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第三の女
「第三の女: 箱根富士山~マドリッド古城、謎の殺人契約~愛されて死にたい」(1982年・S56・9月4日OA)

マドリッドで食品衛生学を研究する大学助教授・大湖浩平(天知茂)には、殺したいほど憎悪する相手がいる。有害物質入りの菓子を販売する企業と癒着してデータを改ざんし、子供たちが毒のせいで亡くなっていくのを黙殺する上司・吉見教授(山形勲)だ。

今日もフラメンコを上下の階で見ながら吉見を瞬殺しそうな目つきで睨んでいた大湖だったが、凝り固まりすぎた考え(と眉間)をほぐすため、バルセロナ近郊の友人の古城へと車を走らせた。だが友人宅では賑やかな仮面舞踏会の真っ最中。仕方なく黒いマスク(二十面相風)を付けて所在無さげに佇んでいたその時、運命の女性に出会う。サメジマフミコと名乗った赤い仮面のその女性もまた、ある人物の死を願っていた。互いの胸の裡を一瞬にして理解しあったふたりは(土ワイの当時のお約束どおり開始10分あまりで)身体を重ね、仮面のまま別れる。

ほどなくして、吉見教授が自宅で毒殺された。地元警察のマンリーケ警部(ポール・狼男・ナッチィ)となぜか明智センセイ&波越警部のようにマンリーケとつるんでいる私立探偵のマリア・サラサール(ラ・ポーチャ)は、吉見と確執があった大湖を疑うが、彼にはフミコによって用意された鉄壁のアリバイが。そして、フミコが自分の代わりに吉見を殺害したことを確信した大湖の元に、一枚の絵葉書が届く。富士山を抱く箱根・芦ノ湖畔――それは、今度は貴方の番よとのフミコからのメッセージだった。

大湖はマンリーケ警部らの監視をかいくぐって箱根へと赴き、フミコのターゲット・永原翠(樋口可南子)を誘い出してネクタイで絞殺した。バルセロナの夜が忘れられない彼は“交換殺人”が完了したと告げるためにもフミコとコンタクトを取りたいと願うのだが、誰がフミコなのかが分からない。かつて翠に夫を殺されたと信じる久米悠子(あべ静江)か? それとも翠の異母妹・茜(樋口二役)なのか? 日本・スペインの捜査網が狭まる中、大湖が見つける驚愕の真相とは果たして…?(いちおうサスペンスなのでネタバレはここらで自粛)

土曜ワイド劇場5周年記念番組、らしい。82年といえば、正月2日放送の「天国と地獄の美女」から始まって「化粧台の美女」(4月)「湖底の美女」(10月)と、美女シリーズが圧倒的な勢いを誇っていた時期であり(ちなみに私がリアルタイムで美女シリーズを見始めたのもまさにこの年の「天国…」からだった)天知茂=明智小五郎という印象が非常に強いため、外見・性格がほぼ明智センセイなプロフェッサー・大湖が人を殺めたり2度もラブシーンをこなしたりする姿には正直驚かされる。しかしその“偏見”が幸いしてか、原作(夏樹静子著)では欲を抑えきれず暴走したりもするトホホな面がある大湖が、ここでは患者の子供たちから渦中の女性陣、はたまた探偵のマリアさんに至るまで皆にモテまくる上、人間的にも大層立派な人物に見えたのも確かだ。

*日本サイドの警部は加藤武さん。でも「よおし、分かった!」とかは言わないし(当たり前だ)、天っちゃんとの絡みは皆無だった。

*問題(?)のラブシーン、アダルトかつアーティスティックな雰囲気で(攻める箇所がまた原作のポイントをうまく押さえていて)なかなかよろしゅうございました。

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| TVドラマ(現代劇)::土曜ワイド劇場(その他) | 08:45 PM | comments (x) | trackback (x) |
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