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[20] 天使と悪魔の美女
元日から観るものじゃないと思うのですが、ばっちり観てましたリアルタイムで(苦笑)。悪夢のような世界にクラクラ(拷問される明智センセイにもクラクラ)。

*以前某オークションで入手した準備稿(マネージャー・堀地さんの直筆サインとキャスト書き込み有りなレア物)でのタイトルは『月と太陽の美女』。でもこれだとどっちが月でどっちが太陽か分からない感じもします。ちなみに愛之助役は江原慎二郎さんの名前も挙がっていた模様です。準備稿はほぼ本編と同じ展開なんですが、「明智センセイの車に隠れてて抱きつくかおる」とか、「浴槽の中に頭突っ込まれて溺死に追い込まれるセンセイ」とかいうシーンもあって、見たかったり見るの怖かったり。

【明智先生ファッション劇場】:センセイの服装をキャプチャーしてみました(元旦にふさわしい?装いです)

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| TVドラマ(現代劇)::江戸川乱歩シリーズ | 10:12 PM | comments (x) | trackback (x) |
事件記者(フジ)
事件記者(フジ)(1966年・S41・10月4日〜翌3月28日OA:全24回)

放映リストはこちら

(1966.8.16 読売新聞より引用)
天知茂、松村達雄も参加
フジ「事件記者」の陣容決まる


フジテレビでは、10月4日から(毎週火曜午後8:00-8:56)「事件記者」(元と同じ番組名)を放送することになっていたが、その出演者が15日決まった。
それによると、NHK時代の旧メンバーから14人、新レギュラーは12人となっている。
また記者クラブは近代的に模様替えされた新セットで、喫茶店「アボニー」は閉店されたが「ひさご」はもとのまま、という設定。
なお第1作だけはVTRだが2作以降はその日のニュースも取り入れて現実性を強調するため、ナマ放送で行う。
脚本は従来通り島田一男。演出は岡田太郎、塚田圭一、尾崎長の3人が交代で受け持つ。
出演者は、東京日報記者の原保美、園井啓介、大森義夫は従来通り。新たに松村達雄がキャップ、有川博が記者で加わる。
中央タイムズは、外野村晋のキャップは変わらず、天知茂、伊藤正博が記者で新加入。
毎朝新聞も中原成男のキャップは変わらず、谷幹一、金光満樹が加入。
新しい新聞社としてはデイリー東京、国民通信が設けられ、デイリーは織本順吉がキャップ、山本学、大丸二郎の記者、国民は多々良純がキャップ、大辻伺郎、小澤朗の記者。
警視庁側は高島敏郎の捜査一課長、宮坂将嘉、野口元夫、木下秀雄の刑事、館敬介の現場主任は変わらず。新たに毎朝記者だった守田比呂也が警察の広報担当者として加わる。
「ひさご」の坪内美詠子、藤田典子、クラブ事務の八木千枝は同じ。
*新たにレギュラー入りしたにも関わらず、ラテ欄では先頭に名前があることがほとんどな天っちゃんの役名は江藤記者。生放送で緊張を強いられるためか、家での口数がさらに少なくなった、との奥様の話をどこかで読んだが、どんな気合いの入った記者ぶりだったのか、新聞記事だけでは分からないのが残念だ。

