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首無し島
首無し島(1978年・S53・8月20日OA)

ある夏の日、流人の首を村人が落としたという伝説のある初根島へ静養に訪れた北川駿(白いよれよれ帽子&ラフなカーキ色Tシャツの天知茂)。「今夜は晩飯にありつけないだよ。首吊りの始末で忙しいから」着くなり変てこな仮面を被った男・河原権次(谷啓)からガチョーンな出迎えを受け戸惑っているところへ、スケッチブックを持った若い女性(五十嵐めぐみ)が助け舟を出してくれた。で、お嬢さん、あなたは。「わたし、塚原みどりです。1ヶ月前までエーゲ海でコバルトブルーの海を描いてました
「こりゃあ退屈しないで済みそうだ」至極まっとうなコメントを口にした北川だが、彼女はムクレて行ってしまった。

ともかくセンパイお勧めの宿を見つけ、部屋いっぱいの夕陽を満喫していると、宿の小山のようなメイドさんの悲鳴が。物置で下宿人のカモンさんが首を吊っていたのだ。駆けつけた駐在の沢田(ハナ肇)に、ホトケが使ったはずの踏み台が低すぎる件を指摘する北川。あんた一体何者? 「僕は北川駿。警視庁捜査一課の刑事です」沢田巡査、まさにアッと驚く為五郎だ。

カモンさんの葬儀の日に、酔っ払いの大作さんの死体が海から上がり、溺死ではない(=他殺だ)とまたもや北川はツッコミを入れた。“まだまだ人が死ぬだよ”そう予言めいたことを呟く権次、そして現場に流れていたという彼の十八番の口笛が気になる北川だが、事件の最中にボートに乗って颯爽と帰島した沢田巡査の息子・ハジメ(山本紀彦)は、みどりと北川の仲(って、ただ歩いてただけ)が激しく気になる様子。決死のプロポーズを一笑に付されてますます「そんなこと言って、ほんとはあの刑事が…!」と、いい年をしたおっさん(しかも相対的にくたびれキャラ)相手にメラメラと嫉妬の炎を燃やすのだった。

次にアベックの串刺し死体が発見され、北川は彼らの共通点を役所で地道に調べることにした。そして衝撃の事実を掴み、勢い込んでみどり宅へ。被害者は全員、島の所有権を持っていたのだ。そして生き残りの所有者は権次とみどり。慌てて権次を訪ねると、彼は既に何者かに襲われた後だった。「龍ヶ崎…見た…」死の間際の彼の言葉を辿ったふたりは、そこでボートを発見する。

となると最後のターゲットはみどり。僕が夜通し外で見張っていてあげるから君はお休み、と俄然頼もしく立ち回る北川にクラッときてしまった彼女は彼の肖像画なんぞをうっとり描く始末(だがどうみてもそのストライプスーツのコワモテは特捜のはみ出し刑事だよみどりさん)。しかし翌日、再び聞こえる戦慄の口笛。「北川さん、あの口笛よ・・・!」だが当の北川が上司からの電報で急に呼び出され船上の人になっているのを彼女は知らない。これはおおごとだ!

そのころ、同船していた郵便局長の言葉から先の電報が偽物であることを知った北川は、しまったー!と海へ飛び込み猛烈な勢いで島に向かって泳ぎ出していた(当然スタントさん)。島に上がった時分にはとっぷり陽も暮れている。みどりはナゾの仮面男に首を絞められ大ピンチ。シャツをはだけて必死に走る北川! 間一髪で間に合った彼に仮面を剥がされ(でもご大層にストッキングも被っていた)犯人は逃走、北川はみどりと共に沢田巡査を訪ねる。

ふたりには犯人の察しがついていた――沢田の息子、ハジメだと。そして沢田もまた薄々感づいていた。北川と沢田に追い詰められ、龍ヶ崎で進退窮まるハジメ。お前さえいなければ!と北川に銃を向けた息子を、沢田は泣く泣く射殺するのだった。

この島が原発の勧誘地になったことを知り金儲けを企んだハジメは、血は薄いが自分も所有者の端くれであるのをいいことに、他の者を排除して回っていたのだ。その上でみどりと結婚すればもう万々歳、と思っていたところに「強力なライバルが現れたというわけさ」(北川談)。それは誰?と問われて「俺だよお」とぶっきらぼうに言ってのける北川にみどりはようやく笑顔を見せるのだった――。

*1時間弱の推理ドラマ。原作は洋物ミステリだが、当時大流行の横溝チックな世界観を匂わせた和物に仕上がっていた。ただ、原作では非常に重要なキーポイントになっている口笛の扱いがぞんざいで、その口笛の主である権次が、原作の“薄らバカ”ではなくオカルトチックなキャラクターに変えられているため、謎解きの面白さは多少削がれている。

*とはいえ、カジュアルな天っちゃんを楽しむという意味ではなかなか面白い。カジュアルな服装(金鎖つき。でも靴は何があってもいつもの革靴)、カジュアルな言動(上半身裸で髭剃りシーンとか、夜這い?を見咎められてびくぅっ!とするところとか、例の「俺だよぉ!」とか)、同時期の明智センセイや三井係長@大空港ではお目にかかれない姿は必見である。(原作ではヒロインと同い年くらいの設定なので、それなりに頑張っちゃったのかもしれない)

*しかしながら天っちゃん&五十嵐めぐみさんのカップル、やはり美女シリーズの明智センセイ&文代さんが頭にあるせいか、どう見ても健康的(=色気ナッシング)。でもこの年の秋に「孤独の賭け」なんだよなあ…。

*音楽は「非情のライセンス」の渡辺岳夫さん。あのイントロの「とんしゃららん♪」(擬音似てなくて失礼)めいたのが聴けるが、全体的に明るめである。

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| TVドラマ(現代劇)::その他(単発など) | 09:11 PM | comments (x) | trackback (x) |
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