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新幹線公安官 #28
#28「非情の捜査線」(1978年・S53 OA)
*第2シリーズの#17

新幹線内で札束と白い粉入りのアタッシェケースを交換していたサラリーマン2人は、眼光鋭いニヒルな男にケースを奪われた上に手錠を嵌められてしまう。そこを新幹線公安官の久我(西郷輝彦)と黒田(藤巻潤)に発見される2人だが、後ろ暗いために話はうやむや、そして肝心の男・時任(天知茂)とケースはいつのまにか消えていた。

2人がそれぞれ、倒産寸前の沢井物産と暴力団まがいの会社・丸井商事の社員だと判明し、久我は沢井物産の社長を尾行。ホテル・ニューアカオ(タイアップ先)で社長が時任と密会しているのを目撃したが、ここでも時任は真意を明かさずに去る。

時任の目的は、アタッシェケースと引き換えに、麻薬密売を斡旋している黒幕(佐々木孝丸)とコンタクトを取る事だった。しかし黒幕は丸井のゴロツキたちに銘じて時任の妻・妙子(二宮さよ子)を誘拐し、ケースとの交換を要求。久我をボコって巻いた時任は、妻とケースを無事に確保した。

ところが「危ない事は止めて。私とお腹の子のために」と妻は号泣、挙句にこんなケースがあるから狙われるのよ、とばかりに、夫の就寝中にケースをどこかに隠そうとした彼女は撃たれて死んでしまう。

その頃、久我も時任の正体を室長の芝辻(山村聡)から聞かされていた。彼の本名は原井健介、警視庁公安部の人間で、麻薬密売ルートを追っているのだという。「なぜそれをもっと早く教えてくれなかったんですか!」というもっともな久我の言葉に芝辻は、彼の正体についてはかん口令が敷かれていたのだと説明し、私怨で動こうとしている今の彼を止めてくれと頼む(*愛だわね、部長!←それ違う番組)

黒幕を追い詰めとどめを刺そうとする時任/原井と再び殴り合った久我だが、時任/原井は黒幕に銃弾を叩き込み、その場を去っていくのだった。


*非ライの第二シリーズが終わった翌年(明智先生が順調な頃)とはいえ、いかにもなタイトルといかにもな捜査官ぶりでゲスト出演。なんだかもう顔見ただけで「会田…!」って言いたくなるし(しかも髭の相棒は宮口二郎さんときている)おまけに矢部部長いるしハード路線ぶっ込みました、な内容ではあるが、奥さんのくだりは「自宅までバレてたらもう偽名の意味ないやん…!」とちょっと突っ込みたくなった。実は妻って言ってるけど実は彼女も囮捜査官なんでしょ!用意周到なんですよ会田は(会田ちゃう)!と妄想していた分、ストレートすぎる非情の展開に戸惑いましたよ!

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| TVドラマ(現代劇)::その他(ゲスト) | 11:17 PM | comments (x) | trackback (x) |
人生の四季 #37
「誕生日」(1962年・S37・2月8日OA)NTV 22:30-23:00

(毎日新聞夕刊より引用)
【利己主義の青年を描く】
浜ひろし脚本。自分の出世のみを願っていた青年の生活を通して愛情の本質をえぐる。中原哲夫という男は、会社の同僚にいわせると、自分の利益にならない人間とは交際しないし、チャンスとみれば人をけ落とすことくらい平気な男。その中原が社長令嬢の咲子と婚約が整った。中原のよろこびはいうまでもなかった。だが、その中原の微笑も、やがてかかってきた電話で硬直した。電話の主は、かつて関係のあった敏江という女の話をきりだしたのだ。

中原哲夫=天知茂、宝木咲子=影万里江、松山節子=池田昌子ほか。
*「利己主義の青年、昔の女に泣く」といったところか。

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| TVドラマ(現代劇)::人生の四季 | 12:21 AM | comments (x) | trackback (x) |
自白
土曜劇場 自白 (1961年・S36年 9月16日OA) CX 20:00-21:00

(毎日新聞夕刊より引用)
【贈収賄追う三人の刑事】
高岩肇作、関西テレビ製作。汚職事件の核心を握る会社重役麻生と、その自白によって事件を一刻も早く解決しようとする三人の刑事が、拘留期限の迫った十二時間にくりひろげるすさまじい知的たたかいを描いたサスペンス・ドラマ。東洋塗装が車両塗装を落札した裏に贈収賄がからんでいることを内偵していた黒住課長は、贈賄のカギを握る麻生を留置して取り調べた。しかし麻生は期限ぎれをねらって何一つ語らない。鳴海刑事は麻生に一枚の写真を示した。麻生の愛人で料亭「いそむら」の女将わかなの写真を見て、わかなが失跡したと聞き麻生の心は乱れる。