(2010.4.10追記)1966年8月15日朝日新聞夕刊より引用
10月から再出発 二つの事件記者

“移籍”から二転、三転して二派に分裂した元NHKの人気番組「事件記者」は、それぞれ「事件記者」(フジテレビ系)、「ある勇気の記録」(NETテレビ系)で再出発することになり、いよいよ10月第1週から、ブラウン管に両者が顔をそろえる。
7月にはいってから新しい「事件記者」の構想を練っていたフジテレビは、このほどようやく人物構成などをまとめた。もともと旧「事件記者」の作者・島田一男氏を獲得したフジは、むしろ大きな改良は加えず、タレントの抜けたあとの手直しが中心。
旧「事件記者」のメンバーのうち日報の長谷部(原保美)、山崎(園井啓介)、八田(大森義夫)、タイムズの熊田キャップ(外野村晋)、警視庁の捜査一課長(高島敏郎)、ひさごのおチカさん(坪内美詠子)ら17人はそのまま。全員がぬけた日日がなくなり、代わりに通信社「国民通信」、東京ローカル紙「デイリー東京」を新設した。これまで日報中心だったドラマの運びも各社に分散させ、貴社同士のふんいき作りばかりでなく、事件のおもしろさを描くことに重点をおく。
とくに、最近のドラマ制作でほとんどやらなくなったナマ放送を採用、当日起きたニュースもドラマの中に話題としてとりいれる。
“新顔”記者は、人情味のある日報キャップ・黒川(松村達雄)、タイムズの特ダネ記者・江藤(天知茂)、調子のいい毎朝記者・竹内(谷幹一)、けんか早い国通のキャップ増田(多々良純)など。スタートは10月4日(火、夜8:00-8:56)からだ。
一方、NETテレビの「ある勇気の記録」は、中国新聞社会部の暴力追放キャンペーンの記録をもとにした”事件記者”もの。
広島に実際にあった暴力団のナワ張りあらそい、これに立ち向かっていく社会部記者の活躍が描かれている。
中国新報の岡部社会部長(永井智雄)、山崎デスク(高城淳一)、宮口キャップ(滝田裕介)、若原(山田吾一)、村田(近藤洋介)、志摩(前田昌明)、芥部長刑事(藤岡重慶)ら旧”事件記者”のメンバーに、沈着で腕利きの刑事大沢二課長(高松英郎)、日下部編集局長(山形勲)が加わった。
広島県警などにある約160の暴力事件の記録をもとに、ドキュメンタリー・タッチで描いている。第一回と第二回は映画の山本薩夫監督が演出。10月5日(水、夜9:00-10:00)からスタートする。


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土性っ骨
土性っ骨(どしょうっぽね)(1966年・S41・9月6日〜12月27日OA:全17回)

放映リスト(新聞のあらすじ付き)はこちら

*花登筐原作「すててこ大将」(おそらく後年「あかんたれ」とされた作品と同じ)のドラマ化。大阪・船場の呉服問屋を舞台に、妾腹の子として正妻たちに疎まれながらも、ステテコを発明して店を繁盛させるに至るまでの秀太郎の半生記を描いた作品。

天っちゃんの役名は「作造」、少年時代の秀太郎が出会う屋台のうどん屋である。(原作によると)以前は東京で裕福な暮らしをしていたが騙されて没落したという設定で、秀太郎の良き理解者になってくれるばかりか、彼の普段のスタイルからステテコが生まれるという、なかなかおいしい役柄のようだ。…ステテコと天っちゃん(おまけにうどん屋)!

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非情のライセンス 第1シリーズ #42
#42「兇悪の新曲」(1974年・S49・1月17日OA)

ナイトクラブで歌う中川美代(君夕子)を好色な目つきで追う眼鏡男は作曲家の半田(天坊準)、その半田を苦々しく睨むのはギター弾きの糸山修(田辺靖雄)。半田をマーク中の会田(天知茂)の目は、そんな彼らの三角関係をもしっかり把握している。

美代が新曲をくれるという半田とともに彼の自宅へと消えたのを確認して、今日の尾行を終えた会田。だがその直後に事件が発生。どうにも腹の虫が治まらずに半田邸へ押しかけた修が半田の絞殺死体と床に落ちた美代のイヤリングを発見、てっきり美代がやったと信じ込み、自分の指紋を残して去ったのだ。

自首する修。だが「赤いロープで首を絞めた」という修が左利きであることを妹の陽子(小林さち子・現「幸子」)から聞いた会田は、彼の自白に疑問を抱く。しかも美代にはアリバイがあり無実が判明。会田は太郎(左とん平)を伴ってキス売り娘(レコードを買ってくれた人にチュウをする)の曙ますみ(入江魔子)に接近、半田がかつて修の曲を盗み、美代に歌わせることを条件に和解していたことを知る。歌手たちから賄賂を受け取ったり、政治家などへのコールガールとして斡旋したりしていた半田には、他にも敵が多そうだった。

その頃、美代を訪ねた陽子は、若い女が「あたしが貰うことになってた曲よ!」と美代の首を赤いロープで絞めている現場を偶然目撃してしまった。女は逃げ、美代は昏睡状態に。必ず犯人は陽子の口を塞ぎにくると踏んだ会田は、「囮捜査は邪道だ!」と苦い顔をする一課の橘(渡辺文雄)の反対を押し切って陽子に協力を依頼。準備万端のはずが少々陽子をピンチに陥れながらも、襲いにきた女を逮捕した。

