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『人形佐七捕物帖 妖艶六死美人』
『人形佐七捕物帖 妖艶六死美人』(1956年・S31)

江戸で評判の六人の美女、人呼んで「風流六歌仙」たちが、何者かによって次々に殺されていく。その中のひとり、一番気立ての優しい春太夫(若杉嘉津子:後のお岩さん@『東海道四谷怪談』)と恋仲なのが素浪人・浅香啓之助(天知茂)。
『着流し姿に身をやつしてはいるが、いずれはどこかの若様か』
(人物関係図より)とのことだが、どちらかというと若様を殺して成りすましている、いずれはどこかの小悪党かといった風情が漂っている人物である(しかしすこぶる善人だ)。

春太夫の用心棒をかって出ている啓之助、襲い掛かってきた黒装束の集団とやり合い、後を付けて捕らえられるが、同じく窮地に陥りかけた佐七親分(若山富三郎)を助けて活躍する場面もあってなかなかおいしい役どころだった。・・・しかしながら台詞は軽いわ殺陣は軽いわ胡散臭いわで、初々しい、というよりもむしろ貧相という言葉が非常に良く似合う天っちゃん25歳。たった3つくらいしか違わない富三郎さんの貫禄と比べたらちょっと可哀相なくらいだ。昭和31年の作品を見るのはこれが初めてなのだが、『恐怖のカービン銃』(S29)で魅せた「色気」を、自分も(そして周囲も)うまく使いこなせていない感じがした。たぶん、今回は善人役だったからなのかもしれない。中川信夫監督に魅力を引き出してもらうには、あともう2年ほど熟成しなければならないようだ。

*風流六歌仙のひとりにむっちり色っぽい三原葉子ねえさん。

*(2008.3.1追記)久々に見たがやっぱり天っちゃんは実に儚そうな用心棒だった。あと、ネーミングからして元気いっぱいな渦潮太郎(=大ボス:市川小太夫)のケレン味あふれる悪者ぶりにウケた。小太夫さんといえば、「大忠臣蔵」で兄の中車さんにかわって吉良殿を演じて天っちゃん(=一学さん)に守ってもらった人と同一人物なのだろうか? 変われば変わるものだ!←どっちも

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| 映画::新東宝 | 01:39 PM | comments (x) | trackback (x) |
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