鳴海刑事=山茶花究、井本刑事=天知茂、麻生=河津清三郎、黒住課長=清水元、羽島=遠藤辰雄、加賀=志摩靖彦。
*テレビ(映画も併せて?)初の刑事役。キャストをみると年齢的に“若手キャラ”か。

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| TVドラマ(現代劇)::その他(単発など) | 12:21 AM | comments (x) | trackback (x) |
休日の断崖
黒岩重吾シリーズ 休日の断崖 (1961年・S36・9月5日~11月28日OA:全13回) KTV 22:00-22:30

(毎日新聞9月5日夕刊より引用)
【社長は他殺とみた】
今夜から十二回にわたって、脚色は茂木草介。大阪が舞台。やり手の石原工業営業部長の十川隆造が東京へ赴任するために、大阪駅を発ったが、それから三時間後、新和歌浦のガケ下で死体となって発見された。警察当局は一応自殺と発表したが、業界紙の社長川草成は他殺とにらんで、単身犯人の追及に乗り出した。

川草成=天知茂、十川隆造=佐分利信、その妻泰子=福田公子、娘冴子=美川純子、夏江=高友子ほか。
*ほとんど情報のない黒岩シリーズ・デビュー作。

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| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 12:20 AM | comments (x) | trackback (x) |
ある殺人
スリラー劇場 「或る殺人」(前・後編) (1961年・S36年 6月8日、6月15日OA) CX 22:00-22:30

(毎日新聞6月8日夕刊より引用)
【殺し屋を雇った専務】
高田公三原作、北村篤子脚色でその前編。ある会社の役員改選をめぐって、自分の地位に不安を感じた専務が、部下に社長を尾行させる。その結果は専務の不安を増すような情報ばかりだった。秘書の佐代子までが社長と通じているらしいという情報を得て、彼はあるバーで知り合った殺し屋を雇うことにする――。
佐代子=伊藤弘子、加山=細川俊夫、尾崎=若宮忠三郎、山村=真弓田一夫、健吉=天知茂、太田=太宰久雄ほか。
*殺し屋だったら面白いが、役名が「健吉」なだけにピンとこないなあ(なぜ男でひとりだけ苗字じゃないんだ)。

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| TVドラマ(現代劇)::その他(単発など) | 12:19 AM | comments (x) | trackback (x) |
一匹狼(ローンウルフ)#1
#1「復讐のメロディー」(1967年・S42・10月17日OA)

雨の夜、子連れの男がバーを訪れた。彼が子供を残して外へ出た途端に響いた銃声に、バーにいた響裕二(天知茂)は飛び出す。路上に倒れた男の体を探っていた犯人は車で逃走した。やがて到着した刑事(池田駿介)は響を見て懐かしそうに声をかける。「響主任、お久しぶりです!」響は警視庁の元デカ長だった。

遺された子供・ヒロシに懐かれた響は、アパートに連れ帰り、3年前に亡くした我が子に想いを馳せる。仕事に邁進するあまり、妻・冴子(野際陽子)の懇願にも耳を貸さずに危篤状態の息子の元に駆け付けられなかった代償は、冷たくなった息子の骸と冷え切った妻の言葉だった。苦い思い出に耽る彼に、ふらりと姿を見せた元上司の小田切警部(丹波哲郎)が更に衝撃的な事実を告げる。使用された凶器は、かつて響が奪われた拳銃だというのだ。

半年ほど前、徹夜明けで家に戻った響は、中で争う妻と見知らぬ男の姿を目撃、揉みあう内に彼の拳銃が暴発、弾は妻に当たった。直後に頭を殴られ倒れた響が気づいた時には、拳銃は消えており、おまけに病院へ運んだ妻までも「探さないでほしい」との書置きを残して失踪してしまい、この事件が原因で懲戒免職となってしまったのだった。

責任を感じた響は犯人捜しを開始。死んだ男が遺した、政界の汚職事件に関する証拠メモを入手するが、ヒロシを人質に取られ、交換を持ちかけられる。密かにメモの撮影と現像を依頼した妻の妹・節子(城野ゆき)をも拉致した相手を前に苦境に陥る響だったが、黒幕(柳永二郎)の妾になっていたヒロシの実母が子供への愛に目覚めたおかげで危機を脱した。だが彼の拳銃を持つ男は流しの殺し屋で、消息は途絶えてしまった。