「あたし、どうしてもデビューしたかった……」
女の名前は日比野ユキ(大堀早苗)。半田に身を任せ、父(佐山俊二)の退職金まで巻き上げられたにも関わらず、新曲を美代にかっさらわれた恨みで半田を殺めたのだという。1カ月後、回復した美代がレコーディングに精を出す一方、ユキには懲役15年が求刑された。

――明と暗と。
二人の女がそれぞれの道をたどる分かれ道には、
たった一枚のレコードがあっただけだ――。


(15年はちょっとかわいそうな気がするなあ…と特捜部屋を訪れた橘さん、俺が半田をもっと早くにパクっていれば…と悔やむ会田、暗い目をしてお茶を啜る二人のバックに昭和ブルース1番&4番)

*身代わりを買って出た修の話かと思ったら、後半に真犯人が登場。ちょっとテーマが絞り切れていないような感じだったが、コインの表と裏のような二人の女性の顛末にしみじみした。

*会田と一課の関係、それなりに良好。それにしても橘さんは「警部」だからタメ口でいいとして(むしろ警部補な会田が遠慮しろよって話だが)、大西刑事(東晃声)や横山刑事(横山繁)がいつも会田に敬語使ってるのは、格上だからなのか?それとも年の功か?

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 11:16 PM | comments (x) | trackback (x) |
ミスター・シャネル
ミスター・シャネル(1965年・S40・2月1日〜9月27日:全35回)KTV(CX)21:45-22:15

(1965年2月1日付読売新聞より引用)
【陽気なタフガイ―特命で捜査に活躍する刑事】
「結婚作戦」にかわって、スタートするサスペンス・ドラマ。
刑事でありながら、特命を帯びて捜査のため身分を隠して活躍する“ミスターシャネル”が主人公。彼はなぐられたら、必ずなぐり返すことをむねとし、常におしゃれでドンファンたらんことを欲する男。陽性で明快さを好むタフガイで女性に親切な話のわかる男だ。ドラマは、彼が社会悪を倒すために活躍する爽快さを主軸に、主人公が背負っている戸籍なき男(戸籍抹消を行った男)の孤独感をからませながら、スマートに発展する。主役のシャネルには天知茂がふんしている。
現在日本では、武器は製造されていない。しかし、暴力団は五人に一人のわりで、ピストルを持っているといわれる。このピストルを、東南アジアから日本に大量に密輸し、これを国内に流している「死の商人」の大規模な組織があった。それは戦後最大の組織といわれた。

脚本:高久進、音楽:小坂務、演出:鍵田忠俊
出演:天知茂(シャネル)、若原雅夫(高原警部)、橘公子(高原由紀)、福田和子(川草かおり:シャネルの妹)、人見きよし(地獄耳)、二本柳寛(車椅子のボス)、江見渉(中部刑事)ほか。

*役名は週刊テレビガイドより。放映リストはこちら

(週刊TVガイド1965年5月21日号に掲載されていた視聴者の声)
読者サロン
「ミスター・シャネル」に主題歌を望む!

シャネル・ルックでさっそうと、天知さんのスマートさがテレビの画面いっぱい。私たちの目には珍しい数々の小道具が使用され、一話ごとに違ったスターが共演してスリルとお色気と笑いとでファンを楽しませてくれる。ただこれが30分の前・後編にわかれず1時間番組であったらと、見るたびに私は思うとともに、2、3回で終わる番組ではないのだから、ぜひシャネルの歌が欲しいと思う。番組のタイトル・バックに流れる音楽が私はとても気に入っています。この音楽でか、または他のでも良いのですが、天知さんにぜひ主題歌を歌ってほしいと願っております(制作局にお願い致します)
天知さんはNETの「廃虚の唇」の主題歌を歌われたし、レコードにもなり、なかなかの低音で素晴らしいと思います。
ぜひ私の願いが実現しますよう、祈っております。そして他局の「七人の刑事」や「特別機動捜査隊」のように、1年も2年も長くつづきますよう重ねてお祈りします。(川崎市のNさん)

*そのほか、「TVガイドの表紙かグラビアにシャネルを…」という声が多数届いたそうで、6月18日号にはカラーグラビアに登場している(ソファーに足延ばしてかっこよく寛いでる写真など)。天っちゃんの陽気なタフガイ路線、お目にかかってみたかった(おしゃれでスマートなしょぼくれ刑事@犬シリーズ、を想像すればいいものか)。

