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闇を斬れ#1
「桜が呼んだ死人(しびと)たち」(1981年・S56・4月7日OA)

白河藩主・松平定信公(沖雅也)の乳兄弟ながら、あくまで影の存在としてひっそりとわんこ(=甲斐犬)のお守に精を出している鳥居庄次郎(まだまっとうなサムライ姿の天知茂)。きょうも犬笛をぴろぴろ吹いてわんこの火山と戯れている庄次郎さんだが、私もあなたの犬になりたいワとじゃれ寄ってくる可愛いフィアンセ・千草さん(范文雀)がいたりなんかして結構幸せ。そんな様子を温かく見守る、千草さんのパパで白河藩公用人の兼子八郎左衛門様(尾上松禄)も嬉しそうだ。

時は田沼意次(三国連太郎)親子の全盛時代。清廉潔癖で上様の覚えもめでたい定信公が鼻についてきた田沼ジュニア・意知(原田大二郎)は、ダディのような老獪な余裕に欠けるため、さっさと定信公を亡きものにしようと画策。それを受けた大目付の牧野(早川純一)は、口入屋の坪辰(稲葉義男)に定信暗殺を命じた。

一方、編み笠姿で町をぶらついていた庄次郎さんは、南町奉行所の玄関でひとりの同心が身ぐるみ剥がれ髷を切られた挙句に鞭打たれている場面に遭遇、おまけに逆恨み連中に付けられているのを見てとり助力を申し出るのだが、彼・荒谷龍之介(後に安斉と改名:山城新伍)は余計なお世話だとつれない。しかし危ないところを救った縁で仲間意識が芽生えることに。

坪辰の息がかかった刺客が次々に定信公の周囲に現れては失敗。ある晩忍び込んできて風林(←定信公のお気に入りわんこで、火山の親)や火山に阻まれ庄次郎さんに捕えられた女・渚(坂口良子)は、武田忍びの末裔でありながら今は斜陽の身で坪辰に使われていた。お嬢さんを助けてほしい、と捨て身で躍り出た同じく忍びの哲三(三浦浩一)にほだされた庄次郎さんは彼女の縄を解き、坪辰殺しを請け負う。

安斉さんと合流し坪辰へ夜討をかける庄次郎さん一行。定信公暗殺の依頼人・牧野の姿を見て驚く庄次郎さんだが、鬼と化して牧野もろともぶったぎった。しかし追及の手が白河藩に及ぶことを危惧した兼子様は、乱心のうえ切腹したことに見せかけ、別人として裏街道を歩んでくれと庄次郎さんに懇願する。鳥居家は断絶、野垂れ死にだけがお前の道だと言われても心得たとばかりにニヤリと不敵に笑って承知する庄次郎さんだが、ふたりの会話を隣で聞いていた千草さんは何を先走ったのか「先に死人(しびと)になります…」と自刃。兼子様の介添えで虫の息の彼女と夫婦になった庄次郎さんは、亡骸に取りすがって涙にくれるのだった…。

*前回放映時は4話目から見たので、謎だった人間関係がこれで一挙に判明して何よりだった。が、打倒・田沼の動機が薄かった(攻撃は最大の防御、ってことでつまりは先にやっちまいますぜなノリみたいだし)のと、メンバー同士、特に庄次郎さんと安斉さんの行き当たりばったりな仲間関係は意外。

*さらに意外といえばラストの千草さん。最愛の人(=庄次郎さん)が死人にされちゃって結ばれないショックはあるかもしれないが、ほんとに死ぬわけじゃないんだから、何も自害するこたあないだろうに。いくらあの世で待ってても彼はだなあ…!(最終回を知っているだけにツッコミたくもなる)。

*偽名・鳥飼新次郎は兼子様の命名。安直なネーミングにも眉根のクレバスをぴくりとも動かさないシリアスな庄次郎さんだった。

*「今の世の中真っ暗闇よぉ」の決め台詞はまだ。「何者だ貴様!」と言われて「鬼だよ」と名乗っていた(他にもなんとなく江戸の牙チックなことを言っていたような)

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| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:25 PM | comments (x) | trackback (x) |
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