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銭形平次 #339
「冥途の土産」(1972年・S47・11月3日OA)

呉服屋の跡取りでありながら放蕩三昧を尽くした揚句に盗っ人に成り下がり、島送りとなった“霞の清次郎”(天知茂)。今は務めも終え、カタギの人足として真面目に働いている彼の目下の心配事は、生き別れになった妹の消息だけだ。

ある夜、彼を雇ってくれた材木問屋に強盗が入り、主人が殺された。錠前破りの手口にピンときた清次郎は、昔の盗っ人仲間からその男・重吉(高橋長英)の居場所を聞き出し訪ねてみるのだが、なんとそこにいたのは妹のお峰(岡田由紀子)。重吉をまっとうな人間だと信じて疑わない彼女は、急に現われたかつての極道兄貴を(内心はいざ知らず)嫌悪感を露わにしてなじるのだった。何も言えずその場を去った清次郎は、重吉を見つけ足を洗うよう勧めるのだが、聞き入れてもらえない。

再び別の材木問屋が襲われる事件が発生。平次親分(大川橋蔵)は、寺建立の入札を巡って新興の但馬屋(中山昭二)が暗躍しているのではないかと推理する(←当然ながらビンゴ)。盗賊あがりの但馬屋が、邪魔なライバルを蹴落とそうと更に強盗殺人を画策する中、やはり義兄の顔が怖かったらしい(ウソです)重吉がお峰を連れて逃亡を図った。が、すぐに重吉だけ捕らえられてしまった。それを兄貴のせいだと思い込んだお峰は清次郎に散々わめき散らし、苦悩度MAXの彼は平次が止めるのも聞かず単身で但馬屋に乗り込んだ。重吉を逃がすためにわざと彼の右手を傷つけ、俺の方が錠前破りは上手いぜと、強盗の片棒担ぎを申し出る清次郎。

だが清次郎はカタギを捨てる気はなかった。錠前破り直前になって反旗を翻した彼に強盗一味のドスが襲い掛かる。先刻からの切ないまでのいい奴ぶりから察するに、実にやばすぎる状況だ。でも銭形平次だからそこはそれ、と思っていると都合よく平次親分が現われてくれた。颯爽と応戦する平次親分。そこで決め手の銭が・・・なんと、不発! そんなことアリなのかと驚いている内に、ドスを喰らって清次郎バッタリ。「お峰・・・重吉・・・良かったなあ・・・これで冥途の土産ができた・・・ぜ」かくして極道の限りを尽くした(らしい)男は、平次親分に看取られながら最愛の妹のために命を落としたのだった・・・。

*「いかにもなシチュエーションだ」と思っていたらやっぱりか、な回。まあ生き残っても邪魔だもんなあ兄貴。しかし、重吉探しの堂々たる捜査っぷりは「島帰りの人足」というよりは「囮捜査中の左門さま@大岡越前」ってな感じだった。そんなだから平次親分まで銭投げ損なっちゃったのか(違)。

*落命シーンだけ目にした母「あらー、風呂上りみたいにテカテカしてはるわね。元気そうで」。オカンそれはいちおう脂汗流して苦しんでるんだよ!ちょっと恰幅良すぎだからってソレは無いよ!

*「誰かに抱かれながら死ぬ」というパターンに、今回のはギリギリ入るか・・・?(ちょっと微妙な気もするが)

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| TVドラマ(時代劇)::銭形平次 | 12:28 AM | comments (x) | trackback (x) |
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