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非情のライセンス 第1シリーズ #41
#41「兇悪の試験地獄」(1974年・S49・1月10日OA)

主婦の吉永文子(福田公子)にはこの春東大を受験する息子がおり、夫の昭三(三谷昇)は息子につきっきりで文子を家政婦扱い。そんな彼女が、銀行から下ろしたての200万をひったくられた。だがさしたる手掛かりが無く、坂井刑事(ヒゲの宮口二朗)と鈴木刑事(梅津栄)が両人とも失敗。そこで「女に甘い会田さんとしては、一丁やってみますかな」とヤル気を見せた会田(天知茂)が捜査に乗り出すことに。

文子が大金を下ろしたのは、高校時代からの友人で麻雀仲間のひとり・松原桐子(磯野千鳥)のダイヤを買い取るためだったと鈴木から聞いた会田はまず桐子に接触。「警視庁って事件の解決が難しくなると、最後はハンサムな人よこすのかしら」警視庁きってのマダムキラーにさっそくヨロメく様子をみせた桐子は、株で大損した穴埋めにダイヤを文子に買ってもらうつもりだった、そのダイヤは宝石商に預けてあるのだと証言。

その宝石商・中野涼子(浜田ゆう子)も文子らの友人で、連絡網により会田の到着を待っていた。「あなたになら、言いたくないことまで言ってもいいわよ」ここでもアタックをかけられる会田だが、件のダイヤの指輪が桐子宅でさりげなく調べた彼女のサイズと全く違うことを発見、このダイヤは偽物ですねと言い放ち、澄まし顔で帰った。

「バレちゃったわよ」「でもすごいハンサム刑事
「刑事はみんな鬼のような顔かと思ってたら、すっごいハンサムねえ
あんな素敵な男、ホストクラブにだっていやしないわよ

どうやら桐子と涼子は、文子と申し合わせて嘘をついていたらしい。それがバレても悪びれもせず、電話口でさっき来たハンサムについて喋くるふたりを他所に、会田が次に向かったのは、最後の麻雀仲間・カメラマンの安西レオ(万里昌代)のスタジオ。自分だけは関係が無いと言うレオには別段なにも問わず、(会田萌え奥様ズの要望通り)写真だけ撮られてやったように見せかけた会田だが、その前に暗室で何やら証拠フィルムをこっそりちょん切っていた。

特捜部屋に戻り、レオの写真集の69ページ目の男がホシだと断言する会田。彼はホストの加賀秀三(倉石功)、ひったくりの現場に居合わせて文子を助けた男である。事情が呑み込めない矢部警視(山村聡)(と我々視聴者)に会田が答える前に、彼が出向かなかったことで御機嫌を損ねたらしい当の被害者(=文子)から電話がかかってきた。なんでも“犯人”から脅迫電話があったのだという。筋の通らない話だが、ピンときた会田は文子に付き合うことにする。

指定場所で、会田の一瞬の隙をついて犯人の置手紙が表れた。会田の存在がばれているらしい。あなたと一緒にいて犯人をもっと怒らせちゃいましょう、と食事やダンスやモーテルにまで誘う文子と行動を共にする会田。そのころ、ホストクラブに潜入していた坂井&鈴木両刑事はおばちゃんに迫られながらも、加賀がレオのスタジオへ向かったのを尾行、彼らの取引(写真のネガを100万で売買)がネガをぱくった誰か(=会田)のおかげでおじゃんになり、加賀がレオの首を絞めようとしたところを現行犯で押さえた。

加賀など知らないと言い張っていた文子だが、会田が何もかも知っているのを見てとりついに折れた。夫に顧みられない寂しさからホストクラブで知り合った彼と情事を繰り返すうちに金をせびられるようになり、ついに夫名義の金を下ろす羽目になった文子は、夫の追及を恐れるあまり、最初から彼女を陥れるつもりだったレオに唆されて大掛かりな芝居を打ったのだった。

加賀は殺人未遂で起訴できるから、小さな罪は問わない――文子の件を丸く収めようとする特捜部だが、妻の告白を聞いた夫は、会田とモーテルへしけこんだ一件も激しく非難。だがぬかりのない会田はビデオを用意し、誘う文子を「俺は(旦那の)代用品になるほど安物の男じゃない」などと突っぱねて何ごとも無かった様子を映し出してみせた。

