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非情のライセンス 第2シリーズ #56
#108「兇悪の情事」(1975年・S50・11月6日OA)

今夜は宿直でヒマなもんだから電話したんスけどね、という坂井刑事(宮口二郎)からのハタ迷惑な連絡(会田は静養が必要なんだよ、遠慮しろよ!)を枕元で受けた会田(ほんのりR指定:天知茂)は、矢部警視(山村聡)や一課の橘警部(渡辺文雄)らお偉方が深夜に雁首そろえて会議中との話に興味を示す。「こりゃ何かありましたよ、大事件が!」

好奇心旺盛な(出歯亀ともいう)特捜部の面々は早速一課をマーク、とあるモーテルで激しい暴行の痕がある女性の死体を発見した彼らが、遺体と現場に残されたいわくありげな外車を運び出すのを目撃した。秘密裏に処理されたこの殺人事件の謎を矢部部長の目を盗んで探っていくうちに、日本と関係の深い(らしい)アンドリアの一等書記官・ノンブル(ダン・ディピートロ)という人物が容疑者として浮上。だが彼はアンドリアの皇族で、大使である兄の所でのうのうと匿われていた。

ノンブルがクロだと知りながら外交官特権を前に引き下がらざるを得なかった上層部を非難する会田たちだが、一警官の立場ではどうにもできんのだ、と苦渋の表情の矢部部長にこの件から手を引けと諭される。会田はそれでもしつこく食い下がったものの、部長パンチでふっとばされるわ、おまけに体調も悪化してくるわで踏んだり蹴ったり。

「あとどれくらい持ちますかね」輸血がてら余命を山岸医師(大友柳太朗)に尋ねたところ、正直分からん、あと半年か3年か5年か、10年20年、30年以上生きられるとも限らん、と実に幅のある答えを貰った会田はそれならガンガン突き進んでやると思ったのか、バーに勤めていた被害者女性の同僚でベテラン格の真理子(杉本美樹)の協力を取り付け、ノンブルを大使館の外へおびき出す計画を立てた。

兄に釘を刺されていたにも関わらず、真理子からの電話でホイホイ会いに出かけたノンブル。少年時代、育ての母が日本兵に陵辱され殺された現場を目撃してしまった彼は、それ以来猟奇的な衝動を抑えきれないのだ。真理子を自分の別荘へ連れてゆき、ベッドの上で再び同じ過ちを繰り返そうとした彼を会田が(立ち聞きに熱中したのか微妙に遅れつつ)間一髪で制止、銃撃戦になりかけるも、一課の応援のおかげで無事逮捕。泣きが入ったノンブルに最後通牒を突きつけた橘警部と頷きあい、真理子とも別れた会田を待っていたのは、「特捜部を追い出されてどこへ行くつもりかね」――辛らつな言葉とは裏腹に温かい眼をした矢部部長だった(昭和ブルースは4番)

*会田のえらそうな返答:「もうひとつ特捜部を作っていただくんですな」。矢部さんがいるのを見た途端、悪戯が見つかった子供みたいな表情をみせる会田がいい(このあと車まで歩いてゆき、会田がさっとドアを開けて矢部さんをエスコートするところも好きだ)。

*杉本美樹さんといえば池玲子さんの妹分(という認識でいいのだろうか)。脱ぎっぷりはさすがだが、どんなときも眼が笑わないクールなひとだった。

*眩暈、それにときおり脚が引きつることも、と初めて不調を訴えていた会田。てっきりノンブル逮捕のときになにか症状が出ちゃうのかとか、はたして矢部さんは知ってるのかとか、いろいろと想像を逞しくしてしまったのだが、そういう乙女なノリは禁物らしい。(ちなみに山口百恵の白血病ドラマ「赤い疑惑」がオンエアされたのが、同年のこれまた同じ10月から、という事実と、会田の白血病立ち消えの件は関連はないのだろうか?)

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 02:55 PM | comments (x) | trackback (x) |
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