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影の軍団III #5
「影なき男の影」(1982年・S57)

御名目金と偽り貧乏人から金を搾り取る札差しが横行していた。借金を苦に命を絶つ人々が後を立たない中、悪徳札差し宅を襲い、小判を町人にばらまく「稲妻組」という義賊が登場。銀に赤の縁取りの稲妻マークを背負った、賊というよりっぽい稲妻組ヘッドの正体は、半蔵(千葉真一)の長屋に住む寺子屋の先生兼傘張り浪人の村上新八郎(小道具のボロ傘使いも粋な天知茂)。

新八郎は妹・妙と二人暮らし。十五年前、紀州藩士の父は上司の罪を着せられた上に切り殺され、一家惨殺から辛くも生き伸びた新八郎は、六歳の妹を連れて山中を彷徨う内に稲妻組に助けられ、そのまま賊の仲間になったのだった。

*当時まだ少年だったのに、たった十五年で苦みばしった中年になるのか、といった細かいことは考えてはいけない(きっと苦労したのだ、そう思おう)。

妙の体を張った偵察によって、札差しの扇屋(北町嘉朗)と江戸家老・榊原が父を殺した下手人と判明。しかし扇屋たちは稲妻組へのワナを仕掛けていた。自らも父を殺され家を追われた半蔵は、似た境遇の彼らにシンパシーを抱き新八郎に警告するのだが、ワナと知りつつ新八郎は扇屋へと向かう。影の軍団の助成もあって、父の宿敵・扇屋をみごと討ち果たした兄妹。だが榊原が寄こした鉄砲隊が目の前に迫っていた・・・。

「人にはそれぞれ過去がある。人にいえないこともある・・・」
復讐のためとはいえ、妹を巻き込んで盗賊に身をおとさねばならなかった新八郎。眉根のクレバスと物悲しいピアノのBGMが彼の苦悩に彩を添え、深みのある仕上がりとなっていた。鉄砲隊に集中砲火を浴びてなおひとくさり口上を述べてから切腹して果てる(ネタバレ失礼)あたりの渋さも見逃せない(脚本は宮川一郎氏。さすがだ)。

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| TVドラマ(時代劇)::影の軍団 | 12:43 AM | comments (x) | trackback (x) |
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