後日、ネクタイを持って訪れた彼女に礼を言いながら、件の写真のネガ(文子と加賀のラブラブ証拠写真)そして置手紙(実は文子のイタズラ)を目の前で廃棄してくれた会田に、文子の目から感謝の涙が溢れた(昭和ブルース1番のイントロとともに矢部さん登場、「女に甘い会田さんが、御婦人を泣かしちゃ困るじゃないか」と笑って一件落着。新しいネクタイをつけて文子を送ってやる会田でエンド)

*人が死なない話というのもたまには良いものである。っていうか、どれだけ奥様連中にモテるんだ会田。でもレオが撮った写真はちょっと欲しいと思った(これ

*そんな大変な思いして東大入りたいもんですかねえ、という鈴木さんを受けた会田の珍しい冗談:「ま、あんたらみたいに東大に入ったことのない奴には分からないよ」鈴木「会田さん、東大でたんですか!?」「当たり前だ、犬吠埼のな」うしろで東大出の矢部さんが笑ってるよ会田。

*ちなみに会田が東大に入ったのは、東大紛争のゲバ事件のときに駆り出された時らしい。(1968年あたりか…でも四課なのに?それとも既に特捜入りしていたのか?)

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ロビーの女
ロビーの女(1962年・S37・8月26日OA)NET 20:45-21:45
茂木草介が池内淳子のために書き下ろしたもの。東京のある豪華なホテルを舞台に、美しい女、純子(池内淳子)をめぐる数人の男…オパールの指輪をはめた女の正体は…。出演はほかに天知茂、石黒達也、斎藤美和、坂本和子、永野達雄ら。
(以上、朝日新聞大阪版より引用)

*テレビで大活躍の池内さん主演もの。天っちゃんは群がる男第一号(ひとよんでロビーの男?)といったところか。

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非情のライセンス 第1シリーズ #35
#35「兇悪な密の香り」(1973年・S48・11月29日OA)

「警視庁の会田というものです」
岩下圭子(水野久美)の経営するブティック・エルに現れた一人の刑事。おたくの2階を張り込みに使わせてほしい、そう言って昼夜問わず隣のビルを見張り、圭子の運ぶ食事や本庁への電話代などを律儀に机に置くストイックな男に、いつしか惹かれてゆく圭子。警視庁の独身寮に住んでいるという男の言葉に「まあ、独身なのだわ」と心をさらにときめかせる彼女だったが、冒頭からその男は天知茂ではないことに気付かされている我々視聴者は不安が募る一方だ。

特捜部屋で銃を解体していたほんまもんの会田(天知茂)の元へ、井上と名乗る地味な女性(=井上和子:丹羽たかね)が面会に訪れた。やつれ顔の婦人は彼の顔をみるなり「あなたが、本当に会田さんとおっしゃるんですか…」とショックを受けて帰っていった。まるで訳の分からない会田。ところがしばらくして、商売女に様変わりした彼女の溺死体が発見される。「結婚詐欺に遭ったんですよ」男に貢ぐだけ貢ぎ、教師を辞めてホステスになったという彼女の結婚相手が、“警視庁に勤めている会田とかいう刑事さん”だと遺族から聞かされた会田はびっくり。そしてホステス仲間は、彼女がその男を脅迫していたと語った。一課の苦情もなんのその、このホシだけは俺が挙げねばと、会田は眉間をことさら険しくする。

その頃、圭子は“会田”(=和子の口を封じたばかりの会田吾郎:和崎俊也)から、実は別居中の妻子がいることを告げられていた。生さぬ仲ゆえ慰謝料を払えば離婚できるが、高額すぎて刑事の給料では…そう苦悩する男に「そのお金、あたしが出しちゃダメ?」と持ちかけた圭子は、彼との新しい生活を夢見てマンションをも購入した。たまたま圭子のブティックの常連だったリサ(タロさんと新婚ほやほや:小牧リサ)が結婚話を聞きつけ、太郎(左とん平)が会田の祝いの席を設けたことから、話はようやく会田の耳に入る。

「警視庁の会田です。ほんもののね
本物の来訪を受けた圭子は激しく動揺したが、「人を知るってことは住所や名前を知ることじゃないわ。その人を信じられるかどうかよ!」となおも“会田”を弁護。そのとき会田は圭子の部屋で、被害者の部屋にあったのと同じタッチの肖像画を見つけた。スクラップ魔の鈴木刑事(梅津栄)のお蔭で会田吾郎の名前と実家を知った彼は、秋田の山中にある小さな村を訪れた。だが立ち寄った駐在所で吾郎が殺されたことを聞かされ、葬式にまで出くわす。

