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『海よ俺ら(おいら)の歌に泣け』
『海よ俺ら(おいら)の歌に泣け』(1961年・S36)

(TCC試写室にて鑑賞)

シャイだが歌が滅法うまいフェリー乗りのアキオ(白根一男)はみんなの人気者。あるとき歌手が夜逃げした楽団の代理を頼まれてショーに出演、コーディネーターのキヨハラ(小松方正)の強い勧めで歌手への道を進むことになる。

頑固な父親の反対を押し切って楽団メンバーについていったアキオだが、売れないドサ回りが続くばかりで一向に芽が出ない。そんなある日、海にむかってタイトル曲をまるでマイクがあるかのように歌っている彼の歌声を、大手音楽プロの部長が耳にするものの、ひとあし違いで会えずじまいに。

やっと東京に出て、親切なママと娘のマリ(万里昌代)のいるバーの2階に住み込むメンバー。アキオファンのマリが新人歌手のオーディションの話を持ってくるが、海の前でないとアガるらしいアキオの出来は散々、しかも審査に加わっていた件の部長がちょうど彼の番のときに席を立っていたというイタタなすれ違いもあって、当然のごとく落ちてしまった。

キヨハラの母が危篤になったり、出演予定だったショーでごたごたが起きたりで、とうとうメンバーたちは流しで日銭を稼ぐ生活に。郷里の知人に会ってしまったアキオは自分の今の境遇に打ちひしがれ、ひとりで歩いているところをチンピラ(泉田洋志さんら)に絡まれ、殴り合いの喧嘩になる。その喧嘩を高見の見物としゃれこんでいたこじゃれたスーツの男(特別出演:天知茂)がやおらアキオの助太刀をかってでると、カッコいいんだか悪いんだか見てるこっちが恥ずかしいんだかで正視しづらい殴り合いをしばらく続けて敵を撃退。

アキオの歌を店で聞き、すっかり惚れ込んだらしい彼、「俺の友達のキャバレーで歌ってみないか」とアキオを誘ってくれた。…のはいいが、キャバレーでは新しく楽団を入れたばかりで空きはなかった。仕方ない、でも夢を諦めるなよ――そう言って肩をぐっと掴んで励ましてくれた男の言葉に少しは慰められ(たかどうかは不明だが)下宿に戻ったアキオを、マリが待っていた。なんと、あのすれ違い部長がとうとうアキオを探し当ててくれたのだ。

部長のおかげで大きな歌謡大会に出場することになったアキオとメンバー。観客の中には、わざわざ来てくれた父親や家族、そしてマリがいた――。

*とにかく情報のない作品だけに、いったいどこに出てくるのかと(フェリーの船長か?逃げた楽団の歌手か?ドサ回り先の興行主か?オーディションの面子か?等等)ワクワクしながら見ていたら、親切な通りすがりとして颯爽と登場。でも実質なんの役にも立ってないほんとに通りすがりだったのがさすが特別出演というべきか。無垢なアキオに親切ごかして近づき、なにやら怪しいところへ売り飛ばす男、とかだったら面白かったのだが(笑顔は胡散くさかったんだけどなあ←何を期待しているのか)。ともあれ、あれこれ想像しながら楽しく見られたのは良かった。

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| 映画::新東宝 | 10:55 PM | comments (x) | trackback (x) |
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