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非情のライセンス 第2シリーズ #3
#55「兇悪の序曲」(1974年・S49・10月17日OA)

始まるなり長距離トラック野郎になり切っている会田登場(ピンクドレスのモンローもどきのおねーさんがばら撒かれている柄シャツ着用の天知茂)。そこへひとりの女・和子(宮本信子)が道路に身を投げ出してきた。自殺を図ったらしいワケありの彼女を会田は社員寮へ連れ帰り、事務の仕事に就かせてやった。

大掛かりな密輸組織を追うために極秘で潜入捜査をおこなっていた会田だが、糸口を見つけたと思った矢先にその人物が殺されてしまう。会田の身分がばれているのではないかと危惧した矢部警視(山村聡)は捜査の打ち切りを提案するも、大人しく従う様な彼ではなかった。しかし組織の魔手は会田に伸び、ある晩トラック内で襲われた彼は廃車に乗せられ、プレス機で車ごとスクラップにされそうになる(ちなみに例のモンロー・シャツでだ)が、間一髪で同僚の四方刑事(葉山良二)に救われた。

会田の身の危険を矢部に伝えたのが四方であり、彼の別れた妻が多額の借金を背負っていることから、その借金の返済のために四方自身が密輸組織と通じているのではないかと矢部は疑う。同僚であり命の恩人でもある彼を疑いたくない会田は、いつものぱりぱりスーツに着替え(どうだイケてるだろ、とばかりに画像が静止する演出が笑える)、四方の元妻宅へ向かった。だが彼女こそ、トラックの前に飛び込んできた和子だったのだ。

組織の攻撃をかわし、和子を警察に連行した会田は夜を徹して尋問するが、彼女は口を割らない。そこへ現われる四方。「なぜこの俺を逮捕しないのだ!」詰られて会田は叫ぶ。「それを俺の口から言わせたいのか・・・!」(おっさん同士の友情モード炸裂)

翌朝、和子は釈放されることになった。矢部が四方の辞表を破り捨て、借金の肩代わりを申し出たため、四方が洗いざらいを告白したからだ。やはり貴方は刑事なのね、そう捨て台詞を残して四方の元を去ってゆく和子だったが、会田と共に組織の中枢に乗り込んだ四方を庇って銃弾に倒れた。
――まるで自殺だな。
最初に出会ったとき、本当に死にたがっていた和子。四方たちが組織に内通していたという証拠を隠滅するため、その場にいた全員を撃ち殺した会田は、和子の遺体を抱く四方からそっと目を逸らせた(昭和ブルースは1番・3番)

*内部に密通者がいる、というハードな展開だが、冒頭のモンロー・シャツ(ジョン・ディーコンでもアレは着ないと思う)、さらにそれ以上に会田が脱ぎまくるのが強烈な印象を残す話でもあった。賭け事が原因で、寮の風呂場でトラック野郎達に襲われ、半裸(下は白いズボンで、お腹にサラシを巻いた状態)で肉弾戦を繰り広げたり、エンディングでは「昭和ブルース」1番と3番をバックに、自室でシャワーを浴びる様子が流れたり(ノー金鎖)・・・正直、色んな意味で目の毒。しかも風呂場での喧嘩シーンでは、湯船に頭から突っ込まれ髪をひっぱられと散々。スタントさんではなかったので、我々(って私のか?)の疑惑を晴らさんがための熱演にも思えて胸が熱くなった(とはいえ耐久性の非常に良いモノかもしれな・・・バキュン←撃たれて即死)

*会田のやり方を嫌っているけど、助力を申し出てみたりもする橘警部(渡辺文雄)が今回もいい味をだしていた。

*密輸組織のやり手ヒットマン(会田を殴って廃車に突っ込んだヤツ)が財津一郎。ちょっとラリってそうな雰囲気が凄腕ぶりを際立たせていた。

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| TVドラマ(現代劇)::非情のライセンス2 | 10:03 PM | comments (x) | trackback (x) |
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