急ぎ帰京するとブティック・エルには売店舗の貼り紙、空っぽの部屋には、憔悴した圭子の姿があった。和子の仲間の金欲しさのタレこみ電話で吾郎の郷里に向かった圭子は、そこで家族団欒を満喫している彼を見てしまう。信じていたものが崩れ去ったのを感じた彼女だが、それでも「もしかしたらあの親子も騙されているのかもしれない…」と、東京で待とうとしていた。しかし翌朝、二人は偶然駅で再会。慌てて人気のない川岸に彼女を引っ張っていった吾郎は、金は返すから家族に言わないでくれ、すまなかったと怯えたように泣きじゃくった。そのみじめな姿を目の当たりにした瞬間、吾郎を突き飛ばして棒で激しく殴りかかる圭子――殺したのは、彼女だった。

――謝るあの人が憎かった。
最後の最後まで騙してくれたら…待ってたのに、信じたのに…!

両手を差し出す圭子。だが会田は動けなかった(圭子の回想シーンに被さる昭和ブルース1番&4番)

*身につまされるというかなんというか、寂しい女の自尊心と愛憎にガツンとやられた回。出稼ぎで結婚詐欺やってた吾郎(和崎さん)がそんなに憎たらしい奴に見えないせいで、余計にラストの圭子の行動がこたえる。

*溺死した和子さん、面会に来たときとまるっきり雰囲気が違うので2度ほど見るまで同じ人だと分からなかったのだが、会田よく分かったなあ。

*ともすれば会田の添え物的要素の強い特捜刑事の面々だが、鈴木さんは特技があるから素晴らしい。それに会田がピンチ、ってときには鬼のように相手に喰ってかかったりするあたりもいい感じである。

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非情のライセンス 第1シリーズ #34
#34「兇悪の遊戯」(1973年・S48・11月22日OA)

山道を走るトラック。
荷台には3人の男と1人の女、そして手錠に繋がれ意識のない会田(天知茂)の姿があった。

午後2時過ぎ、特捜部の矢部警視(山村聡)宛に男の声で電話が入る。「おたくの刑事さん(=会田)をひとり預かってる。人質として」工場の給料1億8千万を強奪したメンバーのひとりとして5日前に拘留された石堀辰也(小林勝彦)の釈放を、男は交換条件に持ち出した。どうやら奪った金の隠し場所を石堀だけが知っているためらしい。

その頃ようやく目覚めた会田は、拉致された経緯を思い出していた。石堀の店のレジ係、笠原真知(弓恵子)のアパートを訪れ尋問中、入ってきた男=電話の男・小説家の克見大介(睦五郎)と揉み合う内に真知に殴られ昏倒したのだった。荷台にいたのは真知のほか、罪悪感に怯える工場のガードマン・黒田公平(稲葉義男)、会田の拳銃を弄びながら強がる西城邦男(佐藤京一)、サイレンサーを手にした玄人風の河津竜次(上野山功一)。河津以外は初仕事で緊張していると踏んだ会田は、沸点が低そうな西城を怒らせ銃を奪い返そうとするが、冷静な河津に阻まれうまくいかない。

しかし、矢部の時間引き延ばし作戦に焦れてきた彼らは仲間割れを起こし始め、西城が発砲、弾が真知の左腕に命中した。銃声が外に漏れ、会田を探す坂井刑事(宮口二郎)らは検問所を設けて道路を封鎖。ライターで炙ったナイフで弾丸摘出(当然麻酔なし)というワイルドな手当てを真知に施した際に付いた血を拭ったハンカチで合図をしようとする会田だが、河津に殴られ再び失神、ハンカチは検問所のはるか前方に落ちてしまった。検問所を難なく通過するトラック。ところが坂井刑事を追ってきた竜巻クリーニングの太郎(左とん平)のおかげでハンカチは無事発見され、トラック確定に繋がった。

夜になり、矢部が石堀釈放に応じたとの知らせが舞い込む。用済みだとばかりに会田を消そうとした西城は逆に反撃をくらい、おまけに河津に射殺された。分け前一人占めのために石堀も殺すつもりだと本性を露わにする河津。会田に銃を向けることを拒んだ黒田も消され、河津の銃が会田に迫る。だが真知の土壇場での協力を得て、会田は鮮やかなナイフ投げで河津を倒した。

