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東北新幹線殺人事件
東北新幹線殺人事件
東京−仙台−盛岡、「やまびこ27号」死体を乗せて東日本縦断!!七夕まつりの女
(1984年・S59・7月14日OA)

ある夏の夜、道端でOLが絞殺された。彼女のアパートから紛失していたのは、東北新幹線のグリーン券。件の列車に乗り込んだ十津川警部(天知茂)の眼前で男が殺され、犯人らしき男も死体となって仙台の川に浮かんだ。そして、実業界のドン・立野(田中明夫)が仙台行きの新幹線から誘拐される。巨額の身代金をせしめた犯人は誰か? 捜査線上に浮かび上がる一人の女――元クラブのママ・二ノ宮由美(大空真弓)。3年前に土地投資で失敗し散り散りになった、彼女を囲む「二の会」の役割とは果たして? 七夕まつりに纏わる由美の悲しい過去が事件にリンクする……!

……ざっと言えば由美ママが自分にメロメロな「二の会」メンバーの男たち(三ツ木清隆ら)と共謀して、投資失敗の元凶で両親の仇でもある立野社長に復讐する話、といったところなのだが、どうも話がごちゃごちゃしてきてややこしい(←美女シリーズくらいでないと頭がついていかない)。第2・第3の仲間割れ殺人はともかくとして、事件の発端であり十津川警部を仙台に送り出すツカミとなる第1のOL殺人の経緯がなんともご都合主義で最後まで釈然としないせいでもある。イモ姉ちゃん(←作中に飛び出す死語)殺され損じゃないか!

それはともかく、急きょ三橋さんの代理を務めることになった天っちゃんの十津川警部は「今夜も蒸すなあ」との言葉とは裏腹にかっちりばっちりストライプ・スーツでキメて(ワイシャツ襟はいつも通りエベレストのごとく)OL殺人の現場に現れたのが初登場。明智センセイよりも心持ちおっとりしたカジュアルな口調で話しているように思えたが、顔は怖い(というより、なんだか険しい)。最初に仙台に行った程度で、もっぱら部屋に控えている場面が多いとはいえ、部下を大勢使って尾行を指揮したり、コワモテを武器に取調べ室をハシゴして片っ端から自白させたり、デキる一課の班長さんぶりが伺えた。

*ヒロイン・大空真弓さんの処遇をすべて亀さん(愛川欽也)に任せたため、新東宝コンビの再会シーンは見られなくて残念(まあ、ヒロインと絡めば美女シリーズになっちゃうだろうしなあ)。そのかわり、ドン・立野の会社の経理部長役で出ていた同期の松本朝夫さんとはさりげなくツーショットになっていた。

*役者の卵だという「二の会」メンバー1の甘えっ子・琢二(三ツ木清隆)が覚えている台本が「黒蜥蜴」。取調べ室で十津川警部の尋問に雨宮の台詞を口ずさむくだりもあり、ミスター明智の顔を余計怖くさせていた。

*視聴率は過去の同シリーズ中で最高の25.7%をマークしたらしい(美女シリーズより上じゃないか)。かくいう私もリアルタイムで見ていたが、「どうして明智センセイやってくれないの〜」と悲しがった覚えがある。

*ちなみに同日夕方(16:30-18:00)にはテレ東で『東海道四谷怪談』が放映されていることを縮刷版で発見。アマチ予習番組?

(朝日新聞夕刊「出会い」より記事引用)
★天知茂(*素でふにゃっと笑ってる写真つき)の明智探偵、十朱幸代の朝吹弁護士、藤田まことの音川刑事、田中邦衛の宇野刑事、三橋達也の十津川警部……。「土曜ワイド劇場」(朝日、9.02)の人気シリーズの主役たちだ。
★7年前の「時間よとまれ」に始まって、放送作品は340本を超えた。うち50本以上が松本清張、江戸川乱歩の原作。フランスの女流ミステリー作家、カトリーヌ・アルレーも人気。
★今夜の「東北新幹線殺人事件」は収録直前に三橋が倒れ、急きょ天知の十津川警部が誕生した。「三橋さんのあか抜けた都会センスに迫れるといいんですが……」 本職の明智探偵役では22回の最多出演。
*たしかにお洒落だし田舎より都会の方が似合っていたが、あか抜けていたかどうかは微妙である。周囲の人と空気が違っていたのは確かだが。
*そういやラスト付近で強烈に不似合いなサングラス(縁が太くて大きいやつ)をかけて登場した十津川警部にくらくらきたが、逮捕した三ツ木クンに掛けるために持ってきたのだと知りホッとした。

