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『顔役』
『顔役』(1965年・S40)

冒頭、大勢のその筋の皆さんが一同に会する中、半オクターブほど高め(軽め)の声でやおら仕切りだすのが、関東は檜山一家のエリート幹部・花岡章(天知茂)。造成地にまつわる関西ヤクザとのいざこざをスライドを交えて長々と説明する独壇場に、ちょっと目立ちすぎじゃないのかと思ったのは我々だけではなかった(いや私は嬉しいが)。殺人の罪で懲役を終えて出所したばかりの檜山一家の最古参・中神正治(主役:鶴田浩二)を差し置いたふてぶてしい花岡の態度が、中神の舎弟で血の気の多い早見恭一(準主役:高倉健)は面白くない。

組の為に臭い飯を喰ってきた中神がまた組長から損な役回り(=関西勢を牽制し、土地所有者を丸め込んで土地を買い占める)を押し付けられたことも早見にとっては実に面白くないのだが、とにかく中神兄さんはめいっぱい辛い目に遭って(小指まで失くして)も黙って耐える。だがどさくさに紛れて檜山組長が関西のヒットマンに射殺されてしまったせいで、跡目争いが浮上。当然のように後釜に座り、弔い合戦を指揮しようとしたちゃっかり屋の花岡だが、さすがに中神はストップをかけた。だが、舎弟の早見が檜山組長と懇意だった社長を土地のことで脅した件が問題視され、組の相談役たちに「早見をやって(=殺して)落とし前をつけろ」と迫られる。

上の命令には絶対服従の中神だったが、さすがに可愛い舎弟は殺し難く(本人も嫌がっているし)、かくなるうえは相討ちでと思うのだが「バカになって俺と死んでくれ」「俺ぁあんな組のために死ぬのはイヤだ」の平行線、ついでに早見の元カノ(三田佳子)が飛び出してきたりでうまくいかない。とそこへ、「いつまでママゴトやってんだい」クールなセリフと大勢の部下を引っさげて花岡が颯爽と(とはいえ暗いので良く分からないが)登場。二人の死体を関西勢に引き渡そうという魂胆の彼と中神たちは撃ち合いを繰り広げた。

だが「出て来い、花岡!」中神の一声(名づけて鶴の一声)に「なにい!」といきり立ちドラム缶の陰から飛び出した途端、撃たれて絶命。名前呼ばれたからってドンパチの最中に立ち上がるウッカリ者とは知らなかったぞ花岡。周りの部下もびっくりの急逝ぶりに加えて、前のめりに倒れた際、ドラム缶が身体(上半身)の上にがらんごろんと落ちてくるという、いろいろとイタイタしい最期だった(気合入りすぎだ天っちゃん)。

関西VS関東のやーさん達がずらりと睨み合う中、中神と早見は向き合って銃を撃ち合った。(gooのあらすじでは二人とも死んだことになっているが)倒れたのは、最愛の兄貴を撃てなかった早見だけ。彼の死をムダにしないでくれ、ってことで手打ちとなり、完。しかし、もう少し待っていれば跡目の座が転がり込んできたんじゃないのか花岡よ(やはりウッカリ者か)。

*早見が中神の赤ちゃんをあやすシーンがあるのだが、健さんの不器用極まりない抱き方を観ているといかに天っちゃんが手馴れているのかよく分かる(この映画では抱っこシーンはないが)

*中神と行動を共にする部下に待田京介(わんこやホステス絡みのメルヘンなエピソードが秀逸)、江原真二郎(花岡=天っちゃん側のスパイ)ら。

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| 映画::東映 | 12:07 AM | comments (x) | trackback (x) |
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