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非情のライセンス 第1シリーズ #27
#27「兇悪な愛の終り」(1973年・S48・10月4日OA)

岡村千恵(市原悦子)は会長秘書。お手伝いさんに子供たちの世話を任せ、同じ会社に勤める夫・信吉(高津住男)が満員電車に揺られている一方、ベンツの送迎で出勤する彼女をしばし尾行中(当然バレていた)の会田(天知茂)は、ある日彼女をホテルの一室に呼んだ。警察上層部や司法大臣などにも顔が利く会長・大滝和三郎(山形勲)の総裁選挙不正融資の件で証言を得ようとのことだったが、落とす前に会社の榊(川合伸旺)たちに奪い返されてしまう。

千恵は大滝会長の鎌倉の別邸でしばらく身を潜めることになったが、その夜信吉が押しかけ、子供のためにも妻に会社を辞めさせたいと会長に直談判。すべてを知る千恵を手放すわけにはいかない大滝は、こんな男とは別れてしまえと言い放つ。お前はクビだと言われカッとなった信吉は、衝動的に大滝を絞殺してしまった。

ところが千恵は、夫が犯人になるならすべてをぶちまけると、榊たちに会長の死を病死とするように指示。別邸前で張っていた会田と坂井(宮口二朗)は、深夜の車の群れに不審を抱いて中へ押し入り、遺体の首の絞め後を発見して電話で応援を頼んだものの、鎌倉署だけでなく神奈川県警の捜査一課も動こうとはしなかった。

かくなる上は本庁へ、と坂井を残して特捜部に戻った会田だが、既に上層部にストップが。捜査一課の橘(渡辺文雄)が変死体の鑑識の権威である大学教授を呼び寄せ協力してくれるが、パトカーで急行したときには一足遅く、遺体は火葬場で骨になっていた。「お骨になってまで監視されたら会長も浮かばれませんわ」そう言い放つ千恵を前に、会田は拳を握りしめるしかない。

他殺の証拠は消え、千恵は主婦業に専念。だが信吉は良心の呵責に苦しむ毎日を送っており、そこを突いた会田は一日中彼に付きまとう(満員電車は除く)。暴走車に轢かれかけたのをきっかけに、会田にすべて語る決心をした信吉。翌朝、家を訪れた会田に、千恵は「覚悟してたわ」と車に乗り込んだ(車中で煙草を咥えたものの、会田のライターを拒んで口元から離す千恵。すべてぶちまけるわ、と言った彼女のセリフがリフレインして昭和ブルース4番終了)

*いつもは反目しあってる橘さんが会田をナイスフォロー。「負けんなよ」と言われたときの会田の嬉しそうな顔といったらなかった。

*線香の匂いを真っ先に嗅ぎ付けるなど活躍した坂井刑事、会社の連中にボコ殴られてある意味活躍。

*自分ちは危ないからといって、新婚ほやほやの竜巻ランドリーで信吉の話を聞くのはどうなのか会田。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 11:58 PM | comments (x) | trackback (x) |
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