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第三の女
「第三の女: 箱根富士山~マドリッド古城、謎の殺人契約~愛されて死にたい」(1982年・S56・9月4日OA)

マドリッドで食品衛生学を研究する大学助教授・大湖浩平(天知茂)には、殺したいほど憎悪する相手がいる。有害物質入りの菓子を販売する企業と癒着してデータを改ざんし、子供たちが毒のせいで亡くなっていくのを黙殺する上司・吉見教授(山形勲)だ。

今日もフラメンコを上下の階で見ながら吉見を瞬殺しそうな目つきで睨んでいた大湖だったが、凝り固まりすぎた考え(と眉間)をほぐすため、バルセロナ近郊の友人の古城へと車を走らせた。だが友人宅では賑やかな仮面舞踏会の真っ最中。仕方なく黒いマスク(二十面相風)を付けて所在無さげに佇んでいたその時、運命の女性に出会う。サメジマフミコと名乗った赤い仮面のその女性もまた、ある人物の死を願っていた。互いの胸の裡を一瞬にして理解しあったふたりは(土ワイの当時のお約束どおり開始10分あまりで)身体を重ね、仮面のまま別れる。

ほどなくして、吉見教授が自宅で毒殺された。地元警察のマンリーケ警部(ポール・狼男・ナッチィ)となぜか明智センセイ&波越警部のようにマンリーケとつるんでいる私立探偵のマリア・サラサール(ラ・ポーチャ)は、吉見と確執があった大湖を疑うが、彼にはフミコによって用意された鉄壁のアリバイが。そして、フミコが自分の代わりに吉見を殺害したことを確信した大湖の元に、一枚の絵葉書が届く。富士山を抱く箱根・芦ノ湖畔――それは、今度は貴方の番よとのフミコからのメッセージだった。

大湖はマンリーケ警部らの監視をかいくぐって箱根へと赴き、フミコのターゲット・永原翠(樋口可南子)を誘い出してネクタイで絞殺した。バルセロナの夜が忘れられない彼は“交換殺人”が完了したと告げるためにもフミコとコンタクトを取りたいと願うのだが、誰がフミコなのかが分からない。かつて翠に夫を殺されたと信じる久米悠子(あべ静江)か? それとも翠の異母妹・茜(樋口二役)なのか? 日本・スペインの捜査網が狭まる中、大湖が見つける驚愕の真相とは果たして…?(いちおうサスペンスなのでネタバレはここらで自粛)

土曜ワイド劇場5周年記念番組、らしい。82年といえば、正月2日放送の「天国と地獄の美女」から始まって「化粧台の美女」(4月)「湖底の美女」(10月)と、美女シリーズが圧倒的な勢いを誇っていた時期であり(ちなみに私がリアルタイムで美女シリーズを見始めたのもまさにこの年の「天国…」からだった)天知茂=明智小五郎という印象が非常に強いため、外見・性格がほぼ明智センセイなプロフェッサー・大湖が人を殺めたり2度もラブシーンをこなしたりする姿には正直驚かされる。しかしその“偏見”が幸いしてか、原作(夏樹静子著)では欲を抑えきれず暴走したりもするトホホな面がある大湖が、ここでは患者の子供たちから渦中の女性陣、はたまた探偵のマリアさんに至るまで皆にモテまくる上、人間的にも大層立派な人物に見えたのも確かだ。

*日本サイドの警部は加藤武さん。でも「よおし、分かった!」とかは言わないし(当たり前だ)、天っちゃんとの絡みは皆無だった。

*問題(?)のラブシーン、アダルトかつアーティスティックな雰囲気で(攻める箇所がまた原作のポイントをうまく押さえていて)なかなかよろしゅうございました。

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