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非情のライセンス 第1シリーズ #18
#18「兇悪の里」(1973年・S48・8月2日OA)

どこか暗い宿命を感じさせる作品を生み出す彫金師・加賀城(かがじょう)真紀(北林早苗)と偶然知り合った会田(天知茂)は、先日ひき逃げされた置き引き犯・村越(三上剛)と同種の指輪を彼女の指に認めて驚いた。縄目模様のその指輪は、真紀の作だった。

元暴力団の幹部で、今は茶道の大家の副理事に収まっている黒沢(江見俊太郎)の鞄を置き引きしたことで消された村越。鞄の中に金づるになるものを見つけたらしい彼だが、その所在が分からないままで、事務局長の浅田(有馬昌彦)にカマをかけて逆に警察を呼ばれる始末の会田たち。だが村越は、肝心のものを真紀に郵送していた。

真紀の個展を成功させるため、金づるを利用しようとしたマネージャーのあずさ(桜井浩子)が殺され、真紀が消息を絶った。海外に出張中と偽る黒沢が、アリバイ成立中に彼女を消そうとしていることを突き止めた会田は、真紀の故郷・白川郷へ飛んだ。

地元で“疫病神”と忌み嫌われている真紀の所在について、姉・田鶴(菅原慎予)や父・久兵衛(清水一郎)は固く口を閉ざしたまま。黒沢の車は森の中に放置されており、真紀をマークしていた坂井刑事(宮口二朗)が谷に落ちて行方不明となった。真紀は実家に潜んでいること、7年前、ダム工事に来た現場主任(=村越)とデキて兄を谷に突き落したこと(実はもみ合ってるうちに誤って転落)などを、住民の一人・雲井(北真知史郎)が愛憎相半ばする口調で打ち明けたが、余所者を快く思わない他の住民たちは敵意を露わにして襲ってくる(のを投げ飛ばしまくる会田)。

会田の再度の訪問に折れた父親が、続く娘の不運(友達が身代わりで溺死とか、酔った兄が目の前で転落とか)を嘆いているうちに肝心の真紀が姿を消す。その彼女に迫る黒沢の魔手!…を投げ飛ばしボコ殴って阻止した会田は、吊り橋から身を投げようとする真紀に、あんたは同情を引こうとしているにすぎない、この美しい里を自分の血で汚すのかと詰った。

「人はみんな、自分の運命に逆らおうと、必死で生きてるんだ」

坂井は助けられて無事だった。そして黒沢の鞄に入っていた金づるは、真紀の作品に埋蔵されていることが判明。作品を壊すのが惜しい気がするという鈴木刑事(梅津栄)らに、「巧妙な犯罪ってのは、いつでも硬い、鉄の殻をかぶってるもんだ。そして、そいつを砕くのは俺たちの役目ってもんだ」と言う会田。

――あの女も、きっとそいつを壊して欲しいと望んでいる。暗い過去と一緒に。

(昭和ブルースは1番)

#16と同様、大三土地と荘川ビレッジ協力。そして同じく再びクラブで「人生」口笛バージョン。

*会田が家に帰ると人の気配。拳銃を構えてバッとドアを開けると「誰だ!」とお前こそ誰だな鈴木刑事(梅津栄)。「(会田)家宅侵入罪で逮捕するぞ?」「(鈴木)神妙にするから、勘弁しろや〜」と楽しそうな二人だった。

*十数年ぶりの伊右衛門VS直助(『東海道四谷怪談』)は、やはり伊右衛門の勝ち。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 11:48 PM | comments (x) | trackback (x) |
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