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非情のライセンス 第2シリーズ #60
#112「兇悪のお母さん」(1975年・S50・12月4日OA)

荒川の土左衛門を横目で眺めつつ車上の人となった会田(バックミラーにぶら提げているファンシーなお人形マスコットは何なのか:天知茂)は、道路の真ん中にしゃがみこむ少女を発見、側の家まで連れ帰った。その夜、表札の氏名が先の被害者と同一人物であることを知った彼は家を再訪し、聞かれもしないうちからヒステリックにまくし立てる母親・安子(中原早苗)の様子に疑念を抱く。

会田は少女・民子(小谷真規子)を連れ出し、公園でボート漕ぎに興じながら事情を聞こうとするのだが、彼女は口を閉ざしたまま。もしや病気では、と山岸(大友柳太朗)に診せたところお前さんと同じ“愛情欠乏症”だと言われる。父性というより母性本能に目覚めたらしい会田、「俺たち刑事にはもうちょっとクールな心が必要だってことを忘れなさんなよ!」と民子を尋問に来た橘警部(渡辺文雄)からお株を奪うような捨て台詞を浴びながらも、けんもほろろに追い返し彼女を擁護する。

一旦は家に帰したものの、会田は民子が気になって仕方がない。そしてもう一度赴いた際、彼の不安は的中。裸のまま後ろ手に縛られ震えていた民子を救出しながら、会田は母親への怒りを募らせる。だが話せるようになった最初の言葉が“おかあさん”だった民子を見て、あんな母でも親は親なのだろうと思うと内心複雑だ。

民子が言葉を失ったのは、下宿人の土田(大塚吾郎)との濡れ場を押さえられた母が父を刺殺する様を目撃したせいである。土田に邪険にされ始めた母・安子はその鬱憤を娘への虐待で発散。挙句に娘の口封じと引き換えの逃避行を持ち出され、男を選んだ彼女は民子を山岸医院から拉致、手をかけようとする。そこへ飛び込んできた会田は、娘に出刃を突きつけ自省のかけらもない安子に発砲、駆け寄った民子を腕に抱きしめた。

「全くお前って奴は・・・!」苦い顔の橘警部に背を向け、会田は自身を納得させるかように言い切るのだった。あんな母親はあの子にとって必要ない、と――(昭和ブルースは2番)

*このドラマならではのハードテイストの作品のひとつ。ほんとにいろんな意味で「全くお前って奴は!」な会田だが、彼だからこその決着のつけ方に唸る。でもこのあと民子ちゃんをどうするんだ会田よ。・・・それより気になったのは、民子ちゃんに会う前からフォロー一切なしで会田の車にぶら下がっていたお手製マスコット。そういうシュミなのか会田よ。

*久々に裸族なお目覚め(のあとコーヒー片手に新聞読んでる)シーンあり。サービス?

*山岸先生、会田が愛に飢えているってことまで見抜くとはさすがだ。

*会田が民子ちゃんに与えた、赤い帽子でシマシマ服の「お母さん」人形、当時(←ほぼ彼女と同年齢)買ってもらった記憶が・・・(お腹を押すと鳴くんだ、確か)

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 02:48 PM | comments (x) | trackback (x) |
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