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大奥(1983)#31
「暴かれた禁男の園」(1983年・S58・11月1日OA)

時は(2話分ほど)流れ、51歳で6代将軍・家宣が死去。お喜世の方(いしだあゆみ→江波杏子)は剃髪し、月光院を名乗ることになった。だが彼女の魔性は治まることはなく、剃髪式の際にも、母にすがろうとする鍋松君を膝に乗せた間部詮房(“越前守”に出世:天知茂)と粘着気味の視線を絡ませていた。

やがて鍋松君は7代将軍・家継に。まだ5歳ゆえ、ほんの近所にある東照宮の御霊屋への参拝も「母さまと行く〜!」と駄々をこねる始末だが、御霊屋は女人禁制。土屋相模守(林彰太郎)たち老中は間部にお守を押し付け、将軍を参拝させなかったらお前が責任を取れと、彼の蹴落としを図ろうとする。しかし、子供ウケする間部は家継を抱っこして平然と御霊屋へ現れ、「御前にておわす。お控えめされい!」と老中たちを一喝、頭を下げさせるのだった。

ある日、月光院の右腕として大奥を仕切っていた絵島(神崎愛)が主人に呼ばれてみると、あろうことか月光院は裃姿の男(=間部)の胸に身体を預けていた。しかもそのあと「わらわは今夜、越前と臥所(ふしど)を共にします」と高らかに宣言した月光院は、間部と自分との浅からぬ関係を語り(中の人が違うので回想映像は無し)、彼の夢を果たしてやった自分には何も残っていないではないか、だから今からは女(おなご)として生きようと思う、好もしい男とふたり、互いに肌と肌を合わせ喜びを分かち合う、これ以上の喜びはあるまい、などと憑かれたように絵島に同意を求める。カタブツだが忠誠心の篤い絵島は混乱しつつも、襖の陰からじっと聴き耳を立てていた間部と月光院にOKを出さざるを得なかった。

…そして禁男の園の禁を破ってふたりはいちゃいちゃ、その声を聞きながら少女時代のトラウマが蘇り心乱れる絵島。一方、大奥建て増しの便宜を図ってもらいたい栂屋善六(北町嘉朗)から賄賂をもらった交竹院(田中明夫)が年寄・宮路(加茂さくら)と結託、御法度だが黙認されている芝居見物に絵島を誘いだし、あの生島新五郎(田村亮)に引き合わせる。そこへ、絵島の色紙を貰いたかっただけなのに宮路に足蹴にされてキレた松永弥一郎(河原崎長一郎)が訴状をしたため、間部に敵愾心を燃やす秋元但馬守(綿引勝彦)がそれを取り上げ、間部追い落としのために絵島の失脚を画策せんとし、かくして絵島生島事件は幕を開く…というところで「続く」。

*出番は前半だけ(しかもセリフは数語)にも関わらず、相変わらず濃厚なオーラを放っていた間部越前守。月光院さまとのラブシーンは意外と地味だったが(下半身責めがお得意らしかったが)「お控えめされい!」の時の勝ち誇った表情のブラックさは際立っていた。あの表情はこの役ならではだろう。

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| TVドラマ(時代劇)::大奥(1983) | 11:50 PM | comments (x) | trackback (x) |
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