節子やヒロシ母子と共に墓地に向かった響は、息子の墓前に供えられた真新しい花を発見、妻が来たことを知る。彼女はなぜ逃げているのか、そして拳銃は今どこに――。生来のデカ根性で、今日も響は夜の街を彷徨うのだった。

*唯一現存しているらしい(東映chより)第1話。新聞のTV欄を寄せ集めた放映リストで大まかなあらすじは掴めたが、響の活躍よりも、奥さん何者なんですかアナタは!と突っ込むことしばしば。

*一攫千金を狙っている、一癖も二癖もありそうな関西弁の弁護士・千石(田武謙三)は準レギュラーのようである。

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| TVドラマ(現代劇)::その他(シリーズ) | 12:13 AM | comments (x) | trackback (x) |
[23] 炎の中の美女
今回のメインテーマは「父子愛」です。ヒロインと二人の父の愛、そしてなんと明智センセイの父性愛が炸裂。ヒロインを思い遣っての粋な計らいにこっちまで少々ウルっときたりもして。美女に出会う度に目つきがあやしいおっさんのそれと化していた(言いすぎ)明智センセイなのに、落ち着いたものです(しかしながら次回作(妖しい傷あとの美女)ではリバウンドを起こしてますけども)。そういえば2代目文代&小林コンビに接する明智センセイは、頼れるパートナーというより、探偵教室の生徒に対峙しているような雰囲気を醸しだしています。これもまた父性愛?

*(前後の回は見ているので)絶対見てるはずだと思い込んでいたけれど、内容はまるで記憶にありませんでした。何やってたんだろ1984年11月。・・・もしかすると、リアルタイムじゃ良さが分からなかったから覚えてないのかも。

*「お前は誰だ?」シーン、まだマスクに手すらかけていない段階で「お、お前は明智!」と叫ぶ真犯人、そりゃフライングすぎです。だからいつもより数倍怖い顔のセンセイにがっちり説教されちゃうんだよ!

*冒頭からお姫様抱っこ発見。後で他の人も同じ女性を抱っこしてましたが、かなり大変そう(重そう)にみえました。なんであんなにナチュラルにこなせるのやら。←年季が違うのね

【明智先生ファッション劇場】 :センセイの服装をキャプチャーしてみました(父性溢れるお姫様抱っこ再び)

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| TVドラマ(現代劇)::江戸川乱歩シリーズ | 10:35 PM | comments (x) | trackback (x) |
非情のライセンス 第1シリーズ #30
#30「兇悪の青春」(1973年・S48・10月25日OA)

「天地(念のため、読み方は「てんち」)塾」塾長の悠木一心(南原宏治)から、腐った日本を変えるための要人暗殺指令を受けた三人の青少年たち。石油会社社長を刺殺しその場で捕まった勇(舟久保信之)が持っていた鹿島神宮のお守りを見て、若者の個人的な恨みや憎しみからではないと見抜いた会田(天知茂)は、お前はただの人殺しの顔じゃない、と年の功で勇から黒幕の存在を探り出そうとする。

そんな折、竜巻太郎(左とん平)が同じお守り入りの財布を持って特捜部へやってきた。町で偶然ぶつかった青年が落としていったらしい。同じく財布に入っていた電話番号からとあるクラブを太郎と訪れた会田は、(鹿島神宮は茨城県にあるので)“ミス茨城”を指名。やってきたホステスは青年の姉・弘子(中原早苗)だった。弟の哲夫(木下清)とは故郷を出て以来会っていないという弘子に嘘は無さそうだが、念のため坂井(宮口二朗)と鈴木(梅津栄)がアパートに張り込むことになった。

その哲夫は、ターゲットの滝(竜崎一郎)を襲うが一喝され失敗、逃亡の際に太郎にぶつかり、ラーメン屋で財布を無くしたことに初めて気づいていた。しかし偶然となりにいた圭子(佐野厚子)が代金を立て替えてくれたばかりか、文無しと分かると寝床まで提供してくれた。ペアのパジャマを買ったりすっかり同棲気取りの圭子だが、ウブで律儀な哲夫は1週間経っても手さえ触れない。

