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『あゝ同期の桜』
『あゝ同期の桜』(1967年・S42)

勉学半ばで学徒動員により戦地へ駆り出され、若き命を散らせていった海軍飛行予備学生たちの実話に基づく準・記録映画。

“同期の桜”である白鳥(松方弘樹)・半沢(最初「半蔵」と聞こえて「いつもその名か!」と突っ込みかけた:千葉真一)らのかわいらしい水兵服に笑いがこみ上げたりするのも束の間、話(と戦局)はどんどん悪化してゆく。

燃料がないので空を飛べず、地上で穴掘り訓練中(?)の白鳥たち予備学生と、兵学校出の若者たちとの間で諍いが起こった。大学で遊んでたくせに態度デカイぞお前らあ!と兵学校サイドの猛者たちが予備学生に気合を入れまくっている最中、ちょっと高級そうな黒い車が遠方から到着。軍服の上から白衣を纏った男が駆けて来た(途中で姿が見えなくなるのだが、コケたのではなく地面がでこぼこのせい)
「待てぃ!」
ドスの効いた声を合図に、「十戒」の海割れシーンのようにざざーっと両側に分かれる若者たち。
「殴るほうも元気がいいが、殴られるほうも頑丈にできとるもんだのう」
現われたのは小柄なモーゼ・間宮軍医長(天知茂)。
まだぶつぶつ言ってる兵学校出の連中に「まあそういきりたつな、元気がなくなる注射をしてやろうか?」と冗談めかすあたり、しょぼくれ刑事@犬シリーズが軍人になったような雰囲気である。
「兵学校を出たものも、シャバの大学から来たものも、同じニッポンの若者じゃないか」
お前たちと同期の奴らはフィリピンでほぼ全員が戦死したんだ、冥福を祈ってやれ。
双方をなだめてから最後に暗いニュースを告げると、人の波をかき分けて軍医長は去っていった。

あと、エライさんたちの会議の場(鶴田浩二さんようやくの登場シーン)でちらっと映った以外は出番がないのは少々残念。クレジット(一番下)で並列だった西村晃さん(従卒役)の方がインパクトがあったような気がする(もっとも西村さんは実際に特攻隊員だったので、それだけ情感がこもっていたのかもしれない)。

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| 映画::東映 | 12:14 AM | comments (x) | trackback (x) |
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