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非情のライセンス 第3シリーズ #8
#184「兇悪の天使・舞い降りた殺人」(1980年・S55・6月26日OA)

検事に呼ばれ汚職に関する証言を強要されている久保(漢字は当て字)さんは心身共に疲れ気味、電車に飛び込んでみようかなー、というそぶりを見せたりして、尾行するコワモテのグラサン男(=会田:天知茂)を驚かせるのだが、ふらりと訪れた美人デザイナー・風岡英子(島村佳江)のファッション・ショーでなぜかひどく嬉しそうな表情をみせ、上機嫌でアパートに帰宅。それを見届け、奥さんに黙礼でバトンタッチしてから会田は退場するが、久保さんはその夜首を吊ってしまった。私が眼を離したばっかりに…と涙にくれる奥さんや子供たちを前に会田の怒りは上昇。「俺の目にははっきり見える…ご主人を殺した男が・・・!」

その男、日本建設開発公団の総裁・古川(西村晃)は2年前も同じように部下・前島(漢字は当て字)を自殺に追いやっており、会田の追及を逃れていた。古川に宣戦布告した会田はそこで彼の養女である英子に会い、彼女が前島の葬式にいた事を思い出す。二人の自殺男と英子の関わりは何なのか? 古川の援助で幸せに暮らす前島の遺族を訪ねた際、英子のことを彼より先に調べている男の存在を会田は知る。それは英子の夫でカーレーサーの風間(下塚誠)だった。実父もかつて古川に自殺に追いやられた一人である英子の“役割”を悟り妻を諌める風間だが、“お父様(=古川)命”の英子は聞く耳を持ってくれず、挙句「英子と古川がデキている」という噂にショックを受け、レース中に壁に激突、還らぬ人に。

英子と古川のスキャンダルは、さも会田がタレ込んだようにゴシップ誌に流れた(実は古川の仕業)。夫と社会的地位を無くした英子はそれでもまだ「私にはお父様がいるわ!」と強がっていたが、古川にもはや用無しと見なされ、毒入りのワインを手渡される。会田が指摘した通り、古川の力で成功した英子は前島や久保さんに『自分が死んでも家族は幸せに暮らしてゆける』という安心を与えて自殺に導く存在=黒い天使に過ぎなかったのだ。

「(私のことを)一度も可愛いと思ったことなんてなかった…?」彼女の言葉に笑顔で応える古川。「道具をかわいいと思う人間なんかいないよ」 すっかり打ちのめされワインに口をつけようとした英子を会田は間一髪で救い、毒入りワインを古川の口元にぶっかけると、必死に避ける彼に手錠をかけた。「死んでゆく者の苦しみはこんなもんじゃあない!」

すべてを失った英子は、自殺の権利さえ奪った会田に復讐を誓い、家を出た。その強い意志に会田は頷く。
何年でも何十年でも、何千年でも待ってるつもりだ、それが、俺の責任の取り方だ――。
(昭和ブルースは新録1番)

*23年かけて“道具”を育てあげ、自らは全く手を汚さない大物を晃さんが怪演。さすが魔術師は違う。

*ゴシップ記事を会田が書かせたと思いこんで(実は私もそうかと思ってたが)大荒れにあれまくったあげく矢部部長(山村聡)に当たる浦川刑事(左とん平)。「アンタの躾が悪いんだよ!」は頷けるとして、「“I(アイ)刑事”っていったら会田しかいないじゃないか」って、会田なら「I」じゃなくて「A」じゃないのか?

*またもや会田の時代を感じる言い回し「そ〜なんですよ、古川さん」



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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス3 | 03:30 PM | comments (x) | trackback (x) |
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