もう一人の仲間、三郎(渡辺主税)もまた彼女が出来、すっかり腰が引けていた。要人襲撃を諦めて彼女と暮らすという三郎に「お前の分も俺がやる」と揺らぎかけていた決意を新たにした三郎は、圭子の出刃を持ち出し家を出る。姉のアパートに転がり込んだ哲夫を追ってきた圭子に、弘子は辛辣な言葉を浴びせるものの、彼女の純心さに打たれるのだが、弟の決意は固かった。

哲夫がもう一度滝を襲撃しようとしたその時、なんと塾長の悠木が現れ凶器を没収。実は悠木は「アンタこの前死んだ社長みたいに命狙われてますよ、500万ポッキリで私がなんとかしましょう」と滝にかけあい、金をせしめていたのだ。そして「三郎の相手にもコレで手を打ったんだ」とわずかな枚数を哲夫に手渡す悠木。世直しなど真っ赤な嘘、純真な若者たちを利用しての悠木の金儲けを知ってしまった哲夫はショックを受け、「俺が命を懸けて殺すべき男はあんただ!」と悠木の刀で彼を滅多刺しにした。

塾長を殺した哲夫が向かった「終着駅」は圭子の元だった。「君が好きだ、大好きだったんだ!」初めて唇を合わせる二人の元へ、会田が姿を見せた。行かないでと止める圭子を制した会田は、哲夫が一人で俺の方へくれば自首したことになる、と玄関で待つ。自分の純粋さを信じてくれた会田の元へ、哲夫は足を踏み出した(泣き崩れる圭子、公害をまき散らす工場や海のヘドロが映って昭和ブルース1番)

*故郷を公害でめちゃくちゃにされた若者たちを食い物にした悪徳塾長。しかし、よしんば計画が成功したとしても、世界は何も変わらなかっただろうと思うと虚しさが漂う。

*会田の出番は今回も少なめで、あとは坂井&鈴木さんのみ。でもだからって太郎さんに尾行まで任せていいのか特捜部。

*塾長の写真を見た会田が一言「昔の憲兵の顔だな」、ってそれはお互い様

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 12:00 AM | comments (x) | trackback (x) |
非情のライセンス 第1シリーズ #29
#29「兇悪の甘い影」(1973年・S48・10月18日OA)

古物商射殺事件を目撃したという女文字の投書が特捜部に舞い込んだ。便箋が特定会社のものだったことから、主婦の中丸悦子(団令子)が浮上するが、彼女は投書には覚えがないと言う。電話に怯える悦子に、会田(天知茂)は彼女が既に犯人に脅迫されていることを見抜く。

会田の読み通り、悦子は射殺犯・西(勝部演之)から、喋れば家族を殺すと脅されていた。不審な電話や警察の訪問を、姑の昌江(原泉)や義理の妹の久美(西尾三枝子)に責められた悦子は、「この先口をつぐんだら、息子に本当の勇気を教えられない」との会田の言葉を思い出し、家族の前で事件のことを打ち明けるのだが、昌江らは、息子の謙二(小塙謙士)は先妻の子だからどうなってもいいんだろう、と警察へ協力するという悦子を詰る。

四方(葉山良二)と坂井(宮口二朗)が電話を逆探知するために中丸宅を訪問するが、夫の信一郎(本郷淳)の困り顔をみて愛が冷めそうな悦子。そこへどうやら家の近くで張っているらしい西から、余計な人間を返せと再び電話がある。

一方、会田は殺された小室(河合絃司)と関係のあった古美術商会の鳴海(野村明司)の元を訪れた。支配人室に隠れていた鳴海は、仏像の中にダイヤを仕込んでの密輸が小室にばれ、強請られたことが原因で刺客を放ったことを吐いたが、忍び込んだ西に殺されてしまう。これで西の犯行を知るものは、悦子一人になった。

中丸宅では、外へ出ようとした悦子が坂井と会田に見つかっていた。犯人と以前からの顔見知りではないのかと突かれた彼女は、何の権利があって家族を壊そうとするのかと激しく否定。だが会田の「過去を振り返って壊れるような家庭には、本当の幸せは無い」に打たれ、夫と知り合う前に西と関係があったことを告白、彼の住所を知らせた。

悦子が喋るわけはないとタカをくくっていた西は、アパートに坂井が来て驚いたものの、彼を撃ち逃走、雄三(久地明)という男と共謀して、中丸宅を張っていた鈴木(梅津栄)を昏倒させて家へ入り込んだ。中には四方がいたが、人質を取られて銃を捨てざるを得ない。絶体絶命の状況で、悦子は家族の前に立ちふさがり自らを銃口にさらした。

