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日本怪談劇場 #13
「日本怪談劇場 怪談・雪女」(1970年・S45・9月26日OA)

有名な雪女の伝説を、脚本:宮川一郎さん、監督:土居通芳さん、主演:天っちゃんの新東宝トリオで描いた作品。

巳之吉(天知茂)は独り者の木こり。一昨年母を亡くし、父は彼が子供の頃、渡し守の小屋で共に一夜を明かした際にナゾの凍死を遂げていた。

ある日、巳之吉は雪の中に倒れ伏している女・おゆき(村松英子)を助けた。身よりがなく、京に行くつもりだったというおゆきは、介抱の礼にと巳之吉の身の回りの世話をするうちに居ついてしまい、余所者を嫌う周囲の反対を乗り越えて、やがて彼らは夫婦になる。

10年後。一子・定吉を授かり幸せに暮らしていた巳之吉夫婦だが、雪が深くなる度、また巳之吉が父親の死因について誰かに語ろうとする度に、おゆきは突然ひとが変わったようになるのだった。巳之吉は、まるで年をとらず美しい彼女が自分や息子を置いて京へ行きたいのではないかと不審を抱く(かくいう自分だって10年経ってもそんなに年取ってないのだが、それはともかく)。そしてその不審を助長するような出来事が度々起こり、それがきっかけとなって、父親が凍死した時の状況を思い出した巳之吉は、おゆきこそが父を殺した雪女だと確信、周囲に告げてしまう・・・。

天っちゃんに気のいい(弱い)木こりなんてかなり無理めのキャラだと思っていたら、天井からナタがぐさっと落ちてきたり、食料に毒ダンゴが混じってたりの既成観念を打ち破るサスペンスな展開。「俺を殺してまで京に行きたいのか・・・!」と疑心暗鬼の塊になる巳之さんはどうかすると雪女より顔が怖くなっており、ラストも、約束を破ったせいで殺しに来たおゆきさん=雪女に、自分から「さあ俺を連れて行ってくれ!」と積極的にアプローチしていたあたりがなんだかとても天っちゃん的で、その熱意にほだされた(溶けた?)おゆきさんが消滅してしまうのも一理あるなあと感心した(脚本の宮川さんのお蔭か)。

セットも子役も学芸会レベルだが、そんな中でも大真面目に苦悩して演じきっている天っちゃんと、クール・ビューティーな村松さんに脱帽。

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| TVドラマ(時代劇)::その他(単発など) | 11:59 AM | comments (x) | trackback (x) |
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