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非情のライセンス 第2シリーズ #15
#67「兇悪の故郷(ふるさと)」(1975年・S50・1月9日OA)

ハドソン財閥夫人・和子(赤座美代子)が突然帰国した。病弱な父親(野々村潔)を見舞うという名目だが、バーにいた彼女をハドソン氏に引き合わせてから勢いづいたという東日通商のガードは必要以上に強固だ。そんな中、かつての恋人・寺崎(宗近晴見)が和子の前に出現。しかし東日通商の連中は寺崎に手切れ金を持ちかけ、断わられると暴力を振い出した。そこを助けたのが、訳あって帰国時から和子をマークしていて寺崎の後をつけてきた会田(肩章付きトレンチの襟を立てた天知茂)。

何かあったら電話をくれと名刺らしきものを渡して寺崎のアパートを出た会田だが、その夜、寺崎は電話する間もなく何者かに撲殺されてしまった。「ははーん、先を越されたね」捜査一課の橘警部(渡辺文雄)の言葉がチクチク刺さる上に、アパートを慌てて去る姿が目撃されたとして和子までも先に橘に連行されてしまい、後手に回りっぱなしの会田は少々おカンムリ。

会田が追っているのは、5年前に起きた捜査員殺害事件。鍵を握るとされながら渡米してしまった和子の証言をどうしても取りたかったのだ。橘警部の取り調べに割り込み、ペアで攻めた結果、和子は寺崎殺しのほうを自供。だがそれは偽りだと見抜いた会田は、父親に事の次第を話してわざと“自白”させ、彼女の動揺を誘う作戦に出た。ところが橘はさっさと父親を釈放、和子に喋られては困る東日通商一味(←こいつらが黒幕)は父親を人質にとり彼女に早期出国を迫る。橘警部の真意は? 果たして会田は彼女の証言を取れるのか…?

反目しあいながらも悪を憎む気持ちは共通項の会田と橘警部。互いの奮闘を認めつつ、外見上はあくまでドライな大人の関係を築いているふたりが実にいい味を醸し出していた(昭和ブルースは4番)

*東日通商の連中とのカーチェイスの末、やおら車を降り、ハコ乗りで両サイドからパンパン撃ってくる相手に颯爽と銃を構えて対峙する会田。当然のように全員がやられて車は身体スレスレの位置で停止、というベタすぎる展開に笑う。

*会田が送った、和子さんの父親への見舞いの花束は当然バラ

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 03:44 PM | comments (x) | trackback (x) |
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