間一髪で会田が駆け付け、四方との連携プレーで無事に二人を逮捕。すべてが済んだ後、悦子は黙って出ていこうとするが、それまで懐かなかった謙二が「ママ、行っちゃいや!」と彼女に縋る。そして先刻の捨て身の行為で悦子の愛の深さを知った家族たちも、彼女を受け入れるのだった(昭和ブルースは2番&4番)

*いびられまくっていた悦子さん、非ライには珍しいことにまずまずのハッピーエンドを迎えて何より。

*今回も矢部さん的なまとめ役の会田が美味しい部分をかっさらう回だった。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 11:59 PM | comments (x) | trackback (x) |
非情のライセンス 第1シリーズ #28
#28「兇悪の欲望」(1973年・S48・10月11日OA)

娘が殺されるかもしれない――。
会田(天知茂)は、病床の根岸仙助(高杉哲平)から娘の優子(岩本多代)の保護を依頼された。婿養子の始(戸浦六宏)は仙助が専務を務める石油会社の部長で、秘書の牧村紀子(珠めぐみ)と関係を持っていた。

その頃、妻とは冷めていながらも煮え切らない始に失望してか、クラブのママ・美江子(原知佐子)の元で酔いつぶれた紀子は、彼女から優子がいかに冷酷な女かを吹きこまれる。かつて、優子が運転していたモーターボートで息子の一郎が事故に遭い、片足が不自由になったという美江子は、「相手は人間じゃないの。けだものよ」と優子を痛烈批判。最近妙な男たちに付きまとわれ、優子の関与を疑い始めた紀子は、美江子の助言通り、殺し屋を雇って優子を消すことを決心した。

優子の静養先、油壺のヨットハーバーで殺し屋と落ち合い、優子をボートにおびき寄せる紀子と美江子。紀子に付きまとう男たちが特捜部の四方(葉山良二)や坂井(宮口二朗)であること、美江子が雇った殺し屋も坂井にすり替わっていることが分かっている我々視聴者は、殺し屋が手を下す前に紀子が優子を刺殺してしまいビックリするのだが、“殺し屋”坂井はさして驚きもせず、死体をロープで縛り海へ投げ捨てた。

翌日、紀子が出社すると始が鈴木刑事(梅津栄)の訪問を受けていた。紀子のアリバイ工作をしてやった始は心置きなく紀子といちゃいちゃ、のはずが、突如現れる優子の亡霊。おびえた紀子は始を避け始めたため、実は美江子ともデキていた始は彼女を家に呼び寄せていちゃいちゃするが、再びハープの音色と共に優子の亡霊が出現。おまけに刑事(=四方)が、遺体が見つかったと報告に来た。

始と美江子は、紀子の始末をつけてしまおうと彼女を廃工場へと呼び出した。しかし盗聴により事情を知った特捜部が駆け付け、始たちは逮捕される。そこへ生きていた優子が姿を見せた。すべての元凶は、舅の病気により出世が見込めなくなった始がライバル会社への移籍に欲を出し、しがらみを断つために美江子と共謀して優子を亡き者にせんと画策したことにあった。ところが道具として選ばれた秘書の紀子は、優子の異母姉妹だったのだ。

ボートで事故に遭った一郎は優子の子供で、加害者は美江子だった事実も判明。パパを呼ぶ子供の声を背に護送される始。
――巨大な企業間の欲望の渦巻の前には、個人の欲望などひとたまりもなく押しつぶされる。
そして残るのは、無残に破壊されて不幸せの海に沈んでゆく、家庭という名の小さな船だ――。

(「だが俺は、その背後でゆったりした椅子に座っている野郎を許すことはできない」としてライバル会社に捜査のメスが入ったことが示されつつ昭和ブルースは4番)

*秘書とクラブのママが共謀して妻をどうにかする話、に見せかけてクライマックスでどんでん返しがあるのだが、秘書の言動(尾行を怖がったり、亡霊に気絶したり)が真に迫っているので、とってつけたような真相に多少の違和感が。姉を救うための演技とはいえ、本当は始を愛していたかもしれない女心の複雑さ、だと思えばいいのか。

*ラストはきちっと締めてくれた会田だが、矢部さんポジションにいるためか出番が少ないのが残念(9月いっぱいやっていた舞台のせい?)

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス1 | 11:58 PM | comments (x) | trackback (x) |
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