引き渡し現場に矢部と降り立った石堀は狙撃された(防弾チョッキで無事)。撃った克見が帰宅すると、真知と会田が待っていた。真知との間に娘をもうけながら、恋愛も犯罪も遊戯(ゲーム)にすぎないとうそぶく克見。小説だけではなく、本当のコマを動かし、この身体で裏切りの快感を味わいたかった――「その主人公の結末は決まったようだな」そう言った会田の手錠を素直に受ける克見に、真知は最後に子供の声を聞かせたいと電話に駆け寄る。しかし、電話口に娘が出た頃には二人の姿は消えていた(「女は逃げちまった」と坂井に報告して車に乗り込む会田を窓から見送る真知がうつって昭和ブルース1番)

*いきなり人質になってる会田、何が起こったんだ! その怪しげな男女は誰だ!とぐいぐいストーリーに引き込まれていく回。

*弓さん・宮口さん夫婦の絡みは1シーンのみ(会田を助けに来たとき、真知さんの腕を取っていた程度か)

*わざと克見からの電話になかなか出ず、彼をじらせる矢部さん。「洋服の仮縫いをしていてね」かなり無理目の言い訳です(そうか会田が心配なんだ)。

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非情のライセンス 第1シリーズ #33
#33「兇悪の肌」(1973年・S48・11月15日OA)

オツムの少々弱いパー子こと水沢純子(左時枝)は、知人の結婚式で見かけた男をアパートに連れ帰った。寡黙な男にマジ惚れしてしまったパー子は、50万貸してくれ、その金があったらキミと一生暮らせるんだと迫られ、10日待ってくれと頼む。
「あんただけには、きれいな体で抱いてほしいの」
10日間男を断てばきれいな身体になれる、そう彼女は信じていた。無心にお百度参りまで始めたパー子には、その男が財界の黒幕を拉致・射殺した犯人グループの一人だなどという事実は知る由もない。

殺された黒幕は外国(シャルダン共和国)との合弁会社設立を画策しており、かの国の秘密組織の暗躍が背景にあると睨んだ会田(天知茂)と一課の橘警部(渡辺文雄)は、今回ばかりは無言の協力体制を敷いて捜査に当たっていた。やがて新婚夫婦の見送り連中にまぎれて現場から逃走した男・青井登(長谷川明男)の名前が浮上する。

鈴木刑事(梅津栄)が聞き込みに向かった先はパー子の勤める居酒屋。青井と一緒に暮らしていることを嬉しそうに打ち明けた彼女は鈴木をアパートへ連れてゆくが、気付いた青井は逃走した。さすがにいぶかしみ始めたパー子だが、会社の金を使い込んだという言葉を信じ、せめて5万でも、と要求する青井のために金を工面しようとする。

「10日間の誓い」を先延ばしすることにして、シンパの浅川(大泉滉)から身体と引き換えに5万円を借りたパー子だが、待ち合わせた場所に青井の姿は見えなかった。秘密組織の一人に見つかった青井はその頃、土手で死骸になっていた。保険金のもつれなどというとってつけた動機で自首する犯人。青井をスケープゴートに、すべてをうやむやにしようとする上層部より捜査打ち切りの命令をうけて憤る橘は、取り調べ室で自首した男を半殺しレベルでボコ殴っている会田に自分と同じ思いをみた。

あきらめつつも待っているのか、居酒屋で客とから騒ぎするパー子。そんな彼女に、青井の死を告げられぬまま鈴木は店を出るのだった(そして真っ暗な特捜部屋で、鳴り響く電話にも反応せずにやり切れなさ全開で座り込んでいる会田と橘がうつって昭和ブルース4番)

*国家主権がおびやかされる重大事というのに、上からの圧力で身動きがとれなくなる中間管理職のふたり(会田&橘)がメインというよりは、いわば捨て駒として働かされ殺された男と、彼を純粋に愛してしまった白痴娘の哀しさが強調されている。

*それでかどうか、会田の出番が普段の矢部さんレベルに少なかった。ただ、橘さんとは無言で見つめあうシーンが2〜3度あって、その都度会田の眼の表情の色っぽさにちょっとドキドキできる。(ぐっと睨んでるようで、あんたのことは分かってるよ、ってな雰囲気をも漂わせるのだ)

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 11:21 PM | comments (x) | trackback (x) |
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