんの黄金パターンだが、日ごろの十八番を健さんが引き受けてくれたおかげで死ぬのを免れた模様(ありがとう健さん)。ただその健さんが美味しいところをかっさらってしまったので、主題がぼやけてしまった感があるのは残念だった。

*村田英雄、北島三郎(あと藤山寛美とか)と一緒の画面に収まると、天っちゃんは背が高くてやたらと男前に見えてしまうからお得である(いや、そうでなくても男前には違いないが←苦悩しつつも決闘に赴くシーンのカッコよさは必見)。

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| 映画::東映 | 12:53 PM | comments (x) | trackback (x) |
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