■ADMIN■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■CATEGORIES■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■

闇を斬れ#22
「血にぬれた母子草」(1981年・S56・9月1日OA)

夜。ぱりっとした紫の着物でエエトコ出の蘭学者みたいな新さん(実は長屋住まいの素浪人:天知茂)が読書をしていると、外に怪しい男たちの気配。だが彼らが探っていたのは新さんではなく、長屋に新しく越してきた梨絵(=なしえ:甲にしき)&長一郎親子だった。

長一郎の正体は、田沼ジュニア(原田大二郎)が遠州(静岡)で放蕩三昧していた頃の落としだね。身体が弱く余命幾ばくも無いと宣告された息子をひとめ父親に会わせようと、証拠の品である印籠と証書を持って江戸へ来た梨絵さんだが、側近に阻まれて面会すら叶わない。

一方、梨絵親子の住居に忍んで証拠品を奪おうとして失敗したジュニアの側近たちは、偶然にも同じ長屋に闇狩人ヘッドらしき男・鳥飼(=新さん)がいるのに気づき、父子の面会を条件に、新さんの身辺を探ってこいと梨絵さんに強要した。しかしフルネームまで分かってて、墓暴きまでしてたのに、まだ決定的証拠がつかめていないとはどうなっとるんだ田沼(どっちの味方だ>自分)。

長一郎は発作が続き、タイムリミットが迫っていた。そんな梨絵さんの苦境を知り、先に「聞きたいことがあるなら聞くがいい。何なりと力になろう」と直球勝負に出る新さん。「じゃあ、あなた闇狩人?」「仲間は誰と誰?」なんて聞かれることなど微塵もないと信じている自信家(もしくはマダム・キラー)ぶりだ。案の定、新さんの真正直さにころっと参った梨絵さんは、彼が一刀流の使い手(闇狩人ヘッドもそうだという情報は伝わっているらしい)であるということしか探れなかった。

*ここで「そんなに知りたいならお見せしよう」と言うや否やスパーン!(=手近の板を切った音)・スチャッ!(=さやを持ち上げて刀を納める音)と剣の腕を披露する新さんがカッコいい

梨絵さんの情報など「あわよくば」程度にしか思っていなかった田沼側近たちは、屋敷を訪れた梨絵さんに労いの言葉をかけるフリをして惨殺。だが、うすうすそうなる運命を察していた彼女は、証拠の印籠と証書を新さんに託していた。同じ頃、病の床についている長一郎が苦しい息の下でまだ見ぬ父を呼び続けているのを知った新さん、「万一のときは、代わりに父親として振舞ってほしい」との梨絵さんの遺言どおり、彼の手を握り「父はここにいるぞ!」と力強く励ました・・・のだが、その言葉を聞いて長一郎は安心して息を引き取ってしまう(なんだか新さんが殺したような気もしないでもない)。怒りに燃えた新さん一味は薄幸な親子の仇討ちのために田沼側近たちを斬り、印籠だけ突き返して闇狩りを終えた。

*ラスト、いきつけの居酒屋で酒を飲んでいる新さんの元に渚さんが「ねえ旦那、もうあそこの長屋引っ越したほうがいいですよ(バレそうだし)」と忠告しにくるシーンのBGMがやたら明るく、渚さんの表情もなんだか嬉しげで、悲惨な話の締めとしてはちょっと場違いだった(「なんならアタシの家に来ませんか?」とくるのか思ったらそうでもないし)・・・あれはなんだったのやら

*井戸に落ちて以来姿が見えなかった花沢さん(仮名)、復活。新さんの洗濯物を梨絵さんから奪い取っていた

| http://www.amachi.info/blog/index.php?e=358 |
| TVドラマ(時代劇)::闇を斬れ | 11:32 PM | comments (x) | trackback (x) |
PAGE TOP ↑