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非情のライセンス 第2シリーズ #45
#97「洞爺湖に散った兇悪」(1975年・S50・8月14日OA)

革命家の若い男女によって工場から爆薬が盗まれた。現場に落ちていたすずらんのブローチを手掛かりに、会田(天知茂)たちは犯人の一人・諸口雪子(北川めぐみ)の故郷・北海道に飛ぶ。

もう一人の犯人・小池(池上明治)は内ゲバに見せかけて殺された。既に道内にいるらしいリーダーの益川(吉田豊明)の手に爆薬が渡ることを阻止したい会田は、雪子の母・信乃(風見章子)に事情を説明して協力を仰ぐが、娘が革命家だと聞かされた彼女のショックは大きい。

内縁関係にある益川に爆薬をさっさと手放した雪子が母の許に訪れた。同じく北海道入りしていた橘警部(渡辺文雄)の特捜ばりの追及にもあくまでシラを切り通し、テロを実行することに何の呵責も覚えていないらしい雪子を目の当たりにして、信乃は思わず娘の首に手をかけるのだが、母の愛が勝ってしまいあえなく挫折。雪子はリーダーを追って待ち合わせ先の洞爺湖へ急ぐ。

雪子の親友で情報係の康子(桜井浩子)の動きをマークしていた会田たちも洞爺湖に集まっていた。しかし、康子が益川に接触した現場を押さえようとした瞬間に雪子が現れ、益川と共に逃避行。洞爺湖の中島に向かったふたりを四方(葉山良二)と坂井(宮口二郎)を連れて追いかけた会田だったが、ふたりは抱き合いながら爆死、駆け付けた信乃は立ち上る噴煙を見ながら泣き崩れるのだった(昭和ブルースは1番)

*ラストで爆弾カップルの至近距離にいた会田までが巻き添えをくらったような思わせぶりな展開になり、四方さんや坂井が慌てふためくのだが、既に昭和ブルースのイントロが被っているため見ている方はそれほど心配しない作りになっている。

*特捜部からは四方・坂井・江沢(江波杏子)各刑事が北海道に来ていたが、なぜか一課の橘班長は珍しく単独行動。しかも北の大地で気持ちに余裕ができたようで、会田を全面的にバックアップしていた(そんな橘さんを見てちょっと嬉しそうだった会田がかわいい)。

*信乃さんのマンションの前の公園にけっこう大きな石碑があって、そこに「ポチ」と大書きされていたのがなんだか無性に気になった。なぜポチ? 落書きか?

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 03:03 PM | comments (x) | trackback (x) |
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