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『女真珠王の復讐』
『女真珠王の復讐』(1956年・S31)

同僚・木崎(宇津井健)との結婚を間近に控えた香川夏岐(=なつえ:前田通子)は、専務・浅沼(藤田進)のお供で渡米することになった。しかし木崎は社長殺しと1500万強奪の罪で逮捕され、共犯を疑われた夏岐に、親切ごかした浅沼が襲いかかる。すべては浅沼と彼の手下、野口(丹波哲郎)が仕組んだ謀略だった。浅沼の魔手から逃れようとして海に落ちる夏岐。バストも露わに流れついた孤島には、難破したカツオ釣り漁船の乗組員5名がいた。

漂着して1年ものあいだ島で暮らしていた男盛りの乗組員たちは、久々に見る女性(しかも豊満ボディー)に目が血走る一方。「バ、バナナは精がつくだ」「タロイモは盛り盛りくるだよ」と勧めながら自分たちがムラムラきてしまった船長(芝田新)以下3名が夏岐の寝込みを襲おうとする中、良識ある年長者の石塚(沢井三郎)と、彼の娘婿(予定)の山内雄三華奢で少年っぽい天知茂25歳)だけは仲間を敵に回して彼女を守ってくれるのだった。

だがある日、石塚と雄三の隙をついて(というより悠長に沖でぽちゃぽちゃやっていたせいで)夏岐は再び3人に襲われる。ところが男たちは仲間割れを始めてしまい、残った1人も駆け付けた雄三と揉み合う内に崖から転落した。優しいんだか天然なんだか分からない夏岐が海に飛び込み彼を探そうとしたところ、あたりが真珠貝の宝庫であることを発見。かくして2年後、生き残った善人たちはざっくざくの真珠を金に換え、浅沼一味に復讐するために帰国する。

女真珠王・ヘレン南と名を変えて石塚や雄三と凱旋帰国した夏岐は、今や社長と専務に収まっている浅沼と野口に圧力を掛け始めたが、死刑を求刑されていた愛しの木崎が脱獄、夏岐も野口に正体を暴かれる。強欲で口の軽い野口を取り込み浅沼に証拠を突き付ける夏岐。彼の反撃でピンチに陥った彼女を救ったのは木崎だった。嫌疑を晴らして固く抱き合う恋人同士を、雄三たちは温かい目で見守った。

*初の“いい人キャラ”での大役。女性を襲う藤田進さん、ってのも珍しいと思ったが、孤島でギラつく壮年男たちの中で唯一の清純派。まあ、可愛い婚約者のアキちゃん(遠山幸子)が日本で待ってる、いってみれば波平さんと一緒に流れついたマスオさん状態なので悪いことはできなかったのだろうが、「僕はただ、あなた(=夏岐さん)と同じように不正を許せないんです」なんて台詞を邪気のかけらもない真摯な顔つきで言っちゃう役柄にびっくりだ。ワルぶらなくて良い分、見た目も相当に可愛らしいので、キミは孤島で1年間大丈夫だったのかと貞操を案じたくもなった(余計なお世話)

*クレジットの最後のほうで後の奥様・森悠子さんの名前が。水泳部で国体出場経験があるという悠子さん、どうやら前田通子さんが華麗なダイブで海へ潜って真珠採ったりするシーンのスタントをこなしていた可能性が高い。初のヌード女優を担いだ(お姫様抱っこじゃなかったのが残念だが、当時のあの折れそうな体型では無理だろう)初の男優が旦那なら、初のヌード女優のスタントは奥さま、ということになるのかもしれない。だから孤島で前田さんにアタックしなくても事足りていたのか天っちゃん!(これも余計なお世話)

*今回もいかにもな役柄だった丹波さんとの身長差。もっとあるのかと思っていた(暴言)…それにしても、立ち方や着こなしにまだまだ改善の余地がある25歳である。

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| 映画::新東宝 | 10:41 PM | comments (x) | trackback (x) |
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