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非情のライセンス 第1シリーズ #30
#30「兇悪の青春」(1973年・S48・10月25日OA)

「天地(念のため、読み方は「てんち」)塾」塾長の悠木一心(南原宏治)から、腐った日本を変えるための要人暗殺指令を受けた三人の青少年たち。石油会社社長を刺殺しその場で捕まった勇(舟久保信之)が持っていた鹿島神宮のお守りを見て、若者の個人的な恨みや憎しみからではないと見抜いた会田(天知茂)は、お前はただの人殺しの顔じゃない、と年の功で勇から黒幕の存在を探り出そうとする。

そんな折、竜巻太郎(左とん平)が同じお守り入りの財布を持って特捜部へやってきた。町で偶然ぶつかった青年が落としていったらしい。同じく財布に入っていた電話番号からとあるクラブを太郎と訪れた会田は、(鹿島神宮は茨城県にあるので)“ミス茨城”を指名。やってきたホステスは青年の姉・弘子(中原早苗)だった。弟の哲夫(木下清)とは故郷を出て以来会っていないという弘子に嘘は無さそうだが、念のため坂井(宮口二朗)と鈴木(梅津栄)がアパートに張り込むことになった。

その哲夫は、ターゲットの滝(竜崎一郎)を襲うが一喝され失敗、逃亡の際に太郎にぶつかり、ラーメン屋で財布を無くしたことに初めて気づいていた。しかし偶然となりにいた圭子(佐野厚子)が代金を立て替えてくれたばかりか、文無しと分かると寝床まで提供してくれた。ペアのパジャマを買ったりすっかり同棲気取りの圭子だが、ウブで律儀な哲夫は1週間経っても手さえ触れない。

もう一人の仲間、三郎(渡辺主税)もまた彼女が出来、すっかり腰が引けていた。要人襲撃を諦めて彼女と暮らすという三郎に「お前の分も俺がやる」と揺らぎかけていた決意を新たにした三郎は、圭子の出刃を持ち出し家を出る。姉のアパートに転がり込んだ哲夫を追ってきた圭子に、弘子は辛辣な言葉を浴びせるものの、彼女の純心さに打たれるのだが、弟の決意は固かった。

哲夫がもう一度滝を襲撃しようとしたその時、なんと塾長の悠木が現れ凶器を没収。実は悠木は「アンタこの前死んだ社長みたいに命狙われてますよ、500万ポッキリで私がなんとかしましょう」と滝にかけあい、金をせしめていたのだ。そして「三郎の相手にもコレで手を打ったんだ」とわずかな枚数を哲夫に手渡す悠木。世直しなど真っ赤な嘘、純真な若者たちを利用しての悠木の金儲けを知ってしまった哲夫はショックを受け、「俺が命を懸けて殺すべき男はあんただ!」と悠木の刀で彼を滅多刺しにした。

塾長を殺した哲夫が向かった「終着駅」は圭子の元だった。「君が好きだ、大好きだったんだ!」初めて唇を合わせる二人の元へ、会田が姿を見せた。行かないでと止める圭子を制した会田は、哲夫が一人で俺の方へくれば自首したことになる、と玄関で待つ。自分の純粋さを信じてくれた会田の元へ、哲夫は足を踏み出した(泣き崩れる圭子、公害をまき散らす工場や海のヘドロが映って昭和ブルース1番)

*故郷を公害でめちゃくちゃにされた若者たちを食い物にした悪徳塾長。しかし、よしんば計画が成功したとしても、世界は何も変わらなかっただろうと思うと虚しさが漂う。

*会田の出番は今回も少なめで、あとは坂井&鈴木さんのみ。でもだからって太郎さんに尾行まで任せていいのか特捜部。

*塾長の写真を見た会田が一言「昔の憲兵の顔だな」、ってそれはお互い様

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 12:00 AM | comments (x) | trackback (x) |
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