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忍法かげろう斬り #24
「忍者狩り始末」 (1972年・S47・9月12日OA)

太平の世、忍者たちは次第に疎ましがられる存在になっていた。
若年寄・朽木(山岡徹也)から、裏切りを画策している根来衆を一族もろとも根こそぎ始末せよ、との命令を受けた伊賀組頭領・服部半蔵(天知茂)は、甲賀一族を襲った帰りの根来衆を抹殺した。だがそれは、根来・甲賀・伊賀の忍者たちを共倒れさせようという朽木の右腕・目付役の久保田監物(天津敏)の罠だった。不穏なものを薄々察していた半蔵は、組の者たちを密かに避難させ、自らも身を隠す。

そして1年後。殺めた者たちを弔いながら朽木の周辺を偵察中の半蔵を、不知火の鷹(=主役:渡瀬恒彦)の刃が襲いかかった。のうのうと生き残っている伊賀衆が許せないと憤る鷹に対して半蔵はしばしの猶予を要求し、その場から(超人ジャンプで)去る。女子供を含む三百あまりの一族の命運を一身に背負う彼は、平和な世における忍びの道を懸命に模索中だったのだ。

やがて半蔵は部下たち(北町史朗さん含む)を決起させる。だがそれは見せかけで、自らは朽木の元へ単身乗り込み、伊賀組の今後の暮らしの安泰を約束させようとしていた。朽木は監物の甘言を受け、忍びの技を捨てよ、そして、不知火の鷹を始末せよとの二条件を提示した。裏を感じながらも、承知する半蔵。

再び鷹とまみえた半蔵は命令通り彼を殺めようとするが、駆け付けた鷹の仲間の百舌鳥(范文雀)や、根来の頭領の娘・お縫(高野ひろみ)、甲賀の生き残り・信楽小平太(倉丘伸太朗)に阻まれる。無策の策を敷き、朽木と刺し違えるつもりでいる半蔵の真意を知った鷹たちは彼に協力し、朽木の屋敷を急襲した。

忍者を毛嫌いする朽木だが、その右腕の監物は風魔一族の生き残りだった。死闘の末に鷹が監物を倒し、半蔵も朽木を斬って捨てた。そして、彼らだけでなく決起中の伊賀組全員を捕えようとする大目付の使者の前で自らの腹を突き、鷹たちと伊賀組の命乞いを訴えかける半蔵。その壮絶な気迫(と眉間)にグッときた使者は彼の意を汲んでやり、安心した半蔵は満足気に事切れるのだった。

*ボンクラな若年寄にこき使われ、血の気の多い部下を抑えたり、平和に暮らしたい瀕死のおやじさんの遺言を聞き届けたり、その娘に「お父ちゃんを騙したんですね!」と誤解されたりと、苦悩の眉間の皺をMAXにしながら伊賀組のために骨身を削る偉大な頭領。でも最後にほんとに命削っちゃうとは思ってなかった(実在の人物名だから油断した…)。鷹たち無頼派の連中が「いまどきの若いもん」的態度でだらだらしている側で、場をかっさらう(というかテンションが違い過ぎる)ラストの熱演に喝采だ。

*監物との忍び対決は鷹に譲ってしまったのが残念。でも相手が天津さんだとなんだか負けそうな気がするもんなあ。

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| TVドラマ(時代劇)::その他(ゲスト) | 05:45 PM | comments (x) | trackback (x) |
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