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「主役が悪人」に珍しさ
(1979年・S54年7月3日付朝日新聞より引用)
試写室
雲霧仁左衛門
「主役が悪人」に珍しさ


劇場用映画でヒットした作品をそのままテレビ化――最近は別に珍しくはない安全路線の手法である。この「雲霧仁左衛門」もその一つ。いまさら企画の貧困などというまい。どうせテレビと割引いて見れば、意外な新鮮さもある。

まず、このシリーズ、主人公がはっきりと「悪人」であることが、将軍様や十手持ちばかりもてはやされる最近のテレビの中では珍しい。雲霧仁左衛門(天知茂)とは江戸の町を荒す盗賊の首領。ねらわれるのは悪徳商人だが、犯罪者の側が変に思想性など振りかざさないのがいい。盗むのは単に自分たちが“老後”を安楽にくらすため、理屈などないのである。

見せ場は知恵を絞った盗みのテクニックだが、時代劇には珍しく、美女が、それも悪人役でどんどん出てくるのもいい。世の中、善人の美女ほどつまらないものはない。悪女は美女の条件なのだ。

もう一つ付け加えれば、盗賊を取り締まる側、つまり体制派の役人(田村高広)の方が、「私財を投げ打っても治安を守る」という使命感にとらわれているのも、妙にナマナマしく現代風だ。原作 池波正太郎、脚本 宮川一郎、制作 関西テレビの13回シリーズ。

ただし、何ごともほどほどにのテレビ映画、剣劇シーンは映画のように、そう快とはいかない。登場人物の人物像も今一つ不鮮明で、話には未消化の部分も残った。

*お頭とお千代姐さん(大谷直子)がいちゃついてる写真つき。

*初回放映時の記事。ライターさんは(というより1979年当時の風潮がまだ)映画≫テレビという図式なのか、少々辛口な書き方ではある。雲霧のお頭が盗みを働くのは子分達の老後のためなのは確かだが、彼自身には大事な目的があるはずでは…と思ったりするのだが、そういう部分が不鮮明な初回なのかもしれない。…しかし少しくらい天っちゃんの演技がどうとか書いてほしかったなあ。そのあたり、未消化な部分も残った。←真似

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| TVドラマ(時代劇)::雲霧仁左衛門 | 12:15 AM | comments (x) | trackback (x) |
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