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赤穂浪士(1979) #13
「城明け渡し」(1979年・S54・7月9日OA)

赤穂城明け渡しは4月19日卯の刻と決定、既に到着している収城使の軍勢が城を囲む中、名残りを惜しむように城に残って最後の夜を過ごす藩士たち。副使・木下肥後守サイドの酔っぱらった武士たちが外から罵倒を浴びせて神経を逆なでするが、内蔵助(萬屋錦之介)はキレかける藩士たちに忍耐を説く。

一方、内匠頭(松平健)と懇意にしていた正使の脇坂淡路守(天知茂)は、領民たちに最後の別れの場を提供してやるなど好人物ぶりをさりげなく演出、明け渡し当日も、何もかも完璧に用意してのけた内蔵助にねぎらいの言葉をかけ、赤穂を一望できる櫓へと案内させた。

内蔵助と二人きりになったとき、高潔な内匠頭は悪法や賄賂の横行への憤りが半端ではなかったこと、その悪業の権化ともいえる上野介に対して刃傷に及んだのは決して短慮ではなく、止むに止まれぬ刃傷であったことを打ち明ける淡路守。そして、「余に仕えぬか?」と誘ってみるのだが、ここからが本領発揮な内蔵助が首を縦に振るわけはなかった。それでも固辞した態度が立派だと相手を誉めた淡路守は、もう二度と顔を合わせることはないと思うが堅固で暮らせよ、と優しく声をかけるのだった。(そしてたぶんその言葉どおり二度と出番はない模様)

*ずいぶん長い間すったもんだあったようだが、使者がどこまでも善い人だったおかげで城明け渡しすんなり完了、な回。感情を押し殺して冥府魔道を行く(←違う)ヨロキンご城代と十分対抗できるオーラは持ちあわせているはずの天っちゃんだが、毒気の欠片もない役柄(「ああ忠臣蔵」の岡田淡路守でも、御城代が本懐を遂げることを暗に期待する発言をしていたのにそれも無し)では少々分が悪そうでもあった。

*ご城代の隣に控える吉田忠左衛門役で細川俊夫さん。殺し殺されを繰り広げていた新東宝時代の僚友の前での凱旋(?)はさぞ気分が良かった?

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赤穂浪士(1979) #2
「刀傷松の大廊下」(1979年・S54・4月23日OA)

吉良上野介(小沢栄太郎)の度重なるイケズに耐え兼ねて殿中で刃傷沙汰に及んでしまった浅野内匠頭(松平健)。取り押さえられて少し理性が戻ったのか、衣服の乱れを正したいと頼むものの、羽交い締めはきつくなるばかり。

と、そこへ颯爽と現れた黒烏帽子大紋の脇坂淡路守(天知茂)が「武士の情けは無いのか!」と一喝、ようやく内匠頭は解放された。「脇坂殿…!」涙目になってる内匠頭に同情を含んだ視線を投げかけた淡路守は、(本当はちょっと額切っちゃっただけだが)吉良殿は高齢ゆえ命おぼつかぬかもしれぬ、と武士の情けからくる大いなる気休めを口にしてやるのだった。

*やはり殿中にいた脇坂淡路守。ヨロキンさんみたく手負いの上野介を扇子でどつく、なんていうアグレッシブな淡路守像も見たかった気がするが、短いシーンながら“良い人”感が漂っていた。次の出番は赤穂城明け渡しか。

*かっこいい正装の淡路守写真は、元付け人の方の著書「波瀾ばんじょう君 向かい風に向かって」の最終章の扉写真に使用されている

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